自分の兄弟(姉と弟)が仙台に住んでおり、今回の巨大地震では大きな被害が有った。義兄は残念ながら、会社が海岸の近くにあり、津波の犠牲となってしまった。
(ネットを通じて、会社の同僚、友人らから当時の様子を知ることも出来た)
3/28の告別式が決まり、前日の東京発夜行バスで仙台まで向かう。
家からは常総線とTXで東京までは行くことが出来る。(水戸線は運休のままである)
東北自動車道は復旧していたので、通れた。途中立ち寄ったサービスエリアの駐車場には大型トラックがいっぱい止まっており、乗用車等は少なかった。
中ではおにぎりやパンが入手出来、レストランでもそば、うどん、ラーメン等は食べられた。
仙台駅には朝6時前に到着。姉から聞いていたコーヒーショップは7時からというので、それまでの間、座れるところが無いか駅構内を歩き回ったが、名店街は殆ど壊れている様で立ち入り制限されているので、通路にみやげ袋を引き座り込む。
JR新幹線、在来線は止まったままになっている(一部、仙石線が一部開通したか?)が地下鉄だけは、ある区間を除けば運転されている。7時に、姉から聞いていたコーヒーショップ「ベローチェ」が開店したので一番に入る。やはり、メニューはコーヒー類のみに限定だった。
通勤途中の会社員で混んで来て、それらの人には悪いが、弟との待ち合わせ時間まで170円で2時間粘ることにした。
入って20分位したところで、大きな揺れが、携帯電話にも緊急地震速報が入る。仙台にいるだけに恐ろしくなった。震度5弱とのこと。
その後、地下鉄のホームに向かう。店のある東口から地下鉄駅のある西口までは結構な距離がある。
駅前を眺めてみたが、30階以上の高層ビルが立ち並び、やはり仙台は大都市だと感じる。遠目では、大きな地震が有ったという感じが無いが、内部が崩壊しているところが多いらしく、営業出来ないお店が多かった。コンビニも2/3の棚には何も無かった。また、道路やガソリン不足の影響か自転車通勤が非常に目立った。どこでも自転車が走っているので、自動車運転は気を使う。
地下鉄に乗り、弟の住んでいるマンションに向かう。
14階建ての8階に住んでおり、地震当時は全てのライフラインが止まり、水を8階まで人力で運んだり、今でも都市ガスは止まっており、お風呂は奥さんの実家に貰いにいったりしているとのこと。
建物は2棟あり、繋がっているのだが、その繋ぎ目が10cm位亀裂が入り開いている。
14階に上って街を眺めると、津波の有った海岸沿いは建物が殆ど無くなって海の様になっているのが見えた。
テレビでは丁度、地元東北高校の試合をやっていたが、残念ながら大差で負けてしまった。
テレビの上に出る情報テロップも関東と違って、身近の情報が表示されている。でも、スクロールされてしまうので、出来れば、検索で自分の住んでいるところの情報だけ得られれば良いのだがといっていた。
葬儀場にはタクシーで向かったのだが、途中新幹線や、在来線の車両が当時のままに止まったまま放置されていました。
道路は通れるものの、中央分離帯などは隆起や陥没を起こして、あちらこちらで工事が行われていました。
ガソリン待ちは、関東の比ではなく、並んでも、結局入れられなかったりでスタンドによってはボッタクリでは無いかとおもわれるほど高く175円/Lまで値上がりしてたり、スーパーも営業をはじめたところも出て来ましたが、必要物資が入手出来ないとのこと。(タクシー運転手さんの話では、避難所の方は仙台に限ってかも知れませんが余るほどあるそうですが)
タクシー運転手仲間でも亡くなった方がいたり、運が良く九死に一生で助かった方も。
営業所も流されて仮営業のところも。
タクシーはLPガスで、ガソリンと比べると確保しやすいそうだが、長距離だと、行き先にガススタンドがあるか判らないので、地震直後のときはお客さんに先のガススタンドに連絡してもらって出発したという話も。
弟からタバコが入手出来ないというので帰ってから送ることにしましたが、3/29地元でセブンスターを買いに行ったところ、何件か回ってやっと8個有っただけです。第2希望の外国銘柄は2カートン有ったので購入。JTは4/1~4/10まで出荷停止になるそうで、その影響が有る様です。
私は、一切タバコと縁の無い生活を送っていたので、今回、始めていろんな銘柄やら価格を知りました。生活物資が出回ってくると嗜好品などの不足が出て来るんでしょうね。