院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

垂直離着陸機オスプレイの性能

2012-07-21 04:34:03 | 技術
 飛行機の性能でもっとも重要視されるのは、操縦性能でもなく、スピードでもなく、安全性である。誰も墜落の確率が高い飛行機には乗りたくないからである。

 だから、飛行機メーカーは、自社の飛行機にどれだけの危険性があるか、詳細にデータを取っているはずである。

 このたび、垂直離着陸機オスプレイが最近2回事故をおこし、合計58回事故を起こしたということで、日本の基地への配備反対運動や、訓練飛行ルート反対運動が起こっている。

 アメリカ本土の基地の周辺でもオスプレイ反対運動が起こっている。それで、アメリカ軍はオスプイ配備に躊躇している。本当はアメリカ軍も、そんなに危険な飛行機を配備するほど莫迦ではないはずだ。

 なぜ、オスプレイの危険性の科学的データを公表しないのだろうか?航続距離あたりの墜落の確率などを発表しないのだろうか?他の飛行機に較べて、どれだけ安全かそうでないかのデータは飛行機メーカーは持っているはずである。

 発表しないのは軍事機密だからだろうか。それとも膨大な開発費をかけたので、そのまま、つっぱしろうとしているのだろうか。そうだとしたら、海兵隊員の親たちが黙っていないと思う。

 日本人もアメリカ人もオスプレイ配備反対者は、気分で反対するのではなく、科学的データを示せと求めるべきである。日本でもアメリカでも基地周辺から、そのような声が出ているとは聞かない。(改めてこれから確かめろと言っている。)

 オスプレイは確かにその形が奇妙で、いかにも墜落しそうに見えるから、アメリカ軍もデータを発表して、「科学的には安全なのだけれども、みなさんが反対するから引っ込めるのですよ」という態度をとったほうが得策だと思うのだが・・。