いつぞや述べたように、私は脚本家の内舘牧子さんのファンである。内館さんの脚本のファンではない。私は内館さんのドラマをたぶん見ていない。エッセイストとしての内舘さんのファンなのである。
先週号までの週刊朝日に、内舘さんは「気になる言葉遣い」について4,5週連続で書いていた。例えば「・・させて頂く」などはバカ丁寧で苦になるとあった。「・・させて頂く」は私も時々使用するので反省した。
ほかにも、なるほどという例が網羅されていて、とても面白かった。内館さんの文章は内容が的を射ているばかりでなく、読みやすくて上手い文章だ。
その内舘さんが取り落としている「気になる言葉遣い」がある。それは「大丈夫ですか?」、「大丈夫です」である。
例えばウエイトレスが「お水は足りていますか?足りなければ、お注ぎしましょうか?」というべきところを、「お水、大丈夫ですか?」で済ませてしまうことだ。
タクシーの窓が開いていて、風が寒くないかと運転手が客に問うとき、「窓、大丈夫ですか?」となる。
言葉遣いは厳しく教育されているはずのスチュワーデスに、ワインのおかわりはどうかと問われたとき、なんと「ワインのおかわり、大丈夫ですか?」と言われた。こちらも「大丈夫です」と応えてしまった。「もう要りません」と応じるべきだった。
いまや「大丈夫」の氾濫である。意識して観察してみるとよいと思う。必ず一日に一回は耳にするはずである。
実は内館さんが週刊朝日で取り上げなかった「気になる言葉遣い」がもう一つあるのだが、それは次回にでも。
先週号までの週刊朝日に、内舘さんは「気になる言葉遣い」について4,5週連続で書いていた。例えば「・・させて頂く」などはバカ丁寧で苦になるとあった。「・・させて頂く」は私も時々使用するので反省した。
ほかにも、なるほどという例が網羅されていて、とても面白かった。内館さんの文章は内容が的を射ているばかりでなく、読みやすくて上手い文章だ。
その内舘さんが取り落としている「気になる言葉遣い」がある。それは「大丈夫ですか?」、「大丈夫です」である。
例えばウエイトレスが「お水は足りていますか?足りなければ、お注ぎしましょうか?」というべきところを、「お水、大丈夫ですか?」で済ませてしまうことだ。
タクシーの窓が開いていて、風が寒くないかと運転手が客に問うとき、「窓、大丈夫ですか?」となる。
言葉遣いは厳しく教育されているはずのスチュワーデスに、ワインのおかわりはどうかと問われたとき、なんと「ワインのおかわり、大丈夫ですか?」と言われた。こちらも「大丈夫です」と応えてしまった。「もう要りません」と応じるべきだった。
いまや「大丈夫」の氾濫である。意識して観察してみるとよいと思う。必ず一日に一回は耳にするはずである。
実は内館さんが週刊朝日で取り上げなかった「気になる言葉遣い」がもう一つあるのだが、それは次回にでも。