トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

県西おもちゃ病院(2015/08)・業務用RCの修理も

2015-08-08 15:17:52 | おもちゃ病院

 今月は、お子さんが夏休みに入ったせいなのか、先月・先々月に比べると7件(3家族)と少なく、余裕で修理することが出来、全て当日お返しした。
吉本、八田、深谷、田中ドクターの4名で対応した。
内容は以下の通りです。
1.プラレール・ゴードン
常連のおもちゃで、連結部で断線している。
線材の被覆が劣化して硬化しているケースが多いので、大体、毎回線材ごと交換している。
重りが3個入っており、2個は定位置に入るのだが、残り1個の場所がどうしても分からない。
依頼者がスマホで検索すると、モーター上側らしいが、ここのスペースには入らないので、モーターと煙突の間に斜めに入れる様にして組み立てした。
2.ミストファン(ミニーとモンスターインク・サリーの2台)
猛暑日が連続している今日この頃、少しでも対処したいというので、持ってきたとのこと。
どちらもファンが回らないという症状。
電池ボックスの接点が液漏れで腐食していたので、磨いて動作OKとなった。
3.プラレールアドバンス・かがやき
以前に修理したものだが、また動作しなくなってしまったとのこと。
分解すると、配線が2ヶ所で断線していた。(組み立て配慮不足で反省するところだ)
良く半田付けし、挟み込まない様に注意深く組み立ててOKとなった。
4.恐竜
ゼンマイおもちゃでロープを引いて離すと歩き出して口を開けるというものだが、どちらも動作しない症状。
分解すると、ロープがドラムから外れているのが原因だったので巻き直して、歩く様にはなったが、口の動作がしない。
口も別なドラムからのロープで動作する構造だが、巻き上げる平歯車の歯が1ヵ所折れており、この為にそこまでしか動作しないのが原因だった。
修理が困難なので、これは治らない旨了解いただいてお返しした。
5.リコモン飛行機
リモコンの線が抜けてしまったという症状。
半田付けするが、意外と押釦2個で前後に切り替えるスイッチ構造が微妙で、なかなか動作してくれない。
やっと調整して動作OKとなった。
6.ラジカセ(番外品)
本来、おもちゃ病院で扱う品物では無いが、私の好きな分野なのでお引き受けした。
パナソニック製ダブルカセット・CDの大型品で、テープを入れて再生させると、すぐにリバースしてしまい止まってしまう、この際テープも緩んで飛び出す場合もあるという症状。
分解は大変そうなので、届く範囲で、ピンチローラーの清浄(高価な専用液体で、劣化したゴムを元に近く軟化させスリップしにくくする)を行ったところ、リバース方向で使う分には正常に再生出来る様になったので、ここまでで了解してもらう。

【ユニックラジコンの修理も】
佐野市(約45km有り、車で1時間以上かかる)からブログを見て来たという方がいた。
いきなり見えたので、断るわけにもいかず、ちょうど午後は、おもちゃ修理も一段落したので修理対応した。
ユニックRC-30R送信機で、電源が入らない(メーターも振れず)という症状。
電池は問題無し。
分解して、テスターで電圧チェックするとバッテリーからのコネクタまでは電圧が来ているが、マイナス側をシールドケースに当てて、プラス側を基板コネクタ端子に当てても電圧が出ない。
シールドが浮いているわけは無いしと思い、導通を見ると、マイナス側が無限大になる。
基板の部品面を見ると、マイクロインダクタらしきものが焼け焦げている。
動作電流を測定すると最大でも16mAで、回路は問題無さそうだ。
焼損した原因が何か(電池逆入れ、雷の誘導等)不明なところではあるが、手持ち品に交換。プラス側にも同一品が入っており、これも変色しているので交換。インダクタンスを測定すると2.2uHらしい。
ハンディ受信機でモニターしながら離れていくと室内でも20m以上届いているので問題無さそうだ。

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2020デジタルアンプ特性確認

2015-08-07 16:12:08 | オーディオ

 先輩の吉本先生がワンダーピュア/WonderPure製、製品名:2020デジタルアンプ【基板完成品】型番:WP-2020AMP-DXGを購入し、得意のアクリル加工技術(手加工)でケースを製作し、特性のチェックを依頼された。
ケースには、ACアダプター(NECノートブック用出力16V/2.8A、ヤフオク24個で21円)の中身と、12Vに降圧するDC/DC-CONV、そしてアンプが内蔵してある。
入力はCR発振器で、出力は5Ωのダミー抵抗を付けてオシロで確認。
P-P:16.9Vまでは10~20kHzまでフラットで、波形上の歪も見られない。
アナログアンプと異なり、20kHz以上になるとLPFの関係ですぐに低下が見られ、400kHzでは出力が無くなる。
連続運転してたら煙発生、出力のLPF用コイルが過熱したと思われ、熱くなっている。AMP-ICも放熱板は不要の様だが結構熱くなる。出来ればフィンをつければ条件は良くなると思われる。

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タダノRCS-MM2再修理になる

2015-08-03 12:31:58 | スイッチ

 送信機の電源が入らないという不具合で、送ってもらい調査することにした。
この時はマイコンのクロック用セラロック?が発振していなくて、これを交換することで、発振する様になりON/OFF可能となった。この時、電波をモニターしたが、何故か弱い。

またCH1とCH2で水晶表示周波数(63.228/62.928MHz)に対して差(VXOによるFM変調を行っているので低めの周波数となる)が異なり、可変インダクタを調整するのだがコアをいっぱい入れても合わないのが気になる。(結構、周波数が変化する)
(送信周波数は発振周波数に対して4逓倍している。)
受信機は送ってもらっていないので、取り敢えず、送り返して様子を見てもらうことにした。
予想?通り、片CHは動作するものの、動作距離が5m以下とのこと。もう片方のCHは全然動作しないとのこと。
タダノのRCS-「 」シリーズは電源スイッチをON/OFFする毎にCHが切り替り、他送信機との混信を避けられる様な仕組みになっている。
正常に動作する送信機がもう1台有るとのことだったので、今度は、その送信機と受信機も送ってもらった。
正常動作の送信機をモニターすると、やはり電波が強い。送信周波数は表示×4逓倍に対し-45kHzと-46.5kHzとほぼ一致している。

発振回路の先に4端子のICかトランジスタの素子が接続されており、端子にオシロを接続して観測すると入力はP-P:200mV、出力はP-P:500mVになっているが、修理品は入出力共に100mV程度しか出ていない。
素子の電圧を見ると0.8V程度しか無い。
(今回の比較で、同じRCS-MM2でも、発振回路が個別部品構成のと、モジュール化したバージョンの2種類あることが確認出来た)
見ていくと、インダクタらしい白い四角いボビンにコイルを巻いたものの抵抗が無限大になっている。断線らしい。
手持ちもマイクロインダクタに交換すると、出力が出る様になり、電波受信も強くなった。

今度は周波数調整だが、どうしても低い方が合わない。
この時、水晶のケースに触ると発振周波数が大きくずれたり、停止するという現象が出る。
発振トランジスタをいろいろ交換してみたが、ディスクリートの2SC1907が良かった。先の現象も無くなった。
水晶メーカーに問い合わせてみたが、やはり何等かの原因で発振が不安定になっているのではとのことだった。

受信機は車体のコントローラーに接続された状態だと、7segに0/1/2と表示で判断出来る様になっているが、単独では正常な表示は出ないので、内部の検出(切り替え)端子を探す。
受信モジュールに接続されているコネクタの2番目をオシロで見ると矩形波が観測される。これでCH1とCH2をサイクリックで受信させている。

CH1(低い側)が受信出来た時は0Vとなり、CH2(高い側)が受信出来た時は+5Vと変化するので、これでモニターしながら、一番安定(周波数が同調)する様に送信側可変インダクタを調整する。

この状態で、送って確認してもらったら、正常に動作しているという連絡が有り、安心した。

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電子工作サークル(2015/08-1)

2015-08-02 15:37:58 | スイッチ

 サークル活動はコンスタントに行っていたが、ブログで紹介するのは久々です。
315MHz帯を使用した無線装置(ON/OFF信号4CH)が前回で完成したので、何かユニットに収めるというので、今回のサークルで実施した。

サークルの紅一点、やはり女性の発想で、100円ショップで売られている魚型の鍋敷きと透明ケースを持参。
送信機は、アクリルケースに電池を入れる様にして、蓋に基板を樹脂ポストで固定。穴あけは当方がユニバーサル基板をガイドにして行った。
底面にはやはり100円ショップのすべり止めゴム足を貼り付けした。電池ボックスは固定穴が無いのでこれも100円ショップの粘着マジックテープで固定した。

受信機に使用した鍋敷きは木製なので、これも基板をガイドに穴あけし同様に固定した。
基板が2枚となっているが、1つは受信基板で、もう1つはオルゴール基板で、受信したときにスピーカーから音が出る様にしている。

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