院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

4当5落

2012-09-25 05:29:58 | 社会
 私の大学受験時代に4当5落という言葉があった。4時間睡眠で頑張れば受かるが、5時間寝てしまうと落ちるという意味だ。受験戦争とか受験地獄という言葉があった。

 私は「団塊の世代」の最後で、同学年人口が今の2倍くらいあった。一方、大学の定員は今の半分。当然、熾烈な競争となる。「団塊の世代」は、他の世代に較べてひどくキツかったと今にして思う。

 小学校は教室が足りず、午前の部と午後の部に分けられた。小学校2年生のとき、午後の部にさせられてつらかった。その生徒たちがそのまま持ち上がって大学受験に突入したのだ。そこで生まれた言葉が4当5落である。

 しかし、すぐにこの言葉は「例え」だと分った。4時間睡眠では結局昼間に居眠りしてしまって、まともに勉強ができない。十分に睡眠時間を取らないと、受験戦争には勝てないと分った。だから、私は7当6落を主張した。7時間は眠らないと落ちるという意味だ。

 当時でも推薦入学というのは少数だがあった。母校にも慶応大学から推薦枠が来た。推薦された生徒は、一発受験組を尻目にゆったりのんびりとしていた。だが、推薦された生徒は、一発受験でも悠々と合格できるレベルだった。

 別の有名私立大学からも推薦枠が母校に来たが、これに応募した生徒はいなかった。推薦枠を出した大学は、ずいぶん傷ついたことだろう。