最強牝馬と疑うことない「ダイワスカーレット」。
今年の3歳は決して弱いものではない。クラス単位のレースでもそれを証明している。その3歳でダービーをウオッカが勝利。スカーレットはそれ以上。
松田国英調教師にしては、その使い方は無謀なものではなかった。それはこれまでのレースできっちりと安藤勝己騎手が「仕事」をしてきた証でもある。
新馬から乗り続けている馬というのは、ひとつ違う愛情があるものだろう。
だから「メイショウサムソン」でも「ウッカオ」でもない、このコンビに優勝させて、「安藤勝己年間G1、7勝」という偉業を達成させてやりたかった。
有馬記念は浪漫である。
そのコンビを負かしたのが、一度はコンビを「クビ」になった蛯名正義とマツリダゴッホだった。セントライト記念で落馬した蛯名正義騎手は、それから1年あまり騎乗を見送られてきた。札幌記念でマツリダゴッホが安藤勝己騎手で勝利していたら、今日の蛯名騎手とのコンビはなかったかもしれない。
メイショウサムソンもポップロックもそしてウオッカも飛んでしまった。
「JC」というのはそれだけ過酷なレースだということなのだろう。
そのことは十二分に分っていたことなのに、ポップロックを対抗に選択してしまった。散々、ダイワ兄妹を買うと宣言していたのだが、結果的に悔やまれる。
メイショウサムソンに関しては論外。厩舎も替わって、騎手も替ったら、馬も替わってしまうもの。特に転厩した馬としては、そこそこ勝ったのではないか。
ウオッカは故障しているのではないか。ライバルとしては辛い選択だが、引退させるべきである。それだけ、ダービー出走、そして優勝したことは、馬を酷使したのだと思う。
TV解説の中で柏木集保氏が「JC」の中で一番いい足を見せたのが「ポップロック」であると言っていたが、確かにそのとおりなのかもしれない。そしてそれが今回の敗因だったといえるのではないか。
どうしても毎年、有馬記念というと「ダイユウサク」の亡霊を見てしまうのだが、馬主的にも「マツリダゴッホ」の勝利は、またそういう悪夢の呪縛に苛まれそうだ。
ドリームパスポートの6着、レゴラスの7着は拍手に値する。TVCMのせいで何度「ドリームパスポート」の単勝を買おうかと悩んだ。
そしてすごいのはこの7着までの馬、全てに「安藤勝己騎手」が騎乗しているということ。名人安藤勝己と呼んでいいのではないか。
今日の馬券
【中山】
7R 複勝 ⑤⑯ → ⑯ 3着 9.8倍
9R ⑦ダイワスカーレット 単勝 1500円
3連複 ⑥⑦-②③④⑧⑪⑫ 各100円
⑤複勝、⑧単勝、①⑥-⑦⑧⑮ 各100円
本当は⑦の単勝を2000円買う予定だったのを、くだらない馬券をバラバラと追加して、1500円に変更したのが、スカーレットが負けた原因でしょうか。
【阪神】
12R ⑫単複 → ⑫ 2着 7.2倍
今年のオーラスは阪神のフィナーレS。単勝も買うということは、かなり自信があったのですが、アタマ差の2着。
最終日は馬名連呼で少し競馬に参加した気持ちに。
投資金額 3000円 配当金額 1700円 収支金額 マイナス 1300円