トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ハランの花

2012-01-31 | 樹木 草花


ハランの根元に花が咲いていた
普通は春先に咲くのだが1月の寒さの中よくぞ咲にけり

ハランは茎を地面の中に横に伸ばし見えない(地下茎)ので そこから出ている葉がいきなり地面から生えているように見える
花も同じで地面すれすれに咲く 上の葉をかき分けかき分け探すのが大変

花は表面に見える暗紫色の部分が雌しべで 雄しべは雌しべの下の部屋にある
花粉の運び屋(送粉者)が誰だかはっきりしていない
ナメクジ ダンゴムシ キノコバエ カタツムリなど言われていたが 1995年に加藤誠と言う方が陸生のヨコエビだと発表した

ハラン:ユリ科(APG植物分類体系ではスズラン科)の常緑多年草

ハランの葉は食べ物を乗せたり包丁で模様切りして皿を飾ったりして 高級料理店では今でも使われている(らしい)
お弁当などに入っている仕切りなどに使われているのものは 最近はプラスチックのものに代われた
人造のハランと言ったが人造バランになり今では単にバランと言う

ヤモリ

2012-01-30 | 小動物 他


ヒマラヤスギだったろうか樹名板を持ち上げるとイモリが隠れていた
今気が付いたが3頭もいる
右側の小さいのはメスだろうか子だろうか

今年の厳しい寒さでは名板の裏では風は避けられても寒さはどうしようもないだろう
生き延びられのだろうか

ヤモリは足裏に細かい筋が多数あり(100万本)そのお蔭で天上でも逆さに歩けるらしい

正式にはニホンヤモリで爬虫類(爬虫綱) 良く似たイモリは両生類(両生綱)
江戸時代以前の輸入動物の可能性が高いと言われている


ゴイサギ

2012-01-29 | 野鳥


神田川にゴイサギが居た
この場所はゴイサギに気に入られたと見えて行けば大体会える

赤い目を開けた姿が見たいが夜行性なので昼は概ね寝ている

コウノトリ目サギ科 体長58cm 主に留鳥

平家物語に天皇から五位の位を貰った鳥として出ている
醍醐天皇が庭のゴイサギを捕まえるように言ったらおとなしく捕まったので 神妙であると五位を授かった

夕方や夜間飛びながら クワッなどと鳴くことから「夜鴉」(よがらす)の俗名もある

ブンタンとハッサク

2012-01-28 | 樹木 草花
 

植木屋さんでブンタンとハッサクの木があった
面白いことに両方とも葉柄に翼がある まるで葉が2枚付いているよう

ブンタンはその昔清国の交易の船長「謝文旦」(しゃぶんたん)が遭難して薩摩で助けられお礼にくれたかんきつ類を植えたのが始まりとか
ビタミンC 葉酸 カリュウム 食物繊維などが多く含まれる
ブンタンは交配してグレープフルーツ ナツミカン ハッサクなどが出来ている

ハッサクは広島で1860年に出来た栽培品種
旧暦の8月1日(八朔)のことでこの時期になると食べられるのでこの名が付いた
12-1月に収穫し貯蔵して3~4月に食べる

ツグミ

2012-01-27 | 野鳥


今年はやたらと数が少ないツグミのツグミらしい写真がやっと撮れた
例年なら11月頃には庭にやってきて冬中ウロウロしているのに 今年は庭にまだ現れない

地面を漁っては数歩歩きピタリと止まり 顔を上げて羽根をだらしなく下げて前を見る
特徴的な動作ですぐそれと分かる

ツグミ科(以前はヒタキ科ツグミ亜科だった)の鳥で体長24cm 冬鳥として全国に渡来する
語源についての定説はない 「ミ」は鳥を表す接尾語とすれば「ツク」は鳴き声を示すものかもしれないと言う説がある

鶫来てそよごの雪を散らしけり 心に触るるものの静けさ(島木赤彦)

アオジ

2012-01-26 | 野鳥


アオジが公園の灌木の根元にチョロチョロしていた
人が居ても割合平気でいて 皆さん大喜びで写真を撮っていた

アオジのお蔭でにわか野鳥写真家が増えて 色んな方が撮ったものを見せてくれた
距離が近いこともあり携帯でも結構良く撮れていて感心しきりだった

左の写真がオス 右がメス

スズメ目ホオジロ科 体長16cm オスは成熟すると目先が黒くなる
アオジの「アオ」は青色ではなく緑色で体の色を表す 「ジ」はホオジロ科の鳥の古名「シトド」の略
本州中部以北で繁殖する 又冬鳥としても数多く渡来する
冬時期は暖地に移動して越冬し市街地の公園などにも現れる

今年は小鳥類が非常に少ない中 アオジだけは多くてそこらじゅうの公園にいるようだ

アオツヅラフジの種

2012-01-25 | 樹木 草花


アオツヅラフジが実を付けているのを見つけた

中を開くと面白い形の種が出てきた
図鑑には丸まったイモムシの様とあり ある人は化石アンモナイトの形と言い
英語ではSnailseed(かたつむり)と言う

ツヅラフジ科のつる性(つるは右巻き)の落葉低木 雌雄は別株で小さな目立たない黄白色の花が7~8月頃咲く
有毒植物であるが つる茎や根は木防已(もくぼうい)と言い利尿 鎮痛 解熱の効果あり

キカラスウリ

2012-01-24 | 樹木 草花


黄色い実のキカラスウリが目一杯生っていた

落ちていた一個を拾うと鳥の食痕らしき痕

割ったら中はヌルヌルの納豆状態 試しに舐めてみたらほのかに甘い
以前カラスウリを味わったらひどい味がしたので チョッとビビッていたが意外だった
(カラスウリは2011-10-11にアップしてます)

中の種を取り出したら柿の種風のものが23個有った

根のデンプンから作ったのが天花粉であせもに用いる

ルリタテハ

2012-01-23 | 虫類


ルリタテハはタテハチョウ科の蝶

この時期にチョウを見られるとは思いがけないことだった
写真は翅の裏側で 表は瑠璃色の帯があり素敵なチョウだ
生きてはいるようだが軒先にじっとしていた

ほぼ日本全土に居り成虫で越冬する
幼虫の食草はサルトリイバラやホトトギスなどで これらの葉に一個づつ産卵する

カワセミ 恋争い

2012-01-22 | 野鳥
 

池の回りで嬉しいことに一度にカワセミが3羽も見られた
最初は少し離れていたのだが 2羽が大きな鳴き声を上げると真ん中の一羽の近くに移動し陣取った

3羽は家族と思っていたが もう子育ては終わっているだろうから メスをめぐる争いらしい
どう決着がつくのか待っていたがさっぱり動かず見定めるのを諦めた

右の写真の一番右側がメスのようだ

カワセミ:ブッポウソウ目カワセミ科 体長17cm 日本産カワセミ類で最も小さい
全国に分布し多くの地方で留鳥 北方のものは冬時期暖地へ移動する

とてもきれいな鳥で水辺の宝石 人気は高い
最近は増えて都心の公園でも普通に見られる

オオヒラタケ

2012-01-21 | キノコ


スダジイの木の又に生えていた大きなキノコーオオヒラタケ

白色腐朽菌という材を白く腐朽させる菌で
エリンギとかアワピタケと言う名で売っている
味は良く優秀な菌

大きさは手のひらほど
食べはしなかったがもったいなかったかなー

ルリビタキ

2012-01-20 | 野鳥
 

都心は初雪 積もるほどではなかったが寒い一日だった

今年も会えましたルリビタキ
出会えると嬉しくなる鳥だ

オスは上面がるり青色で脇に橙色の配色
綺麗な小鳥で人気は高い
オオルリ コルリと合わせて瑠璃3鳥
都心周辺で一番見やすいのがルリビタキ 割合警戒心が無く近づきやすい

大きさは14cm スズメ大 本州中部以北の亜高山帯で繁殖し冬には低山山麓に移動する

コハクチョウ

2012-01-19 | 野鳥
   

水辺でコハクチョウを見てきた

コハクチョウはつがいと若鳥の家族が一塊で行動する(左の写真)
他の仲間が餌を漁っているときにも少なくても一羽は首をもたげて辺りを警戒している(2枚目の写真)
飛び立つときは体が重いせいだろうか 水を蹴って飛び出す(3枚目の写真)
それにしても泥水を浴びせて跨いで飛び出すとは

冬鳥として主に北日本や日本海側に渡来するが 最近は餌付け効果で関東周辺でも結構見られる
夏時期はシベリアの最北端の地で子育てをする

全長120cm 体重は7~8kgの大型の鳥


アオクサカメムシ

2012-01-18 | 虫類


今年の冬は例年に比べて特段に寒い
その寒い中しかも石の台の上にアオクサカメムシが居た

アオクサカメムシ(青臭亀虫)は名前通り手で触ったりすると青臭い匂いのする液を出す
イネ科やマメ科キク科など様々な種類の植物から汁を吸う
柿 ミカン類桃などの果実や野菜などの害虫

大きさは15mmほど あちこちで良く見る

シイサルノコシカケ

2012-01-17 | キノコ


椎の木に張り付くようにあったもの
キノコでシイサルノコシカケ
見た感じでは全くキノコとは思えない

傘はなく広葉樹枯れ木に発生する多年生のキノコ
傘肉はコルク質~木質 触った感じでは木のようだった
古いものはしばしばひび割れる

サルノコシカケ科で白色腐朽菌