院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

サウジアラビアの未来

2012-05-17 21:27:17 | 文化
 昔、サウジアラビアに2年半赴任していた友人によると、同国はほとんど鎖国状態だそうだ。イスラム教徒以外は、仕事でしか同国には入れない。また、女性差別が激しい。彼の奥さんが外出のとき、あやうくベールが取れそうになり、「宗教警察」に見つからなくてよかったと言っていた。

 かの国では女性の職業は限られている。教員と公務員と女医と銀行員くらいのものだそうだ。女性の患者は必ず女医が診る。銀行は男性用と女性用で分かれている。(同一銀行で分かれているのではなく、男性用、女性用は別資本の銀行らしい。)

 ウエイトレスや店員は、外国人がやる。

 サウジアラビア公使によれば、中流家庭では必ずフィリピン人のメイドがいて、日本の高級住宅のようなところに住んでいる。

 税金がないのだという。そして、あまり働かなくても結構な生活ができる。だから、国民が働くことを忘れてしまうのではないか、というのがサウジアラビア公使の心配だった。

 これで、サウジアラビアから石油がなくなったら、どうするのだろうか?フィリピン人の出稼ぎ労働者はいなくなるだろう。残された同国人はすでに働くことを忘れている。

 サウジアラビアの未来は暗いと私は思う。