院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

安めぐみさんの結婚

2011-10-12 06:16:19 | Weblog
 江戸時代、歌舞伎役者を初めとする芸人は、最下層に置かれていた。歌舞伎役者たちは浅草の一角に囲い込まれていた。彼らを管理していたのは、当時の頭だった。だから、庶民は歌舞伎を楽しんでも、役者を自分たちと同列とは見なさなかった。

 なぜ、役者や芸人が蔑まれたかというと、彼らは目に見えるもの(農産物や工業製品など)を何も生産しないからである。これは幕府の大きな思い違いで、実はエンターテインメントは心の糧として実際の食糧に匹敵するほど重要なものである。

 この誤りは「士農工商」という序列に如実に表れている。「商」も目に見えるものを生産しないから、下に置かれた。

 芸人をこれよりもさらに下に見る風潮は、つい最近まであった。(役者や芸人は)「川原乞食だ」という言葉は、私も実際に耳にしたことがある。

 歌舞伎役者が一目置かれるようになったのは、明治になってからである。西洋にはオペラがある。我が国にも西洋に伍していけるような華やかな出し物はないかと、明治政府が捜して見つけたのが歌舞伎である。明治政府は歌舞伎を保護した。いま例えば幸四郎や海老蔵が認められているのは、元をただせば明治政府の保護によるものだ。

 芸人の東MAXという人が、安めぐみさんを、めとるという。私は東MAXという芸人を知らなかったけれども、安めぐみさんとの結婚話で知ることとなった。

 安めぐみさんと言えば、屈指の美人タレントである。私はNHKの科学解説番組(題名は忘れた)で、ほんとうに美しい人だなぁ、とほれぼれしながら見ていた。聞き手としての安さんは、とても上手に役割をこなしていた。

 芸人があんな美女を射とめるなんて、ちょっと前には考えられなかったことだ。しかも、一回りも年下である。

 時代はもう決定的に変わってしまったのだ。私ごときが東某に嫉妬しても、もはや石器時代の遺物のような話だろう。