ダークダックスの「山男の歌」が流行ったころ、空前の登山ブームだった。ロッククライミングで、谷川岳では若者が毎年、何人も遭難した。
命がけで山に登るのがカッコよかったのだろう。近所の東大生も谷川岳で転落死した。2人のパーティーで、相方の東大生は童話作家、巌谷小波(さざなみ)の孫だった。
そんな危ないレジャーが流行していたのだ。戦後まだ20年たっていないあのころ、命をもてあそぶのは、さほど深刻なものではなかったようだ。
このような風潮の流れが、数年後の学生運動に繋がっていくのだが、当時、中学生だった私から見れば、(登山は元来遊びだが)学生運動はもっと遊びに見えた。
最近、また登山ブームだとかいって、山ガールなんていうのも出てきている。中高年が多いと言うが、なに昔の登山学生が老いてもやっているだけだ。
「山男の歌」がリバイバルするかもしれない。「山で吹かれりゃよ~、若後家さんだよ~」が再びカッコよいことになるかもしれない。
命がけで山に登るのがカッコよかったのだろう。近所の東大生も谷川岳で転落死した。2人のパーティーで、相方の東大生は童話作家、巌谷小波(さざなみ)の孫だった。
そんな危ないレジャーが流行していたのだ。戦後まだ20年たっていないあのころ、命をもてあそぶのは、さほど深刻なものではなかったようだ。
このような風潮の流れが、数年後の学生運動に繋がっていくのだが、当時、中学生だった私から見れば、(登山は元来遊びだが)学生運動はもっと遊びに見えた。
最近、また登山ブームだとかいって、山ガールなんていうのも出てきている。中高年が多いと言うが、なに昔の登山学生が老いてもやっているだけだ。
「山男の歌」がリバイバルするかもしれない。「山で吹かれりゃよ~、若後家さんだよ~」が再びカッコよいことになるかもしれない。