

近くの公園でガマ合戦が真っ最中
20匹以上は居て 卵もかなり産まれていた
追いかける 逃げる 蹴とばす 賑やかな事と言ったら見ていて飽きない
早春の頃に小さな池などに沢山のヒキガエルが集まって 交尾産卵する光景を「ガマ合戦」とか「カエル合戦」と呼んでいる
このガマ合戦は東京近辺では啓蟄の頃にあたり 冬眠から目覚めたカエルが穴から這い出す時期
まだ他の生き物が冬眠中なので ガマ合戦は春の風物詩 春の到来を告げる指標の一つと言える
毎年見ているとガマ合戦の始まる日は微妙に変わる
ここの差し渡し2mほどの小さな池では 普段はカエルは姿を見せないので 近所から集まってくると思われるが 何を合図に同じ時期に集まれるのだろう
答えは 深さ5cmの地中の温度が6℃以上になるとガマ合戦が始まる と言われている
我が家の小さな庭にも もう何十年にわたってヒキガエルがいる
この池から庭までは直線距離でも500m位はある 我が家の近所で他に池は見当たらないので ここの池で孵ったカエルがやって来るのだろうと思っているが 家々が立て込んで車も通っていて踏切さえある道を本当にやって来るのだろうか
そしてガマ合戦のためにこんな道をノコノコ戻って行くのだろうか 不思議!!

久し振りにカナヘビがいた 正式にはニホンカナヘビと言う
日本固有種で日本全国に居る最もポピュラーなトカゲ
平地から山地の林縁部や草地にいて 日中は地表や草の葉上で活動し木にも登る
夜は落ち葉の下や草の葉上で寝る
エサは地表や葉上にいる無脊椎動物で 時には熟れて落ちた果実を舐める
目の下から後肢にかけて白色の細い線条が見えるが 個体差でほとんど見えないものもいる
雌雄は同色で判別は困難
冬眠明けの3~5月頃に繁殖行動が始まり8月には終わる
卵は2か月ほどで孵化する
都市化の影響や農薬散布で数は減っていて カナヘビを捕食するヘビや鳥類 小型の肉食哺乳類など他の生き物への影響が懸念されている
絶滅危惧Ⅱ類


今日は立秋 秋立ちぬとは言え暑さ真っただ中 今日から11月の立冬までが秋だ
会うときは会うものでニホントカゲの成体と幼体に続けて出会った
昼行性で日当たりの良い所を好む
トカゲ属は体全体が滑らかで 規則正しく鱗が並んでいるのが特徴
体鱗列数は24~28列 艶のあるずんぐりした体形で四肢は短い
四肢の指は細く鍵爪が有る
地表を這うように素早く動き 低木にも登る
幼体は尾が青く メスは幼体時の色模様がある程度残る
4~5月に交尾 5~6月に産卵 メスは孵化まで卵の世話をする・・産みっぱなしではない
7月下旬頃には孵化幼体が見られる
北海道から九州まで分布しているが 本州の伊豆半島を除く・何故だろう

生命大躍進 古生代が過ぎると中生代になる
中生代は概算2.3億年前から6500万年前までで 三畳紀 ジュラ紀 白亜紀に分けられ 初期に恐竜 翼竜 魚竜が出現し最古の哺乳類も出現した
この2億年弱の年代は大雑把には恐竜が大型化した恐竜の時代
そして6500万年前の隕石との衝突によって大量絶滅した
6500万年前から現代までが新生代
哺乳類が進出し 被子植物が発展した
「イーダ」は4700万年前の霊長類の 奇跡の化石といわれるほぼ完全な化石だ
普通 化石は体の数%しか残らないが イーダは95%が残っており あばら骨の下の胃の位置には食べた葉や果実まで残っている可愛いお猿さん
新生代第4紀の前期 約180万年前から1万年前までの更新世と呼ばれる時代に 人類はネアンデルタール人 クロマニョン人など色々な種が出て 20万年前にホモサピエンスがアフリカで誕生し 他の人類と一緒の時代を過ごすが ホモサピエンスだけが生き残り現代の我々の先祖となった
この時代更新世には氷河期があり そのあとの時代「完新世」に終結し 人類の時代になった
約30億年にも及び紡いできた命 その間には5回もの生命大絶滅の天変地異があったが乗り越えてきた
恐竜でさえ2億年近く繁栄してきたのに 今や人類は誕生以来20万年で 地震 火山の噴火 自然破壊 種の減少 異常気象に怯え 戦争が多発し人類の敵は人類となってしまった
授かった叡智を働かせて 命が永く永く紡がれるよう祈るばかりだ

古生代の生き物 その2
古生代は地質時代で概算年数 5.7億年前から2.3億年前までで カンブリア紀からペルム紀まで6紀あり 昨日アップしたアノマロカリスは古生代最初のカンブリア紀に繁栄した生物
古生代の前は先カンブリア紀と呼ばれる
ディメトロドンは古生代最後のペルム紀に現れて繁栄した盤竜目では最も有名な生き物
顔 形から一見して恐竜の仲間と思ったが盤竜目という哺乳類に近縁の生物
ディメトロドンと哺乳類は「異歯性」という共通の特徴がある
異歯性とは「獲物に突き立てる歯」と「肉を噛み切る歯」の2種類の歯を持った者
この異歯性を持つか持たないかが哺乳類と爬虫類の大きな差なのである
ディメトロドン(意味は2種類の歯)は大きいものでは3m以上あり肉食
背中に大きな「帆」を付けていた
この帆は熱交換器として使われていたと言われる
朝体温が低い時には太陽光を当て体温を上昇させ 熱い時には風を受けて体温を下げた