標準信号発生用に使用する10MHzOCXOだが、以前、ジャンク扱いで落札したクラニシ製周波数カウンターに使われており、現在、このカウンターは使用していないので、流用することにした。
電源は、シリーズレギュレータにより+5Vと-5Vの2種類が使われており、+5Vが0.7A、-5Vが0.5Aの消費電流があり、出力素子がかなり発熱する。+5Vだけにしたかったのだが、回路分析が大変なので、両電源を製作することにした。
電子工作サークルの場を借りて、内職?で製作する。
使用したのはaitendo製「降圧型DC-DC基板 [P-5V34063]」で回路等詳細は「5V定電圧DC-DCコンバータ [AKIT-5V34063]による。
手持ち部品で構成し、出力電圧設定用の抵抗は半固定抵抗とし、可変出来る様にした。
USBコネクタ出力となっているが、この部分に接続用端子を付ける。
-5VはMC34063の場合、簡単な改造(カット:4箇所、ストラップ:3本)で-5V出力回路に変更出来る。
レジストが黒色でパターンが全く見えず、ホームページにあるパターン図を参考にカットする。
(詳しくは、データーシートに参考回路が書かれています)
写真左が-5V出力、右側が+5V出力
出力電流が大きいので念の為、ICのMC34063に放熱フィンを「固まる放熱用シリコーン SCV-22」で接着する。
【発振モジュールと組み合わせ】
今日は発振モジュール基板に接続してみた。
問題が現れて来た。
周波数微調整のVCO電圧は-5Vをそのまま使用しているので、これが安定していないと出力周波数が変動する。
また、VCOがマイナスなので、GPSによる制御回路を工夫しなければならない。
【もう1つのOCXOを試す】
大きくなるが、以前、これも安価に落札した用途不明の10MHz発振器が有り、これを久々に引っ張り出して、電源電圧等を調査した。
OCXOの供給は+24V、周波数微調整の標準電圧は、このモジュール内で安定化している様で+6Vとなっている。
微調整はポテンショメーターにより行っているが、それでも10MHzに調整出来なかったのでOCXOの中央に有る穴から内部コアを調整する。
このOCXOはGPS制御発振器に、そのまま使えそうだ。