先日のブログで18バンドタイプを紹介したが、アナログチューナー修理依頼された方に比較用にと、もう1台製作することにした。
バリコンタイプは数個ストックしてあり、その後、これ用の基板がaitendoより発売されたので、これを利用して製作してみた。LRの逆相も調査したかったからでもある。
エレキジャック№21「DSPユニットを使ったラジオの製作」記事を参考にした。
1号機はDSPM1(DSP-443)を使用したので、今回はDSPM2(DSP-444)を使うことにした。
ボリューム延長シャフトもaitendoで販売されているが溝が少し深く、シャフトと本体がこすれ気味なので少し削る。
DSPモジュールは2mmピッチヘッダピン/ソケットを使用してプラグイン出来る様にした(しかしDSP-444の場合、このピンの他に、中央部に3箇所接続ピンが有るので、これは直にリード線を半田接続する)。
AMのバーアンテナだが、今までの実験で、DSPラジオの場合、効果があまり無い(外部のビニール電線が受信出来る)ことから、470μHのインダクタを使用した。受信して気づいたのだが、縦置きより横置きのが電波の偏波的に良かった様だ。
電源は、現在USBで一般的に5Vが標準になっているので5VのACアダプターを使用。
DSPモジュールの最大電圧は4.5Vなので3.3V出力の3端子レギュレータを使用する。
試作し終わったのだが、放送がAM/AMともに受信出来ない。
最初、ソケットを裏表逆につけてしまって、これを外したので、その関係で2箇所ランドが無くなっており、これを配線接続したのだが、やはり動作しない。
接続に間違いが無いかチェックするが記事とは合っている様だ。
だが、これとaitendoの回路図とを比較するとピンが異なっている。見直したのが左図である。
接続し直して、やっと正常に動作する様になった。
2号機のボリュームチューニングタイプと異なり、バリコンタイプは1号機でも確認済みだが、チューニングがシビアな感じがする。
気になっていたLRの逆相だが、やはり説明通りLとRが逆相になっていた。
反転アンプが必要の様だ。
セパレーションの方はオシロの波形の様に良さそうだ。
スイッチングタイプのACアダプターを使用したが、AM受信に対する影響はバッテリーと変えてみても影響は見られなかった。
FMチューナーの感度比較をするのに、今まで購入(主にヤフオク)した(ジャンク品で修理したもの多い)のを引っ張り出して来た。
AMステレオ放送がどういうものか試したくて安価に落札したONKYO T-422M製で聞いてみた。
安いだけあって、受信レベルが見れないのが不満なところである。
スキャンしてみるが、唯一「1242kHzニッポン放送」だけがステレオ表示が出る。受信は自作のループアンテナを使用。
頑固にAMステレオを放送してくれている「ニッポン放送」に感謝する。
チューナー部分がDSP方式なのか確認の為、カバーを開けて見たが、シールドケースに入ったアナログのチューナーモジュールが使われている様だ。