GPSモジュールからの出力は矩形波だが、これを測定器用の基準信号とするのには正弦波のが良さそうだ。
原理的には10MHzだけを取り出せば、正弦波になる。
10MHzの水晶発振子は安価に入手出来ることから、これでフィルタが出来ないものか実験してみた。
手持ちの水晶10個をSG(矩形波)とオシロの間にシリーズに入れてみた結果、10.0005~10.0008MHzにピークが有った。
ちなみに、セラロックを測定してみたが、大幅に高い方にずれていた。内蔵コンデンサが影響しているものと思われる。
入力はP-P:5Vだが出力はP-P:44Vにもなった。
単素子の場合、10MHzにピッタリ合っていないと減衰が大きいので、可変出来ないか試してみた。
コンデンサをシリーズに入れると周波数が高くなり、インダクタをシリーズに入れると低くなることから、インダクタを可変してみた。
1uH+3.3uH=4.3uHで丁度10.0000MHzのレベルが最大となった。
スペアナで、高調波を確認すると
20MHz:-58dBm
30MHz:-33dBm
40MHz:-51dBm
50MHz:-53dBm
次に、出力分配用のトランス(各測定器間の絶縁が必要なため)を測定してみる。
aitendoから入手したチョークコイル [T9X5X3-5TX3] を使用。
周波数特性を見ると、丁度10MHz付近のレベルが一番大きい。出力波形も見たが、変化は無く使えそうだ。
その後、在庫品のIFTを調べたところ、インダクタンス値(3.9~6.5uH可変)で使えそうなのが有ったので付け替えて実験する。
(1次/2次側?が接続されており、標準的なIFTでは無い様だ)
コアでピーク調整が出来る様になった。