hospitality (もてなし)と hostility (敵意)は同語源だと生田孝氏(聖隷浜松病院精神科部長)はエッセイに書いている。もとは同じだった言葉に正反対の意味が付与されているわけである。
確かにわれわれ医療者は、患者を暖かく迎えるけれども、反面「もしかしたらモンスターペイシェントかもしれない」という意識がどこかにある。実際、救急外来などには、初めから喧嘩を売るつもりで来る「患者」もいる。(信じられないかもしれないが、バットを持って救急センターに来る人もいる。)
日本語でも同じような反対の意味を同時にもつ言葉がある。「結構」と「ちょっと」である。
「結構」は「良い」という意味と、「うちは結構です」という拒否の意味がある。
「ちょっと」は「少し」という意味と、「ちょっと問題ではないか」という用法のように「とても」という意味がある。
同じ言葉が正反対の意味をもつ例は他にもありそうである。なぜ、このような現象が起こるのか、言語学者に聞いてみたい。
確かにわれわれ医療者は、患者を暖かく迎えるけれども、反面「もしかしたらモンスターペイシェントかもしれない」という意識がどこかにある。実際、救急外来などには、初めから喧嘩を売るつもりで来る「患者」もいる。(信じられないかもしれないが、バットを持って救急センターに来る人もいる。)
日本語でも同じような反対の意味を同時にもつ言葉がある。「結構」と「ちょっと」である。
「結構」は「良い」という意味と、「うちは結構です」という拒否の意味がある。
「ちょっと」は「少し」という意味と、「ちょっと問題ではないか」という用法のように「とても」という意味がある。
同じ言葉が正反対の意味をもつ例は他にもありそうである。なぜ、このような現象が起こるのか、言語学者に聞いてみたい。