この馬券に神が舞い降りる

だから...
もうハズレ馬券は買わない。

2回中山初日

2015-02-28 08:23:43 | 競馬
『自分でも、自分がどんな人間なのか、よくわからない。
 後藤浩輝とは何者なのか。
 自分でもよくわかっていないのだ。』

後藤浩輝騎手の自署『意外に大変。』の書き出しの部分である。

この自著の中で「生まれ育った特殊な環境」として綴っているのが、
『驚いた。父が「落ちてきた」のである。一瞬、状況がまるでわからなかった。なぜ父は落ちてきたのか。(中略)
 父は首を吊ろうとしていたのである。(中略)父が自殺しようとした衝撃だけが僕を襲った。
(中略)
 しかしこれだけでは終わらなかった。その日からまだ何日も経っていないある夜のことである。僕はすでに床に入って寝付いていたのだが、突然、息苦しくなって目を覚ました。呼吸ができず、とにかく苦しいのだ。なぜそんなことが起きたのか、咄嗟には理解できなかったが、目を開けたときに恐ろしい事実を知った。父が僕の首を絞めていたのである。』

後藤自身、そのことが逆に、何があっても自らが死を選ぶということを留め、どれだけの影響を及ぼすのかわかっていたはずであり、自殺を否定していた。

自身の生まれ育った環境を特殊と思い語っていたが、
完璧な環境で生まれ育ってきた人間などいないし、完璧な人間などいない。
もっと悲惨な時代があり、ゆがんだ思想がある。
人は常に不満足なものであり、過ちを犯す。
親はそれを叱り、それを正す。そして深い愛情で守り、包み込む。
親となり未完成な子供を授かり、育てる中で、また未完成な自分を知る。
やがて人は老いはて、許しを請う年になる。
その時にどんな人間が周りにいるのかが、生きてきた証なのだと思う。

私には『意外に大変』『後藤チョップ』『後藤浩輝の”戯言”』と三冊の著書の中でしか後藤浩輝を垣間見ることができない。10年以上の歳月が流れ、後藤浩輝を取り巻く環境も変わり「後藤浩輝スイッチ」の数も変わっただろう。

すべてにおいて完璧な「後藤浩輝」を演じていたとすれば「後藤浩輝」は壊れてしまう。
100%のリハビリで戻ってきたが、100%の騎手というよりも「アーティスト後藤浩輝」は自身の感覚とは違っていたのかもしれない。
それを許す「後藤浩輝というスイッチ」はなかったのか。
完璧などということをこの世にはないことを諭し、甘え、託す、後藤浩輝スイッチは無かったのか。

人に優しいのは孤独の裏返しだ。
騎手復帰前のフジテレビの解説に出演した際に
「ここにはもどっては来ません」
と言い切ったのは、深い決意があったのだろう。

本当に首を吊ったことが事故でなく、故意ならば後藤は一番やっていけないことを選択した。
もうすぐ誕生日を迎える娘にどういう誕生日を迎えろというのか。

ターフに冷たい風が吹く。
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1回東京8日目

2015-02-22 10:01:44 | 馬券
鈴木康弘調教師の最後の重賞となったダイヤモンドS。
出走したカムフィーは3着に終わった。8番人気であるから善戦といえるでしょう。
引退まじかということで、ファンも師の勝利を期待して馬券を購入するのでしょうが、私も先週の最終レースで馬券を購入しました。

(残念ながら2着でした)

鈴木康弘調教師の父である勝太郎師と比較すると、その活躍は地味ではあるが、JRA通算795勝という成績は優秀なトレーナーである証と思います。

私の鈴木康弘調教師のイメージは清廉です。
調教師会会長の重責を5期10年、関東でのG1レースがあった場合のNHK競馬中継解説の常連であるが、そこに勝利の貪欲さを見ることはありません。
NHK中継の解説者となれば、厩舎も一丸となるのか、解説調教師の競走馬が出走して好成績をあげる傾向にあるのですが(もちろんG1レース以外で)、鈴木康弘厩舎からはその恩恵に預かったことがない。むしろ解説日だから出走させない日のかと思うこともありました。言い換えれば、馬優先主義なんでしょうね。
NHKさんには引退後も鈴木康弘調教師を解説者と起用していただきたいと願うところです。

先週に引きつづき考課中です。
二兎追う者は一兎も得ずではありませんが、昨日は忙しい中1日カラオケに行ってましたので、三兎も追っていたのでは、スケジュール的にまったく駄目です。

G1レースだからといって参戦しないのが私のモットーです。
一番人気はコパノリッキーですが、G1馬らしくない使い方に疑問符です。
状態もあわせて、これだけの人気になっているのでしょうから、出馬表を見ただけの私の判断は取り越し苦労かもしれませんが。

ドバイでの勝利を期するホッコータルマエと同じキングカメハメハ産駒に注目します。
人気が無い分、少額でも単勝を押さえてみてもいいかと思っています。

7年目松山弘平騎手、8年目三浦皇成騎手にも期待です。
9年目浜中俊騎手とは差が開いてしまいましたからね。
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1回東京6日目

2015-02-15 08:36:28 | 馬券
人事評価の時期なので、こうして競馬している余裕はないのですが、優先は競馬です。

調教師はいわゆる会社経営者です。
いい馬主を捕まえて、そのうえで結果を残す。
この経営者の評価は全ては成績に繋がりますから、評価はしやすいと言えるでしょう。
上に立つ人間ほど、人間関係に長けていなくはいけません。
いい馬主との人間関係といっても、栄枯盛衰、いい馬主なんていう尺度はいつその勢力を失うかしれません。そういう馬主の力関係を含めて、状況をはかる意味での期間としては3年程度が目安ではないでしょうか。

2012年から2014年の3年間の調教師の成績を見れば、以下の6人の調教師が優秀であるあげられます。

・角居 勝彦調教師
・藤原 英昭調教師
・池江 泰寿調教師
・矢作 芳人調教師
・安田 隆行調教師
・藤沢 和雄調教師

また以下の調教師の方々も3年間20傑入されているので優秀です。

・堀 宣行調教師
・松田 博資調教師
・国枝 栄調教師
・須貝 尚介調教師
・石坂 正調教師
・西園 正都調教師

松田 博資調教師からは騎手の起用方法、調教やパドックでの馬の見方など「競馬の基本」を多く学びました。
当然、師から直接教われるものではありませんが、松田 博資厩舎のひとりとなったつもりで、馬へのかかわりを持っていくと、このような状態の馬が、走り時なのだなとか、この騎手が今一番乗れている騎手なんだなということがわかっていきます。
残念なのは、それを馬券に活かせない自分でしょうか。

注目は70年代生まれの次世代調教師の村山 明調教師です。
競馬学校の6期生。騎手としてはけっして騎乗馬に恵まれていたとは言えませんが、調教師には恵まれていたと言えるでしょう。最終的には角居厩舎にたどり着き、そこから調教助手に転じ、2008年に調教師免許合格。
この世代としてはG1も勝利してトップランナーです。

こうした村山調教師の活躍に刺激を受けた70年代生まれの調教師の活躍が目につきます。
初重賞勝利がG1という離れ技をやってのけた、高野友和調教師。
今年も池江調教師とトップ争いをしています。
木村 哲也調教師、栗田 徹調教師の関東の新勢力も力をつけていますので注目です。

共同通信杯は
藤沢 和雄、堀 宣行、国枝 栄の関東3牙城のうち、藤沢厩舎と堀厩舎が出走して人気を集めています。
また今年は少し出遅れ感がある矢作 芳人調教師も参戦です。
賞金値としては3番、11番、10番、1番、8番の順です。
賞金値には勝ち馬を予想すれば「アヴニールマルシェ」が最有力候補です。
2戦2勝、鞍上C.デムーロのアンビシャスは要注意ですね。

京都記念は
「キズナ」「ハープスター」の賞金値が頭抜けていて、この2頭と他馬との開きが大きすぎます。
故障でもない限りこの2頭が連から外れることはありません。
3着までの候補としては6番、5番、3番ですが、11番、7番、9番のいずれかが逃げたときの馬券を考慮します。

今日堅実に買うなら京都7レースの7番です。
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今週の振り返り

2015-02-11 17:44:18 | 競馬
今年はじめての振り返りです。




東京新聞杯は、公約どおり福永祐一騎手から馬券を購入しました。
パドックを周回するヴァンセンヌの状態がよく見えたことが参戦理由です。
本来ならば賞金値なども考慮に加えなくてはいけないのですが、そこまでの時間的な余裕がないため今週の福永騎手の騎乗の傾向、特色を分析して参戦した結果です。
また、C.デムーロ騎手が馬券にはならないだろうという想定ができていたことも参戦の理由です。
リスクは少ない方が安全ですからね。

ただ、ここまでの準備をすることが大変で、時間を要してしまいます。
このため基本土曜日の馬券購入は捨てて、できるだけ競馬以外に時間をとるようにしており、これがここまで振り返りをしてこなった理由です。

先週も築地まで出かけてお寿司などを食べ歩き。築地も土曜日ならば少し遅く出ても15時位まで楽しめます。そのまま銀座にでて...銀座と言っても”場外”ではありません。”それ”は築地で十分に味わいましたから。若いころは立ち寄れなかったような店を回ります。
ただ冬の銀座は寒いので適度に暖をとる必要があります。
『とらや』でお茶をするなんていうのも若いころにはない発想ですが、お茶代ぐらいは府中の『うまや』に行ったと思ったら安いものですから私が出しました。

日々の異空間を味わう場所だった競馬場が、いつしか日常空間になって、馬券を買うだけの目的で競馬場にも出かけず書斎派になったしまった今、もっともっと外に出歩かなくてはいけないと思っての行動です。

馬券はもう少し春の足音を聞いてからと思っていましたが、検討データの作成に多少時間を要しなくなってきたので、今週は”お試し”で参戦してみました。

基本のスタイルは10倍以上の「単勝」1点なのですが、今週は”お試し”ですからご勘弁です。



京都7レースのラローザブル。
最終的にオッズが2.4倍まで下がってしまったので、妙味はありませんが、この馬券は鉄板の1着候補です。人気馬の取捨は馬券購入の上では絶対の必要事項です。京都は幸騎手のこのレースと最終レースが馬券対象でした。

次に選択したのは東京8レースのデオヴォレンテ。
本来は6レースのクロムレックが1着した時点で手を引くこともありなのですが、相手としてはキタサンミカヅキだけですから、ここも勝利する可能性は高いと見ました。

残念ながら2着で敗れてしまい、ゲーム終了です。

ここで勝利した金額で、東京新聞杯は参加しようと思っていましたので、冒頭の馬券参加は不本意な金額です。
なによりも”ハズレ馬券を買わない”が今年の目標ですから、2勝1敗でも8レース後の的中はサイドゲームで意味なしです。
そして東京最終レースのC.デムーロ騎手を馬券の対象に考えていたので、デムーロ騎手が1着で11.7倍という結果、ゲーム終了でこの馬券に参加できなかったことはさらに不本意です。
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1回東京4日目

2015-02-08 09:59:10 | 馬券
5日、JRAが発表した新規騎手免許試験合格者の中に、「ミルコ・デムーロ」と「クリストフ・ルメール」の二人の外国人騎手の名前が含まれていました。
ミルコ・デムーロ騎手は、昨年の不合格からのリベンジを果たした結果となりましたが、この不合格そのものが、世間に対して一石を投じたような形となり、今季の合格となったのかもしれません。さらに幸運だったのは、本来順調であれば、競馬学校からの新規騎手免許の受験者は6名であり、二人はその欠員分を埋めたような形となったともいえます。

地方騎手につづき、外国人騎手への門戸を開いたJRA。
正直、この判断には拍手を送りたいと思います。

今回の合格に対して新聞のコメントで福永騎手が
「デムーロ、ルメールに関しては歓迎します。腕もあるし、性格もいい。ただ、次々となると…。現時点で、何か線を引いておく必要があると思う」
と発言しているのを見ましたが、これは大きな間違いです。

一流の外国人騎手に騎乗依頼が集中して、日本人騎手の乗鞍が少なくなること懸念しているのでしょうが、これは地方騎手に門戸を開いたときと同じではないでしょうか。

古くは安藤勝己騎手が、もしもJRAに移籍できていなかったら、今の競馬の魅力は半減していたでしょう。後に続いた岩田騎手や内田騎手、そして戸崎騎手がリーディング争いをしているのは、それだけ騎乗技術があるからで、ファンの期待に応えられない騎手は淘汰されています。

対してJRAの競馬学校に入学、そして卒業して、JRAからデビューした騎手が、それでエリート騎手だなんて思っているわけではないのでしょうが、勝てない騎手が多すぎます。
「過去3年間で10勝未満が続いた騎手は免許更新を認めない」
などの策を講じるべきだと考えます。
乗れない騎手は、アタマを下げて、地方でもどこにでもいって騎乗して、騎乗技術をあげるべきです。
オレはJRA騎手みたいなプライドで競馬をつまらないものしてほしくないです。

馬だけではなく騎乗者が一流であってこと、その馬の強さは語り継がれ、伝説となるわけで、
それはレースにおいて、
「福永騎手が騎乗する馬だから」
という思いでファンは、人馬一体で馬券に投票するのです。

そして一流どころの騎手が集まってこそ、どの馬にも勝つチャンス広がり、競馬はフェアなものになると考えます。

しかし黙っていても、今後短期免許の取得は難しくなるかもしれません。
ただそれではJRAが騎乗実績をはかることができなくなるので、外国人だけではなく地方騎手にも短期免許を与えるべきと考えます。
同じ土俵で短期免許を与えて、その騎乗期間にどれだけの実績を積んだか、ポイントを明らかにして、受験資格も明確化すべきと考えます。

仮に規制を設けるのであれば、それは騎手の安全面を考えて、どの騎手も一様に「一人一日7鞍まで」という騎乗数の制限を設けるべきで、それは外国人だから、地方出身だからなどというアンフェアな形ではなく、すべての騎手に対してフェアにルール化されるべきです。

無用な保護規制は不要です。
騎手が成長しようという向上心を阻害し、競馬の面白みを知るチャンスをファンは失ってしまうわけですから。
それでも判官贔屓というところはありますから、大相撲のようにならないように、日本人の騎手には頑張ってほしいと思います。

*******

年明けから、馬券に本格参戦していな状況が続いています。
いろいろと理由はありますが、大人の馬券購入者になったのと、
しいてあげれば予想にまで行きつく工程が大変で、その部分が未完成なためです。
また、今日は雨なのでパドック判断も難しいですね。

ただ、いろいろ書きましたから、東京新聞杯は福永騎手に1票投じることにしましょう。
クリスチャン・デムーロ騎手に負けないようにね。

きさらぎ賞はPOG馬が3頭出走します。
ネオスターダム、アッシュゴールド、レガッタ...。
人気的にもいまいちなんですよね。
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1回東京2日目

2015-02-01 11:44:26 | 馬券


中舘英二騎手のラストラン。
正直、ここがラストランとは知らずに、単勝100円だけ購入していたのですが、5着で終わってしまいました。

3月からは中舘調教師となられるわけですが、氏自身が合格の際に云われたように、
「ローカル場で、ここで勝たなければこの世界から消えてしまうような馬に関わった。ギリギリのところで勝たなければ、という馬を勝たせられるようにしたい」
そんな馬づくりを目指し、そこから強い馬を、記憶に残るを馬を育てていってほしいと願います。



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