トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

県西おもちゃ病院(2015/07)入院おもちゃ修理完了

2015-07-20 17:04:53 | おもちゃ病院

 おもちゃドクター養成講座や、その準備で時間が取れなかったが、6時以降や、この連休にボランティア室を利用して、なんとか全て修理完了となった。

1.4WDラジコン

動作しないという症状。
まずは基本の電池チェック。
送受信用の006Pも充電池、走行用の単四×4本は電池アダプターで単三×4本使用されていたが、006P×1本だけが充電OKで、他は放電。
手持ちの乾電池に全て交換すると、送受信は出来ている様で、ライトのLEDは点灯、車輪も無負荷では回るが、床に置くとモーター音はするが走行しない。
尚、最近の安物ラジコンの様なON/OFF制御では無く、プロポタイプである。
ギアボックス部を開け、モーター単体を回してみるとピニオン(真鍮製)が空回りしている。
長年の使用で内径が摩耗してゆるくなった様だ。
ねじロックを塗布し、一昼夜放置すると、空回りは無くなったので組み込んで、走行させると、ギアが空転してしまう。
H←→L←→W(ウインチ)の切り替えレバーのロックが甘く、動いてしまうのが原因の様だ。
そこで、ロックレバーを強制的にもっと押す様に隙間にプラ板を2枚重ねて接着する。

これで、ギアが外れることは無くなったが、床に置くとやはり走らない。
分解の際に軸受用の部品を紛失してしまったので、スパーギアの平歯車部分を四角くカットして代用する(後に見つかったので交換したが)

モーターの劣化でトルクが弱くなっているのかと、後輪駆動伝達のべベルギアを外して2WDにするとちゃんと走るではないか。
これ以上の策は見当たらず、依頼者に了解してもらおうと一旦終了としたのだが、もう一度見直してみた。
すると、後輪の回転方向が逆である。これでは前後で打ち消しあって走らない。
正回転するには、後輪のギア組み合わせが逆にならないとダメなので分解してみるが、べベルギアは現在の方向でしか入らない。
まさかとは思いながら、車軸を一回転させて組み込んでみると、ちゃんと組み込めて、正回転となり、走行も問題無くなった。
新品時から、動かなかったとすれば納得だが、でないとすれば誰が、わざわざ反対にしたのか疑問が残る。
ありえない現象だった。

2.ミッキーのFM/AMラジオ

おもちゃでは無いが、得意な分野なので引き受けた。
全然鳴らないという症状。
固定ねじは、シリコンゴムのキャップを抜いてから外す。
開けるとS付ボリュームの固定接点側が錆びて、接触不良を起こしていた。磨こうとしたら、ポロリと折れてしまった。
同一品の手持ちは無いので、どうしようか困ってしまったが、良いことを思い付いた。
接点を真鍮板で作り、現在の接点を固定しているハトメに半田固定した。

これで、正常に受信出来る様になったが、どうも感度が悪い感じがするので、AM/FM-SGを持参して測定してみたが、周波数・トラッキングも合っていて問題無さそうだ。


3.犬のぬいぐるみ・ダッキー

話すけど、同じ言葉しか話さない。また目が半開きのままという症状。
電池をチェックすると、メモリーバックアップ用?のボタン電池CR2032が、電圧ゼロだったので交換すると動作する様になった。


4.ポポちゃん
以前、瞼が動かないというので修理した人形だが、今度は首が取れてしまったとのこと。
縛っているロックタイを外して首を入れ直し、またロックタイで固定しOK。


5.ねこのぬいぐるみ

足が折れてしまったというもので、いつもの様にステンレス細線で縛りプラリペアで補強しOK。

6.キティちゃんソーラーライト

日光を当てても、1回押して光ったら、2回目押しても光らないという症状。
試しに、1日太陽光に当ててみると問題なく光るので、この状態で内部の電圧を測定してみると問題無い。逆流防止のダイオードも壊れていない。
使用されている充電池はLIR2032という3.6V/45mAhというものだ。
一般的な購入だと結構高いが、100円ショップの同様なソーラーライトで使われている可能性が有るので、信頼性は分からないが、これだと安価に入手出来る。

念のため、タクトスイッチを新品に交換。これで様子を見てもらうことにする。
【7/23】
4.2Vで満充電し、連続点灯試験を実施したが、約1時間で暗くなる。なので、まだバッテリーは使えるかと思う。

7.ミニーのスタンドライト

光る時と光らない時があるという症状。
まずは、電池が劣化しており、液漏れにより接点に緑青が発生、固定のハトメが外れていた。
接点を磨き、接点はビスとナットで固定した。

8.アンパンマンのぬいぐるみ

鳴らないボタンがあるという症状。
調べると、3個中、真ん中の1個以外は鳴らなかった。
なるべく修理で目立たないところということで、マントと頭の縫い目を切って調べると鳴らなかったボタンは断線していた。
配線に余長が無いので、同一色の線材で中継して、接続部は熱収縮チューブで絶縁する。タクトスイッチも念のため交換するが、同じボタン高さのが無いので長いのを切断しヤスリで微調整する。
スイッチ部はモールドケースに入れて、更に布袋に入れてこれを縫い付けてあったが、縫い付けは難しいので、粘性のある強力接着剤を袋の周囲に塗布して、元の位置に押し付けて固定した。

7/22:縫い付けを行った。まだまだ経験不足で、縫い目が粗くギザギザに見えるが、これで見てもらうことにする。


9.レジスター

金銭の収納箱が閉まらないという症状。
分解すると、収納部枠の固定モールドが割れていたため、ロックレバーのばね性で浮いてロックが掛らなかったもので、磨き座金を入れて固定し正常にロック出来る様になった。


10.トーマス蒸気機関車

動輪が取れてしまったという症状。
六角シャフトに入る車輪のモールドにガタが生じていたので、クイックボンドで接着固定。

動作だが、ハンドル上のレバーを下にして、車体右側のレバーをONにすると前進。レバーを上にして、車体右側のレバーをONにすると後進。レバーを中央にして、車体右側のレバーをONにするとハンドル上のボタンでサウンドが鳴る。


11.パトカー

音が鳴らないという症状。
分解すると、スピーカーへの配線が断線していたので、半田付けしてOK。

コメント
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