ロータリーDIPスイッチ(リアルコード)を電流設定用に使った定電流出力ユニットを先の電子工作サークルで製作開始したが、完了したのを検証したところ、設定通り電流が可変出来ないという問題が有ったので、注文していた抵抗も届いたところで、自分で作ることにした(順序が逆で済みません)。
ただ作るのも、面白く無いので、リアルコードの状態(ON/OFF)をLEDで表示出来る様にしてみた。
最初、まともに動作しない。抵抗変化は問題無い。そこでLM317を何個か交換してみたが、どれも駄目。だが、前に製作した電流固定のセットに付いているLM317に接続して見ると動作する。前に一度使ったもので、その際にみんな壊してしまった様だ。未使用品を使用すると問題無く動作した。
LED表示も文字通りリアルに表示されOK、但し、ドライブ用トランジスタのベースに抵抗(150kΩ以上)を入れないと出力電流に影響する。
点灯しているLEDと1/2/4/8を掛けて合計すると、その数字になるのが、当たり前だが電子工作の教材としては面白い。
表示1で10mA~9で90mAとしたかったのだが抵抗値(E24系列)の関係で、4%程高めに出る。用途としては問題無いだろう。計算値は下記エクセルファイル参照。
実験していて気がついたことだが、廻していくとポジション間で、急に電流が増加する部分が有る。LEDの点灯で判ったのだが、本来ONにならないコード4が途中ONになるせいだ。秋月製(通販コード P-02274)だけの問題かも知れないので、他社(国産品)製を取り寄せて確認したいと思う。ですから、現状で使用する場合は、接続したまま電流を可変しないことをお勧めする。
スイッチの電流容量(開閉電流)も1mA~0.1Aですので、これを超えない様ご注意下さい。
OMRON製を取り寄せたら、何故か1・2・4・8のピン配列が秋月製と異なるので、他社(COPAL,OTAX)製のカタログを見てみると、こちらは秋月製と同じ配列である。
どうやらOMRON製が特殊な様だ。