トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アカエリカイツブリ

2016-02-29 | 野鳥


夏羽では首の赤茶色の綺麗な色がが目立つカイツブリ

日本では北海道で繁殖し本州以南で冬を越す
越冬地では1~2羽が水に浮く姿を見る程度で多くはない
沿岸にいて湖沼や池 河川にも入る
潜水して魚類などを取る
雌雄同色 大きさ45㎝

アトリ

2016-02-28 | 野鳥


アトリがペアで居た 頭の黒い方がオス

種子食 植物食を主とするアトリ類(ヒワ類 マシコ類)の代表的存在の鳥
名前は集まる鳥が略されて「あつとり」「あっとり」と変化してアトリになった

冬鳥 全国に渡来して平地から山林 農耕地草原などに住む
渡来数が多い年があり大きい群れを見ることがある
木や草の実や種子 穀物などを食べる

アトリ科の鳥で この科には他にヒワ類(カワラヒワ マヒワなど)マシコ類(ベニマシコ ハギマシコなど)その他ウソ シメ イカルなどが含まれ 世界では120種いるが 狭い意味でのアトリ亜科は日本ではアトリのみと少数派

ワカケホンセイインコ

2016-02-27 | 野鳥
 

近くの霊園にはワカケホンセイインコが群れで居る

アフリカ中部からインド近郷にかけて生息しているホンセイインコの1亜種
緑色の体に 頸の周りに輪を掛けたように筋がある 漢字では「輪掛本青インコ」だろうか
大きさは40㎝程有り大型
1970年代に世田谷近郷で見られるようになり その後繁殖して増加している

ペットなど飼育していたものが逃げ出して野生化したものを「篭脱け」と呼んでいる
多くは一代限りだが種類によっては繁殖している
野鳥とは区別していて 記録されているものは80種以上と言われる

アカバナミツマタ

2016-02-26 | 樹木 草花


ミツマタの園芸種でアカバナミツマタが咲いていた
真っ赤な花はこの時期目立つ

ミツマタはジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木
ミツマタの名は枝が三又になっていることから付けられた
樹皮の繊維が長くて強いので製紙原料に使われる
明治以降には紙幣の原料にされている

花は3~4月に葉の展開前に咲く ミツマタの花は黄色
花に両性で花弁はなく萼が目立つ
アカバナミツマタは萼片の内面が赤い

マンサク

2016-02-25 | 樹木 草花


マンサクの花が咲いていた 花は小さいが数が多くて目立ち花弁の形が変わっていて面白い

マンサク科の落葉小高木 5mほどにはなる
枝いっぱいに花を咲かせるので満作という 「まず咲く」が訛ったという説もある
関東西部以西の太平洋側から九州にかけて分布している
日本固有種

花は3~4月に葉の展開前に咲く
少し生臭い匂いがする
花弁は鮮やかな黄色で4個あり線形をして2㎝ほど 萼片も4個 卵形で普通は暗紫色

シロカモメ若鳥

2016-02-24 | 野鳥


オオセグロカモメ セグロカモメ ワシカモメ シロカモメ の4種はよく似た大型カモメ
オオセグロカモメから順に上面の色が薄くなる 若鳥や幼鳥の識別は難しい
嘴は黄色く下嘴に赤斑があり 足が淡紅色冬羽では頭部に褐色斑が有るなど共通した特徴がある

冬鳥 北海道では越夏する者もいる
北海道では普通に越冬していて 西へ行くほど少なくなり東海地方では稀に見られる
群れは作らず他の大型カモメ類に交じり 魚類 そのアラが多く食べられる
完全な成鳥羽になるのに4年かかる
雌雄同色 大きさ71㎝ 翼開長137㎝ 日本で見られるカモメ類では最も大きい


オオジュリン

2016-02-23 | 野鳥


アシ原の中にオオジュリンがチラチラ飛び回っていた
チッチッとかチュイーンと鳴く地鳴きの声が名前の語源と言われている

留鳥(漂鳥) 北海道や東北北部の草原で繁殖し 本州中部以南では冬鳥となるホオジロ類
平地の湿原に住みアシ原など草丈の高い草原を好む
アシの茎に縦に止まったり 茎の間を移動しながら嘴でアシの葉鞘を剥がしたり茎を割ってカイガラムシ類を食べる事が多い
オスの夏羽では頭部が黒くなる 大きさ16㎝

シラコバト

2016-02-22 | 野鳥


キジバトに比べ白っぽく小型なのでシラコバト(白子鳩)
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

留鳥 埼玉県の他 関東の一部にのみ分布している
埼玉県の県鳥 
分布域が限定的なため江戸時代に人為的に持ち込まれたものが野生化した 
と言われるが もともと自然分布していたとも言われている
一時個体数が激減したため保護対策が取られ数は回復して分布域も広がりつつある

人家付近の林などを休憩所 塒にして主に植物の種子を採り近くの樹上や電柱などで休憩する
頸から後頸にかけて細い黒帯がありチャーミング
雌雄同色 大きさ33cm

ヒメウズ

2016-02-21 | 樹木 草花


草原でヒメウズの小さい花を見つけた
今年は暖冬のせいか花も動物も動きが早い

キンポウゲ科の多年草 山麓の草地や道端に生える
茎は20㎝位で先に花柄をだし 5㎜程の小さいやや紅色を帯びた白い花を下向きに咲かせる
花期は3~5月
花弁の様に見えるのは萼片で 中に雄しべと雌しべを包むように花弁がある
花弁の基部には小さく膨らんだ距がありここに蜜をためる
本州関東以西から九州にかけて分布している
ヒメウズ(姫烏頭)は小さな烏頭(トリカブト)の意味
有毒植物

ギンヨウアカシア

2016-02-20 | 樹木 草花


(^^♪春はミーモザーの花も匂う♪
ギンヨウアカシアの花が道端に咲いていた
葉が銀色に見えるのでギンヨウ(銀葉)アカシア

オーストラリア原産のマメ科アカシア属の常緑高木 15ⅿほどになる
葉は偶数羽状複葉で羽片が3~5対付く
花は2~4月に小さな花が多数集まった球形の花序が総状に付く
しばしば「みもざ」の名で呼ばれる

同じ時期に同じような花を咲かせるフサアカシアがある
こちらの葉はやはり偶数羽状複葉だが大きく羽片は10~20対ある
フサアカシアは欧州ではミモザと呼ばれて親しまれている

ハリエンジュ 別名ニセアカシアを俗にアカシアと呼ぶことがある
アカシア蜂蜜など蜂蜜の蜜源植物だが アカシア属とは無縁でハリエンジュ属の木

ウミスズメ

2016-02-19 | 野鳥


今日は24節気の雨水 空から降るものが雪から雨に変わり 雪も融け始める頃

湾内にプカプカとウミスズメが浮いていた
東北北部より 北では留鳥 南では冬鳥
沖合に居るが沿岸 内海 港などにも入る
時々は見れるが沖合に居ることが多く 見られればラッキー

潜水して小魚や甲殻類 軟体動物などを採食する
鳴き声はホオジロ類の地鳴きに似て「チッ」と小さい声で鳴く
雌雄同色 大きさは25㎝

オジロワシ

2016-02-18 | 野鳥


どこに居たのかカラスに追われて林の中からオジロワシが逃げ出した

成鳥の尾が白いのでオジロワシ
国の天然記念物 日本版レッドリスト絶滅危惧ⅠB類

冬鳥 北海道では少数が繁殖している
海岸や湖沼 河口に住む
主に水面を低空で飛翔して魚を捕るが 水鳥・時にはカモなども捕る
雌雄同色 大きさ89㎝

リョウブ冬芽

2016-02-17 | 樹木 草花


リョウブの冬芽が面白い形になっている
2枚の芽鱗に包まれているのだが 子の芽鱗は剥がれやすく早くに落ちて裸芽になる
芽鱗が外れかけた冬芽は陣笠を被ったよう

リョウブ科の落葉小高木 10mほどになる
リョウブ科はリョウブ属のみからなる小さな科で日本に自生するのはリョウブ1種のみ
樹皮は茶褐色で不規則な薄片になって剥がれ落ち まだら模様になる
新芽や若葉は山菜として利用されてんぷらや混ぜご飯が美味しい
古代から救荒植物として利用されていた
リョウブ(令法)の名は かって救荒用に植樹を勧める令法が出されたためとも言われる

ネジキの冬芽

2016-02-16 | 樹木 草花


ネジキの赤く艶のある冬芽が綺麗だ
コクサギ ザイフリボクと共に「3大美芽」と書いてある本もある

ツツジ科の落葉低木~小高木 日本固有種 
有毒植物 ヤギが食べて死んだという記録があるそうだ

ネジキの名前は幹が捩じれているので付いた 但し捩じれていない個体も見かける
先端の冬芽は仮頂芽でいずれ脇から枝が伸びて側芽になる
冬芽は2枚の芽鱗に包まれて赤く艶がある
日の当たる枝は赤く綺麗だが裏側は緑色を帯びている

樹皮

ヒヨドリと菜の花

2016-02-15 | 野鳥


関東では昨日春一番が吹き 気温も23度と初夏並み
一変して今日は気温5度まで一気に下がり真冬並みの寒さ 冬と春が押し競まんじゅう

春らしく菜の花が咲いていた 中にヒヨドリが10羽ほど葉を食べていた
ヒヨドリはほとんど雑食で野菜の葉も食べると聞いていたが 実際葉っぱを食べていた

菜の花:今では菜の花と言えばセイヨウアブラナを指す
明治初期にヨーロッパから入り 種子から油を取るために栽培もされている
弥生時代に中国から渡来したアブラナが菜種とか菜の花と言われていたが今では少ない

ヒヨドリ:ヒーヨヒーヨと鳴くのでヒヨドリ
食べ物はほぼ雑食で 植物では木の実 花蜜 花芽 萼片 野菜の葉など 動物質では昆虫類 小型の両生類 爬虫類時には小鳥の雛など
ほとんどの小鳥は数種類の木の実しか食べないが ヒヨドリはほとんどの木の実を食べる
日本列島周辺にのみ生息する準日本固有種
今では全国どこでも見られる身近な鳥だが このような状況は1970年代からで もともとは漂鳥もしくは冬鳥だった