(たま駅長。和歌山市観光協会のHPより引用。)
和歌山電鐵貴志川線の貴志駅のペット「たま駅長」の葬儀に3,000人もの参列者があったことを、海外メディアは驚きをもって報道したらしい。
海外生活の経験がない私にとって、3,000人の参列のどこが外国人には珍しく感じられるのかは分からない。動物を擬人化するのはなにも日本のお家芸ではない。イソップだってグリムだって動物が擬人化されている。おおむかしは全ての民族にアニミズムがあっただろう。
識者によれば、イソップもグリムも動物が対等な人間として出てくるのではなく、むしろ敵対的キャラクターとして描かれているという。
別の識者は、キリスト教文化圏では動物は人間のしもべとして生まれてきたと解されているから、盛大な葬儀が不思議がられるのだという。聖書には牛は食べてもよいがクジラは神の使いだと書かれているらしい。
日本では犬のおむつや犬の車椅子の販売など、動物介護業界が勃興しているが (2014-07-12)、同じ傾向が海外にもあるのだろうか?
※今日、気にとまった短歌
我が内を何かは知らぬものたちが行き廻りして手術終われり (金沢市)赤江玲子