院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

裁判員制度反対

2008-02-14 08:29:37 | Weblog
 裁判員制度に反対である。どういうニーズから、こういう制度が出てきたのか分からない。

 裁判員は選挙人名簿から指名され、原則として拒否できない。私のように個人経営で家業を営んでいる人たちはどうするのだろうか?休業補償を貰えるのだろうか?

 休業補償よりも、私の場合患者さんが困ると思う。そのへんの所を最高裁はどう考えているのだろうか?

 選挙人名簿から無作為に抽出されるから、暴力団員、寝たきり老人、身体障害で動くのが困難な人も選ばれるだろう。

 ある党派は、寝たきり老人をリヤカーに乗せて投票所に行かせるのだという。そういう人もリヤカーに乗せて裁判所に行かせるのだろうか?酷である。

 暴力団員で選挙権のある人が裁判員になったら、どんなことになるだろうか?自分の仲間の裁判なら甘く見積もるだろう。他の裁判員を脅すかも知れない。

 裁判員とはまったくワケの分からない制度である。

ゴルフは雪ではやらない

2008-02-13 08:56:56 | Weblog
 ゴルフは雨でもやる。

 よくもまぁご苦労さんと思うが、ゴルフが好きな人と、ゴルフ場の要望が一致したのだろう。

 だがゴルフは雪ではやらない。表向きボールが見えなくなるからだと言うが本当か?林に入ったボールを捜すではないか。だったら雪でも捜せばよい。

 サッカーは雨でも雪でもやる。これこそ本当のスポーツだと思う。雪の中、雪まみれになってやるスポーツなんて、すごいではないか?

 スポーツ嫌いの私がひとつサッカーだけを認めるのは、この点にある。雨なら中止という野球なんて、スポーツと言えるか?

コープは毒ギョウザを分析した研究所を明らかにせよ

2008-02-12 08:33:34 | Weblog
 コープが毒ギョウザの分析を依頼している研究所はどこなのだろうか?

 研究所にの名前がいっこうに出てこないのを、私は怪訝に思っている。

 化学物質の検出は極めて難しいと先日述べた。特に何が入っているかわからない検体の分析は難しい。

 コープが依頼している研究所は毒物を2種類もみつけた。お手柄というほかはないのに、その研究所の名前が明らかにされない。

 毒物が2種類というのは不自然ではないか?分析のエラーが考えられる。コープは研究所の名称を発表すべきである。国際問題となっているのだから・・・。

マンガ家・杉浦茂

2008-02-11 07:35:15 | Weblog
 幼い私が好んで読んだマンガは、手塚治虫の鉄腕アトムだった。

 私は、ピラミッドが四角い石を積み上げられてできていること、ピラミッドには玄室というものがあることなどを、鉄腕アトムで知った。

 手塚治虫はインテリだから、子供の私には大いに学ぶところがあった。

 もうひとつ、私が好んだマンガに杉浦茂の地雷也があった。こちらは教養もへったくれもなく、ただただキャラクターの設定が面白く、夢中になった。キャラクターが破天荒なのである。

 妖怪が出てきて地雷也に「粗茶でございます」とお茶を出す。地雷也はだまされず、「これは馬のオシッコだろう」と言う。妖怪は「いえ、私のオシッコ」と白状する。

 絶妙な会話と、独特な絵柄に幼い私は魅了された。杉浦茂はもう忘れられたかもしれないが、間違いなく手塚治虫と並ぶ天才である。妖怪マンガでは、まだ活躍中の水木しげるより、よっぽどぶっとんでいる。

 手塚治虫は随分早く、60歳で胃がんで逝ってしまったけれども、杉浦茂は平成12年に92歳で大往生した。

焼酎ブーム

2008-02-10 21:13:38 | Weblog
 焼酎ブームと言われだしたのは、いつのころからだっただろうか?

 チューハイなるものが巷に流布してからだろうか?私もチューハイを呑んだ。でも、うまくなかった。アルコール入りのジュースのような感じで風味はなかった。

 だから、私はまた日本酒党にもどった。日本酒はバラエティーが豊富である。ウイスキーもバラエティーが豊富だが、値段が高いし、ストレートで飲まないとツウでないようなことが言われて、いつしか遠ざかった。

 近所に焼酎バーが開店した。冷やかしに一度寄ってみた。そのときに驚いた。焼酎がうまいのである。銘柄も山ほどあるらしい。一本一本に個性があって、呑み飽きない。しかも、悪酔いしない。

 これが本当の焼酎かと、この歳にして理解した次第。チュウハイは焼酎のうちに入らない。

 その店の親父の言によると、焼酎は「き」で呑むとおいしさが分からないのだそうだ。そこで出る焼酎はみんな水割りである。それらが、かぐわしい個性を誇っている。

 親父のうるさいことうるさいこと。焼酎にかんしては一点の妥協も許さない。私には一流の焼酎しか出さないと言った。一升1万円も2万円もする焼酎があるのだ。親父は、そういうのしか私に出さない。親父は私のどこが気に入ったのか分からない。でも、なぜか行くとビップ待遇である。

 私も親父のうるささが割りと好きで、しばしば通っている。一回の料金は3千円程度である。

崩れ明太子

2008-02-09 08:29:15 | Weblog
 私は明太子が好きである。明太子と漬物があれば、何杯でもご飯が食べられる。

 明太子は、まともな明太子でなく、崩れた明太子を買ってくる。値段が3分の1である。

 明太子はどうせ崩して食べるのだから、正式な形でなくても良い。味は同じである。

 崩れ明太子が売られているのに、どうして崩れケーキや崩れクッキーが売られていないのだろうか?

 店の暖簾として、そういう品は出せないということもあろう。でも、ケーキもクッキーをどうせ崩して食べるのである。キズものの品を安く販売してほしい。

 キズものをどうして日本人は嫌がるのだろうか?家具もピアノもキズものは安い。ピアノなんて、少々外部にキズが付いていても、音色は変わらない。

 昔、もっとわが国が貧乏だった時代、ケーキのハギレを格安に売っていた。ピアノは国産木材を使って、今よりも格段に音色が良かった。

 なんだか見せ掛けだけよくて、中身はさほどでない商品が昔より多くなったような気がする。

「赤福」はすぐに立ち直る

2008-02-08 08:30:38 | Weblog
 「赤福」が営業を再開した。どれだけ過去の信用が回復されるか、予測ができないという論調がマスコミに多い。

 しかし、私は「赤福」は、すぐに立ち直ると見ている。

 確かに販路や、流通経路は減っただろう。でも、今回の大騒ぎで、「赤福」は一層の信用を得たと私は考える。

 販売初日に、朝5時から行列ができたことからも、それが分かる。みな「赤福」が好きなのだ。

 「赤福」もだが、「船場吉兆」もすぐに立ち直るだろう。被害者がいなかったからである。

続・冷凍ギョウザ事件

2008-02-07 08:33:09 | Weblog
 コープが独自の分析で、冷凍ギョウザにメタミドホスではない、別の有機リン化合物ジクロルボスを検出したと発表した。

 でも、これは本当か?何が入っているか分からない検体から、特定の物質を検出する困難さについては、先日述べた。

 毒物混入事件にさまざまな毒物が入れられるということは、考えにくい。

 ということは、メタミドホスではなくて、もともとジクロルボスではなかったのか?あるいは逆に、ジクロルホスをメタミドホスと間違えて分析したのではないか。

 とにかく、何が入っているかという分析は、極めて難しいのである。

 コープがどこの研究所に依頼したのか知らないが。この分析結果にも、疑いをかけなければならない。それほど、未知の物質の検出は難しいということだ。

マスコミによるエコブーム批判始まる

2008-02-06 08:30:10 | Weblog
 私がこの欄で述べてきた疑義が初めてメジャーのマスコミに載った。メジャーと言っても「週刊朝日」今週号(2月15日号)であるが。

 曰く、ソーラーパネルは、それを製造するための石油以上の発電ができない。

 曰く、リサイクルのためには、相当の石油を使う。

 曰く、メタボリック症候群は、製薬会社の陰謀である。

 曰く、禁煙運動はもはやファシズム。

 曰く、温泉は体に危険。

などなどである。これまで私がさんざん言ってきたことが、ようやくメジャーな雑誌に取り上げられて嬉しい。

 私が取り上げていない項目もあった。バイオ燃料を1リットル作るのに、1リットル弱の石油が必要だということ。これは知らなかった。

 エコブームのばかばかしさに、ようやくマスコミが目覚めてきたことは、喜ばしいことである。

プリオン説は本当か?

2008-02-05 08:36:26 | Weblog
 福岡伸一氏の『プリオン説は本当か?』(講談社新書)を読んだ。あまりの面白さに時間を忘れた。

 この本は、狂牛病(BSE)の病原体を追求する学者たちの壮絶なドキュメントである。あるいは、未知の病原体を追うミステリーと言ってもいいかもしれない。

 福岡氏は、プリオンタンパク質を病原体として認めていない。あくまでも、病原体は別にあって、プリオンタンパク質はその産物だと見ている。

 つまり、プリオンタンパク質は、BSEの病原体でないという立場である。

 でも、プリオンタンパク質は病原体だと主張したプルシナーはノーベル賞をもらった。ノーベル賞にもポカはある。前頭葉を切断して精神病者をおとなしくさせる「ロボトミー」もノーベル賞をもらった。でも、もはやロボトミーの副作用は誰の目にもはっきりしている。

 日本の片峰グループが、マウスでBSEの感染性を追った。その結果、感染性を伝える臓器は次々と移っていくことが分かった。

 まずは脾臓である。次に扁桃に感染性があることが分かった。でも、そこにはプリオンタンパク質の蓄積はなかった。

 要するに、脳や脊髄を除去した牛は、ほかの部分に感染性を持っているのであり、だから全頭処分が感染防止には最適なのである。プリオンが多い部分だけを取り去っても、感染性にはなんの影響もない。アメリカ牛の輸入に脳脊髄の除去を条件にした日本の基準は科学的でない。

 BSEは潜伏期間が長いから、生後22ヶ月以内なら輸入を認めるという処置も科学的でない。政治的な判断である。

 オーストラリアとニュージーランドにはBSEがない。それは病原体に汚染されていない国だからである。

 イギリスがもっともひど汚染地域である。次がアメリカ。アメリカの牛を輸入していると、そのうちわが国もBSE汚染地域になるだろう。

日教組全国大会中止問題

2008-02-04 08:38:01 | Weblog
 グランドプリンスホテル新高輪が日教組の全国集会の契約を一方的に破棄した。

 裁判所の命令に逆らってまで破棄したのだから、よっぽどのことがあったのだろう。

 日教組はならず者教師の集まりである。教師は暴力団より教養があるぶんだけ、一見まともみたいなことを言うが、その実は暴力団と同じであると私は見ている。

 日教組も最近は組織率が減って、弱くなってきたけれども、全盛期はひどかった。子供を人質にとって反政府教育をしていた。私は自分の子供の担任が日教組員だったら、担任を変えてほしいと思っていた。(さいわい、そうではなかった)。

 裁判所は、暴力団の集会がグランドプリンスホテル新高輪で行われるとしたら、ホテルの契約破棄を今回のように無効にするだろうか?暴力団がいけなくて、なぜ日教組がよいのか、私には分からない。両者は構造的に同じものだからだ。

 私は日教組の集会に抗議して、面白半分に騒ぐエセ右翼を認めるものではない。(本物の右翼はもっと紳士的である)。本物の右翼の意見には聞くべき部分もかなりある。

 この問題は、昨年5月、ホテルが日教組と仮契約を結んだところに最初の間違いがある。その担当者は、日教組がどういうものか知らなかったのかもしれない。

 各新聞は、集会の自由を盾にとってホテルを責めている。ホテルが信頼を築くには、ちゃんと契約を履行することだと言っている。バカじゃなかろか。

 契約を破棄するほうが、よっぽど信頼を築ける。

 日教組というのは、暴力団なみにどうしようもない集団で、うかうかと最初に契約してしまったホテルの担当者は左遷かクビになるだろう。

 エセ右翼も困ったものである。ナショナリズムに名を借りて、自分たちのストレスを発散させているだけである。昔の学生運動も同じである。

 人間とはかくも度し難いものだと嘆息するしかない。

冷凍ギョウザ事件に寄せて

2008-02-03 01:49:12 | Weblog
 毒ギョウザ事件で驚いたことがある。

 それは、キョウザに有機リン化合物メタミドホスが含まれていると見つけたことについてである。その分析技術に驚嘆する。

 私の大学時代、何が入っているか分からない液体を与えられて、それらを分析する実習があった。入っている物質がすべて分かるような試薬を与えられていた。

 この実習は困難を極めた。学生はさまざまに試薬を使用して、液体の分析に取り組んだ。しかし、完全に正解に到達できた者はひとりもいなかった。

 もともと物質名が分かっており、それが液体に入っているか否かを調べるのは簡単である。でも、何が入っているか分からない検体の分析は大変である。

 ギョウザ事件では、患者が有機リン中毒の症状を示していたから、かなり絞り込むことができたのだろう。でも、メタミドホスと特定して検出してしまう技術はすごいものだ。

 話は飛ぶが、私は今回の毒ギョウザ事件を、事故でなく故意と見ている。根拠は、濃度が高すぎることと、同じパック内でも汚染されていないギョウザがあったことである。

 まだ、あまり故意説は言われていないから、今のうちに言っておく。

サラミソーセージ

2008-02-02 08:23:54 | Weblog
 サラミソーセージは、亡父が若いころ酒の肴にしてよく食べていた。幼い私もご相伴にあずかり、サラミをうまいと思った。

 亡父はサラミに特別の思い入れがあったらしい。サラミはイタリアが本場だが、モンゴルでも作られていた時代があったらしい。亡父は第二次世界大戦後、シベリヤ抑留を経験しモンゴルでサラミ製造を見たという。

 サラミはソーセージの中にニンニクや香料や塩を入れ、2ヶ月間干すのだという。サラミはもとは10センチくらいの太さだが、干すうちに3センチにまで縮まる。中に入れたニンニクも同様に縮まる。

 だから味が濃厚に凝縮される。干されておいしくなるのである。似たような食品にビーフジャーキーがあるけれども、これは香料だけだからサラミにかなわない。

 サラミをたくさん食べると二日酔いしない。それだけタンパク質が凝縮されているのだろう。

 今はサラミはピザで見られるくらいになってしまった。私もあえて酒の肴にサラミを求めることはしない。

 でも、宅配ビザにサラミを見つけると、懐かしい思いがするのである。

テレビが家に来た日

2008-02-01 08:29:07 | Weblog
 わが家にテレビが来たのは、私が小学校4年生、死んだ妹が小学校1年生のときだった。

 妹と手に手をとって喜んだ。これまでにも近所にテレビがある家があった。私たちは、小さくなってそのテレビを見に行かせてもらった。「チロリン村とくるみの木」、「スーパーマン」などは、近所の家で見た。

 それらが自由に見られると思うと心が踊った。むろん白黒テレビである。「パパはなんでも知っている」というアメリカのホームドラマに、アメリカってなんて裕福なんだろうと、ため息をついた。

 なんてったって家庭に冷蔵庫があるんですよ。スーパーへ車で買い物に行き、1週間分の食べ物を買って来るんですよ。貧乏なわが家は仰天した。(もっともテレビが買えたくらいだから、そんなにひどい貧乏ではなかった。日本全体が貧乏だったのである)。

 クラスに一人だけ自家用車を持っている家の子がいた。K君というとても人の良い子だった。ある日、招かれてK君の家に行って驚いた。豪壮な大邸宅なのだが、客間の天井が高く、大理石の池があって、そこから噴水が出ていた。噴水の脇には同じく大理石の等身大のビーナスのような彫刻が立っていた。

 今、室内に噴水や彫刻がある家がどれだけあるだろうか?昔の金持ちは今より金持ちだったのだ。格差社会と云々されているけれども、昔はその比ではなかった。

 それから6年後にはもうカラーテレビが出ていた。長足の進歩である。

 妹はカラーテレビを見ることもなく、小学校6年生で病気で逝ってしまった。少年だった私には妹の死という体験は重すぎた。私も80歳の母も、いまだに妹の話をする。