夏に咲く樹の花ではベストテンに入る美しい花と言われるノウゼンカズラ
古名の「のせう」が変化して「のうぜん」になったとも言われ
又、漢名の凌霄の音読みの「りょうしょう」から名がついたとも言われる
凌は「しのぐ」、霄は「そら」の意味で、ツルが木にまといつき、天空を凌ぐほど高く登る所からの名前
ノウゼンカズラ科の落葉ツル性木本、付着根を出して塀や壁を這い上る
中国原産、平安時代に日本に渡来した
葉は対生、20cm程の奇数羽状複葉で、葉柄と葉軸には稜がある
小葉は2~4対、長さ3~7cmの卵形、縁には粗い鋸歯がある
花は7~8月に咲く
枝先に垂れ下がった円錐花序に、橙赤色の大きな花を付ける
花冠は6cm程の広い漏斗型で、上部は5裂して平開する
雄しべは4個有り、うち2個は長い
日本では結実しにくい
花、葉、根を乾燥したものを利尿などの薬用にしている