院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

比較優位

2012-09-18 06:44:56 | 経済
 2人のサラリーマンがいるとする。2人とも営業も事務もできる。しかし、Aのほうはどちらかというと営業に向いている。Bは事務が好きである。

 このような場合、A,B両方に均等に営業も事務もやらせるより、Aは営業専門、Bは事務専門にやらせたほうが生産性が上がるそうだ。これを経済学の言葉で「比較優位」というらしい。(間違っているかも知れない。)

 このような割り振りが効率的だとすると、夫婦を考えた場合、仕事も家事も育児も平等に分担するのは、効率が悪いことになってしまう。イクメンという言葉が流行り、夫も妻と平等に育児をやるようになると、夫の生産性が低くなってしまうのではないか?

 夫の生産性が低くなると、出世もしなくなる。こうして夫の生涯賃金が減る。これはよいことなのだろうか?

 夫の賃金も減って、むろん妻の賃金も減る。公平な分担というのは、全員が損をするシステムのようにも見える。

 経済学に疎い私が言うことだから、以上はとんでもない間違いかもしれないということを、まずもってお断りしておく。