(水島朝穂教授。YouTube より引用。)
このブログは時事問題を取り上げないのだが、たんに論理運びの問題として国会参考人として呼ばれた憲法学者たちに問いたい。
私は、憲法学者は憲法そのものには異をさしはさまないと考えている。異をさしはさむなら憲法学とはまた別の学問になってしまうからだ。質問はただひとつ。
「あなたは自衛隊を違憲合憲のどちらと考えているのですか?」
それを語らないで、このたびの安保法制が違憲も合憲もないだろう。多くの新聞テレビが憲法学者たちにその点を問わないのが不思議である。かつては自衛隊違憲論があり、国民が自衛隊員に「税金ドロボー」と罵声を浴びせたこともあるのだ。
私の知るところ、自衛隊そのものが違憲だとおおっぴらに言っている学者は早稲田大学法学学術院教授の水島朝穂氏だけである。彼にとっては違憲の自衛隊の存在を前提とした安保法制はむろん違憲で、極めてすっきりしている。
自衛隊を合憲としながら安保法制を違憲とする学者がいたら、自衛隊合憲論から安保法制違憲論への筋道をじっくり聞かせていただきたい。(学者は機を見るに敏であってはいけません!)
※今日、気にとまった短歌
ありのままのオレはどういう奴なのか笑うと裂けるくちびるの皮 (仙台市)工藤吉生