院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

名古屋駅前のネジビル

2012-05-05 07:59:15 | 環境
 名古屋の駅前にできたモード学園のネジれたビルをご存じだろうか?このビルはいくつもの「驚き」を与えてくれる。

 言うまでもなく、その形状。ネジれていて、あたかも空にドリルが向かっているようだ。他のビルよりも一際目立っている。

 このようなビルを建てるには、技術の粋を尽くさねばならない。じっさい、窓枠ひとつとってみても、ネジれた窓枠を作れる業者は日本に一社しかないらしい。とにかく、難しいそうだ。

 モード学園だけでこのビルを建てた。モード学園とは、そんなに儲かる商売なのか?これも「驚き」である。

 ただ、このビルは目立ちすぎて、町並みに溶け込んでいない。それが最大の欠点である。

 ヨーロッパの古い街が美しいのは、「景観規則」が厳しく、レンガひとつに至るまで、細かい規定があるからである。

 漫画家、梅津かずおさんの居宅が、赤白に塗られた頓狂な建物で、近所の住人から「景観をそこねる」と告発されたが、裁判では負けなかった。

 梅津さんが裁判で勝つようでは、日本の町並みの景観は、どんどん崩れていくだろう。

 (ネジビルの画像)