院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

内閣改造の意義

2012-09-29 04:14:54 | 社会
 このブログに私が政治のことをあまり書かないのは、床屋政談に堕す恐れがあることもあるが、まず第一に私が政治音痴ということもある。

 だから次に呈する疑問は,児戯に属することかもしれない。

 大臣は各省庁の親玉である。つまり社長みたいなものである。一方、社員である官僚は専門家集団である。にわか社長が専門家集団を治めることとができるのか?これは、よく出される疑問である。

 大臣は官僚に対して相当な権力があるらしい。官僚だった友人が言うには「大臣は恐い。だって、何の理由もなく官僚の首をきれるのだから」と言っていた。それなりに大臣という職は重いものなのだろう。

 だが、ここで私が呈する疑問は、「内閣改造は何のためにやるのか?」ということである。表向きは人心を一新とか、適材適所とかいうけれども、ほんとうのところは、何のためにやるのだろうか?

 そもそも、他の国でも内閣改造に該当する制度はあるのだろうか?アメリカにおける大臣すなわち長官はシンクタンクなどから抜擢される。その人事は大統領にあるが、「改造」というようなことはなさそうである。

 首相が国会内のパワーバランスをコントロールするためというのは理由にならない。実際にはそのようにこの制度が使用されているのかもしれないが、制度としてのタテマエは違うだろう。

 本当に内閣改造という制度は何のためにあるのだろうか?