植物の葉に「こぶ」がついたり 芽が異常に肥大していることが有り 内部に虫が見つかることが多い
そのためこのこぶを「虫こぶ」と呼んでいる
虫こぶは虫こぶ形成生物の何らかの刺激により 寄生となる植物の細胞・組織が異常に増殖・肥大して生じる
どういう刺激に寄るのかは今でも詳らかではない
虫こぶを形成する生物の多くは動物で 主要なものは昆虫で 次いでダニや線虫
昆虫ではタマバエなどのハエ目が全体の半数を占め 次いでタマバチなどのハチ目 アブラムシ キジラミなどのカメムシ目やアザミウマ目の順になる
アカシデメムレマツカサフシの虫こぶはフシダニの1種によって形成される
アカシデの枝が短縮し 枝に付く多数の芽が集まり松笠状になったもの
個々の芽は赤褐色で開芽することは無い
アカシデメムレマツカサフシを漢字で書けば 「アカシデ芽 群 松笠 附子」になるかな フシ(附子)は虫こぶのこと
今日は24節季の雨水 雪が雨に変わる季節
アネハヅルの名前は目の後ろの飾り羽を姉御に見立てたのだろうか よく分かっていない
迷鳥として数年に一度くらいの間隔で渡来して越冬する
鳥の数としては世界で23万羽といわれ カナダヅルに次いで多い
昔は6月頃の渡来が多かったと聞くが最近はそうでもなさそうだ
行動は他のツル類とほぼ同じで畑や草地を歩きながら嘴で土を掘り草の根を食べる
雌雄同色で 全長95cmとツルの中では一番小さい
繁殖地のモンゴルで生活している個体群は 越冬のためインド方面に渡る際 8千メートル級のヒマラヤを超えることで有名なツル
気温-30度 且つ酸素は平地の3分の一という環境を乗り越えるのは大変だろう
世界のツルの仲間は14種 日本へはそのうち7種がやって来る
タンチョウ ナベヅル マナヅル ソデグロヅル アネハヅル カナダヅル クロヅルの7種
タンチョウは北海道で留鳥 ナベズル マナヅルは出水市や熊毛町に渡って来るが その他のツルは迷鳥でなかなか見られない
羽を畳んでいると白いツルだが 羽を広げると先端が黒いのでソデグロヅル
迷鳥 世界的に少ない鳥で日本には冬季まれに迷行してくる
植物の根や球根などを好み 長い嘴で地面を深く掘って採食する
写真の個体は土を穿り返していて嘴が泥だらけだった
植物の種子 昆虫類 魚類 貝類なども食べる
目の周りから顔の全面が赤い皮膚が露出していて とぼけたような特徴のある顔だ
全長135㎝ 雌雄同色
ツル:詩歌に用いられる雅語は「たづ(田津)」「あしたづ(葦田津)」でこれが和語
ツル(豆流)は蒙古語または朝鮮語からの外来語と言われる または連なって飛ぶので「つらなる」からツルになった または長寿の鳥 吉祥の鳥 優れものとして特別の存在だったのでスグル(優る)からの変化とも言われている