院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

いじめ説明会そのものがはらむ「いじめの構造」

2012-07-14 04:08:19 | 教育
 いじめ自殺にかんして、とうとう警察の手が学校と教育委員会に入った。

 学校側は保護者に説明会を開いた。校長による説明の際、保護者から「なぜ最初に黙祷をしないんだ」という声が上がり、急遽、黙祷が行われたという。

 一見、保護者のまともな声のように思えるが、実は違う。

 もし説明会の冒頭に黙祷が入ったら、「なぜ黙祷を強要するのか、説明が先だろう」という声が必ず出たはずだからである。

 学校側はいまはまったく弱い立場で、何を言っても保護者から糾弾され、反論できない立場にある。そのような学校側に対して、会場からああのこうのと言うのは、それこそがいじめの構造に他ならない。

 また、このような瑣末なことをいちいち報道するマスコミも、いじめの構造に荷担している。

 いじめの説明会で、保護者が学校側をいじめるなんて、シャレにもならない。人間とはイヤなものだなあと、つくづく思う。