アマチュア無線のHF機として年代物のFT-101ZSを現役で使用しており、ダイナミックマイクで運用しているが、安価で高感度のECM(エレクトレットコンデンサマイク)だと、どんな音声になるか興味が有った(が電源が必要)ので検討した。
先日購入した安価なTS-660用互換マイクがECMだったのがヒントとなった。
(8Pマイクコネクタのトランシーバーでは電源端子が出ているのでECMが電池無しで使える)
だが、電池を使うのでは脳が無い(これは製作実績が有る)ので、本機側からの電源を盗もうというものだ。マイクコネクタに電源としては出ていないが、PTTスイッチでRELを駆動しているので、動作しない程度の電流を流しておけば、電圧が発生する。
これをシャントレギュレータ(TL431)で定電圧し電気ニ重層コンデンサ(0.22F/3.5V:秋月で10個300円)に充電しておけば、PTTがON(送信)時に0Vになっても、この充電電圧から供給出来るだろうという魂胆だ。
ECMは0.5mA程度の消費電流なので、長時間話さなければ持つだろう。
以前改造したパソコン用ECMスタンドマイク(電池駆動)を元に戻し、本回路の基板を作成。
うまく動作したが、初期充電に時間が掛かる。R1に2.2kΩを使っているが、リレーの直流抵抗が予想より少なく、これの電圧降下が2V程度なので、もっと小さな値にすれば改善出来るだろう。
充電時間/電圧測定
0.5分 1.0V
1.0分 1.5V
1.5分 1.8V
2.0分 2.0V
2.5分 2.5V
1.1kΩにすると1分15秒で2.5Vに達した。(抵抗値比と時間比が一致)
この前に470Ωにしたら30秒程度で2.5Vに達したがPTTをONしたらOFFにしてもRELがONのままになってしまった。RELの特徴として保持電圧が低いからだ。
ローカルOMにモニターしてもらいたかったのだが近距離はスキップして、届かない様だ。
昨日から21MHzのコンデションが良い(Eスポが出ている様だ)ので、ぶっつけ本番で悪いのだが、早速このマイクで運用してみた。さすがにダイナミックマイクより感度が大きい。
レポートは確認出来なかったが、ちゃんと聞き取れてはいる様だ。初QSOは、なんとインドネシアの局だった。
秋月で購入したシリコンマイクも0.35mA/DC1.5~5.5V動作なので,これでも試そうと思っている。