院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ポルトガル管見記(風見鶏篇)

2011-10-06 07:07:41 | Weblog
 30年前ポルトガル旅行をした友人は、どこの民家にも風見鶏があり、お土産品に風見鶏のデザインが多かったと言っていた。

 今回のポルトガル旅行では、民家に一回も風見鶏を見かけなかった。都市はマンションばかりで、風見鶏を付けるスペースがない。地方の一戸建てにも風見鶏は付いていなかった。

 この30年で建築も一世代変わってしまったのだろう。古い家や邸宅には風見鶏がまだあると聞いたが、郊外には新築ばかりが建っていた。そして、風見鶏は付いていなかった。

 お土産品に風見鶏は確かに多かった。焼き物の風見鶏を方々で見かけた。ハンカチやペンダントなどにも風見鶏が印刷されていた。

 友人は風見鶏の置物を買ってきて、あとから「どうしてこんなもの買ってきちゃったんだろう」と後悔したそうだ。その置物は彼の家にまだあって、彼はそれを見るたびにそう思うのだという。

 神戸が風見鶏をシンボルにしている。異人館には風見鶏の館というのがある。風見鶏には異国情緒があるからだろう。神戸に住んでいた異人は家に風見鶏を付けていたのだろうか?だとすると異人はポルトガル人だったのだろうか?

 そもそも、風見鶏はポルトガルが発祥地なのか私は知らない。

 友人が後悔している話を聞いていたので、私は妻に風見鶏関係だけは買わないように言っておいた。でも妻は風見鶏が印刷された鍋つかみを買ってきた。

 同じ鍋つかみが土産物屋によって値段が違う。妻は別の店のほうが安かったと、少し不満気だった。