先日修理してお返ししたFM/AMチューナーだがオーナー様より、お礼ということで、ご当地のお土産を送っていただいた。その中に、一本のカセットテープが入っていた。
修理したチューナーでエアチェックして録音してくれたものだった。
自称オーディオ機器マニアだが、あいにくと現在はテープデッキが無いということで、ラジカセで聴いて見ることに。だがこのラジカセもジャンク品でラジオは聞けるもののテープ再生が出来るかは疑問だった。案の定、回転ムラがひどいが、何とか聞えて来た。音質や雑音は良い様なので安心した。
私も昭和40年代はエアチェックに夢中で好きな番組や曲を録音していた。
当時の機器はSONY製オープンリール式オートリバースデッキと平置き?タイプカセットデッキだった。当時としてはどちらも結構な高級品で貯金を貯めて買った覚えがある。
周波数特性の良いオープンリールで録音しておいて、カセットデッキにダビングしていたと記憶している。
オープンリールは当時サンパチ(テープ速度38cm/秒から来ている)が流行っていて、独身寮の同僚が持っていたが、私は長時間録音したくてこの機器を選んだ(テープ速度19cm/秒)。
ちなみにコンパクトカセットテープは4.76cm/s。
音質を改善する為にメタルテープが開発されたり、テープのヒスノイズ低減にドルビーシステムが登場したり、とにかく、色々と試せて楽しかった時代である。
ところが、外れ品で、リバース側の音質が悪い。2回ほど無償修理してもらったが特に悪いところが無いというので、我慢して使っていたのだが。購入した店(当時はSONYショップが有ったほどメジャーだった)の対応は良かったのだが、それ以来SONY製は、悪いが購入しないことにしている。悪評のSONY-タイマーも何回か経験した。
今は2台とも、とっくの昔に処分してしまって無いが。
デジタル化の現代、簡単に高音質で録音出来る環境になっているが、現在もこのようにテープデッキでエアチェック録音されている方の役に立てて良かったと思っている。
年代も近く、これを機会にメールで当時の話など、お互いやり取りしている。
これを機に、オークションで、カセットデッキの出物を物色中である。アナログ派には申し訳無いが、カセットテープをmp3のデジタルデーターに変換する安価なプレーヤーが発売されている。