院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

寒ブリは焼いたほうがうまい

2008-02-24 10:02:10 | Weblog
 以前にこの欄で、スーパーのマグロのような安い塊は、刺身で食べるよりもレアに焼いたほうがうまいと述べた(2007/1/17)。

 ただ、この法則はブリには当てはまらないということが最近分かった。

 もう30年以上も前、グルメの先輩(今でもお元気)が、「寒ブリを食う会」をやろうと言い出し、医者仲間が車を連ねて名古屋から三重県の船宿まで行ったことがある。

 確かに寒ブリはうまかった。だが脂が乗り過ぎていて、刺身を数切れ食べただけで腹いっぱいになってしまった。寒ブリはうまいが、刺身はほとんどn肉の脂身だけを食べている感じだった。

 当時、私は胃が弱く、酒も一滴も呑めなかった。だから、「寒ブリを食う会」は苦痛でさえあった。当然、食べ残した。残したのをアルミ箔で包んで持って帰った。

 翌日、自宅でアルミ箔の寒ブリを照り焼きにした。そしたら、ものすごくうまいのである。そんじょそこいらの料亭でも食べられないうまさだった。

 2,3日前、妻がスーパーでブリの塊を買ってきた。刺身にしたが、まあ、おいしかった。私は寒ブリの照り焼きが忘れられず、刺身にした残りを照り焼きにしてもらった。

 だが、それがパサパサでうまくないのである。酒で無理に食べた。

 スーパーのマグロは焼いたほうがうまいが、スーパーのブリは焼いてはいけない。焼いて絶品なのは脂の乗った寒ブリだけである。