ミンミンゼミの背中にセミヤドリガの幼虫が付いていた
蛾の仲間で寄生するのは珍しく ほとんどがハゴロモやウンカに寄生しセミに寄生するのは世界的にも珍しいらしい
寄主はほとんどがヒグラシ(99%)で他に ミンミンゼミ アブラゼミ ツクツクボウシ ニイニイゼミ ヒメハルゼミにも寄生する
寄生されたセミが死んだり 卵を産めなくなったりすることは無い
樹皮下に産み付けられた蛾の卵は 近くに来たセミの翅の振動などを感じて孵化し 取り付いて寄生生活をする
幼虫はイモムシ状でセミの体節の間の膜付近から体液を吸い わずかな期間に一生分の栄養を取り生長する
成虫になってからは物を食べない
成虫の大きさは開翅長20mm 体長7mmの小さい蛾で 色は暗黒色
クサギの名は葉や枝をちぎると臭気があることによる
臭気の基はクレロデンドリンで 味は苦く抗菌作用があり食べる虫は少ない
クマツヅラ科(新分類ではシソ科)の落葉小高木 6m程になる
葉は対生でようしん8~15cmの三角状ハート形~広卵形
裏面に微小な腺点と少数の大きな腺点がある
花は7~9月 枝先や上部の葉腋から集散花序を出し 芳香のある白い花を多数つける
花冠は5裂し平開する 下は筒状で紅紫色で細く長さ2cm程
花筒の下は萼に包まれていて この萼は花のあと濃紅色になり星状に5裂し中央に果実を載せる
果実は核果 6mmほどの球形で秋に熟すと光沢のある藍色になる
核は4個で合着して球形になっており 表面には網目状の隆起した模様がある
細い花筒には蜜があり蛾やチョウがよく来る アゲハ蝶を見たければクサギへ行けと言うくらい
若菜は山菜(茹でると臭みは消える) 果実は草木染 根は薬用になる優れもの