院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

性同一性障害

2012-05-12 05:11:10 | 医療
 性同一性障害は、これまで「オカマ」、「男色」、女性の場合は「オナベ」と呼ばれて蔑まれてきた。

 「オカマ」は昼の仕事から締め出されて、オカマバーの「ホステス」になるくらいしか社会進出の道がなかった。「彼ら」は好んで夜の仕事をしているわけではなかった。

 精神科医たちは、何とか元の性別に戻せないかと、精神療法や薬物療法を試みてきたけれども、まったく歯が立たなかった。それは当然のことで、それらの試みは、本物の女性を男性の心に入れ替えるのと同じくらい困難なことだからである。

 近年、性同一性障害が「障害」ではなく「個性」と認められるようになってきた。自ら堂々と「オカマ」と称せるようになった。めでたいことである。

 テレビに「オカマ」が普通に出られるようになった。いまのところまだ、正常な男性が言うとカドが立つような内容を「彼女」らが言えば、カドが立たないというような立場ではあるが・・。

 古来、特にキリスト教圏で抑圧されてきた同性愛も認められるようになった。なんと、オバマ大統領が同性婚を認めた。

 実は、性同一性障害にのように、精神科医がいくら頑張ってもどうしようもない「疾患」が2,3あるのだが、それを明かすのは控えよう。頑張っている大勢の精神科医が可哀そうだからである。