(緒方まゆみブログより引用。)
俳句を趣味にしている人に川柳を下に見る人がいる。あからさまには言わないが、そう思っているフシがある。言うまでもないことだが、俳句と川柳は出自が違う別の文芸で、比較はできない。
手足もぎただの丸太にしてかへし
と戦時中に詠んだ川柳作家は拷問死させられた。俳人で命がけになった人がいるだろうか?
俳句でも「かへし」のような止め方をすることがある。ただ、私は俳句なら「かへす」と止めたい。
以前に拙句「酔ひさうな浮桟橋に鯊(はぜ)を釣る」は、やはり「釣り」ではなく「釣る」だろうと俳句仲間と討論したことがあった。(続・未だに迷う俳句の語尾。2013-12-11。)「釣り」によってかもしだされる滑稽味は、この句には必要がないのではないか?
※今日、気にとまった短歌
北風が強いし朝から体育だしジャージの上から制服を着る (桑名市)いとうなつと