トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

サンゴシトウ

2018-06-30 | 樹木 草花


サンゴシトウ(珊瑚刺桐)の名は赤い花を珊瑚に見立て 幹や枝に棘があるのが由来
菱形の葉からヒシバデイゴとも呼ばれる

マメ科の3m程の落葉低木
オーストラリアのシドニー植物園で作出されたアメリガデイゴの交配品種
挿し木で簡単に増やせるので暖地の庭木として各地に植えられている

花は6~9月に咲く
旗弁が完全に開かないため花は筒状になる
筒状の元に蜜がたっぷりあって甘い

クコの花

2018-06-29 | 樹木 草花


名前は漢名の枸杞を音読みにしたもの

ナス科の日当たりの良い生える落葉低木 2mほどになる
葉は短枝の先に束生状に付くことが多い 若葉は美味しく食べられる

花は7~11月 短枝の葉腋に淡紫色の花を付ける
花冠は1cm程の漏斗状で上部は5裂する

果実は液果 1cm程の楕円形で秋から冬に赤く熟す
果実は果実酒にすと美味しい
乾燥した果実は強壮解熱に使われる

ノウゼンカズラ

2018-06-28 | 樹木 草花


夏の木の花ではベストテンに入る美しい花と言われる
ノウゼンカズラは漢名の凌霄の音読み「りょうしょう」からの変化とツル性なのでカズラとつけられた

ノウゼンカズラ科の落葉つる性木本
中国原産で平安時代には渡来していたと言われている
付着根を出して塀や壁を這い上る

花は7~8月 枝先から垂れ下がった円錐花序に橙赤色の大きな花を付ける
花冠は6cmもある広い漏斗形で上部は5裂する
雄しべは4個あり2個が長く2個は短い 葯の形も面白く花の中に花あるように見えたので花弁の前側を外してみた
雌しべは1個 雄しべの先に出る

花 葉 根を乾燥したものを利尿などの薬用に使う

ウリノキ

2018-06-27 | 樹木 草花


葉がウリに似ている木なのでウリノキと言う

ウリノキ科の3m程の落葉低木
ウリノキ科はウリノキ属の1属20種からなる小さい科

葉は互生し浅く3~5裂する 仲間のシマウリノキ(日本固有種)の葉は切れ込みが無い
花は6月に咲き 葉腋から出た集散花序に白い花が付く
花弁は6~8個で外側に強く巻いていて形が面白い
雄しべは6~8個あり長さ3cm程で葯は黄色く花糸と同長で目立つ
雌しべは1個で雄しべより長い

果実は核果 7mmほどの楕円形で藍色に熟す
中に不規則な溝がある核が1個ある

サツマノミダマシ

2018-06-26 | 虫類


腹部が緑色の綺麗なクモ
見た目がサツマ(ハゼの別称)の果実に似ていることからサツマノミダマシの名がある

山地から平地に広く分布している
夜に林縁や生垣等の樹木の間に垂直円網を張り中心に止まり虫を捕食する
昼間は網の一端の枝や葉裏に潜んでいる

大きさは1cm程で 腹部は上面下面とも緑色で 前方から側面にかけて黄色の線がある
6月から8月に見られる

ミズイロオナガシジミ

2018-06-25 | 虫類


涼し気な感じの小型のチョウ
表翅が綺麗な蝶が多いがこのチョウの表は黒い色をしていて裏の方がずっと素敵だ
裏翅は白色で後翅の中央に一筋の黒条がある 尾状突起は細長い

卵で越冬して6月頃から見られる
食草はクヌギ カシワ コナラなどブナ科の植物
平地から山地の落葉広葉樹林にいて 一定の樹林があれば市街地の公園でも見られる

早朝と夕方に活動し活動時間外では不活発で 下草や低木上に止まっていることが多い
クリなどの白い花で吸蜜するほか樹液で吸汁することも多い

ミヤマカワトンボ

2018-06-24 | 虫類


川の脇道で休憩中?のミヤマカワトンボ

カワトンボ科の仲間 日本のカワトンボ科は7種
ミヤマカワトンボは均翅亜目(前翅と後翅がほぼ同じ大きさ)に属し 均翅亜目中では最大の種で7cm程有る
5月から10月まで見られる 日本固有種

赤褐色の翅の翅端近くに幅広い濃色帯がある
オスは緑色味があり メスは銅色を帯びる
オスがメスに対して求愛行動ともとれるセレモニーを行う数少ないトンボの一つ
産卵はメスが単独で水中の木の根や朽ち木に産み付ける

タヌキ

2018-06-23 | 小動物 他


山道を歩いていたら草むらからひょっこりタヌキ 一瞬目と目が会ったがすぐ草の中に消えた
都心の公園では時折姿を見るが自然の中では初めてだ

タヌキは分類ではネコ目イヌ科タヌキ属の動物
元々は極東にのみ生息する世界的には珍しい動物
主に山野に生息していて夜行性だが 都心の公園でも半ば餌付けされたような感じで出会う事が有る
日本には北海道のエゾタヌキ 本州から九州に居るホンドタヌキの2亜種がいる

死んだふり 寝たふりの「狸寝入り」だが 猟師の打った鉄砲に驚いて臆病なタヌキは気絶してしまい 持ち去ろうとしたときに目覚めて逃げてしまう 「狸寝入り」を「タマヌキ(魂の抜けた状態)」と呼んだのがタヌキの語源と言う説がある

高速道路で 動物に注意の看板に狸の絵が描いてある事が有るが 事故死する動物の4割が狸だと言う
自動車のライトに立ちすくんでしまう習性があるためらしい

ニホンアカガエル

2018-06-22 | 小動物 他


ニホンアカガエルがピョコタンピョコタン目の前に出て来た
低地から丘陵地帯の水田や湿地に生息しているカエルだ

主に水中で越冬し 通常1~3月頃に産卵し 繁殖後一時休眠し5月頃から活動を始める
産卵時には浅い止水にいくつもの卵塊が作られる
卵数は500~3000個と多い
5~6月にカエルになりその年の10月下旬か遅くても翌年の春には性成熟する

エサは小さなクモ類 双翅類(ハエの仲間) 鞘翅類(甲虫の仲間) 鱗翅類(蝶の仲間)の幼虫を好む
体色は淡褐色や橙色で 眼後から伸びる背側線がほぼ直線状(似ているヤマアカガエルは目の後でV字型に折れる)
雌雄共に色や斑の変異が大きい
大きさは6cm程有った

アオダイショウ

2018-06-21 | 小動物 他


サクラの木を這い上っているアオダイショウ
都心の公園で増えているのだろうか最近アオダイショウによく出会う
まん丸い目がクリッとして結構可愛いカモ

アオダイショウは日本最大の蛇で大きいものは2m近くになる日本固有種
アオは背中が青みがかっている ダイショウは大蛇の変化
又日本最大のべビで大将を意味するともいう

肉食で幼時にはトカゲ カエルを好むが生長と共に鳥類や哺乳類を食べるようになる
よく鳥の卵を丸のみにして 殻を割るために高い所から落ちると言うがこれは意図して落ちるのではなく誤って落ちるらしい
飲み込んだ卵は食道で脊椎下部の突起を押し当てて割る


ツバメ

2018-06-20 | 野鳥


ツバメの子育てもそろそろ終盤 若鳥たちが集まっていた

ツバメは「つばくらめ」の略で ツバは鳴き声 クラは小鳥の総称を示す方言 メは群れを示す接尾語と言われる
ツチバミ(土喰み)からの変化と言う語源説もある

夏鳥 本州中部以南の暖地では少数が越冬する個体もいる これは大陸から渡ってきた別亜種だと言う話も有る
繁殖期にはペアーで市街地や集落周辺に住み 人通りのある軒先 ガレージなど人工物に巣を作り子育てをする
巣立ちをしたばかりの幼鳥は数日間は親から餌をもらう

比較的低空を飛び回って 飛んでいる昆虫類を捕る
普通2~3回子育てをし 繁殖の終わった個体や幼鳥は一定のアシ原などをねぐらとして集団生活をし 夏の終わりから秋にかけて南へ渡って行く

雌雄同色 大きさは17cm

ホオアカ

2018-06-19 | 野鳥


頬の部分が赤茶色なのでホオアカ(頬赤)と言われている

留鳥又は漂鳥
平地から山地の草原 川原 農耕地などに居て 本州中部以南では高原 北日本では平地の草原に住む
冬には暖地に移動して越冬する
草原を好み草地の地上を跳ね歩いたり 灌木や草の先端で鳴く程度でほとんど高い所へは出て来ない
繁殖期には昆虫類 クモ類 非繁殖期には草の種子などを食べる

雌雄ほぼ同色だがメスは色が鈍い
大きさは16cm

サンコウチョウ

2018-06-18 | 野鳥


雌が巣で抱卵中のサンコウチョウ
体の2倍ほどもあるオスの長い尾が目立つ印象的な鳥
「ツキ ヒ ホシ(月日星)ホイホイホイ」と聞こえる囀りから三光鳥と名付けられた

夏鳥 本州以南の平地から山地の暗い林に居る
繁殖地は本州周辺から台湾周辺に限られている日本を代表する夏鳥
空中採食や葉先で停空飛行をして昆虫類を捕らえる

雄は長い尾を持ち 頭部 胸 脇が黒紫色 雌の背と尾羽は橙紫褐色
雄雌ともにコバルト色のアイリングと嘴があり魅惑的で人気は高い
大きさ 雄は45cm 雌は18cm

ブナの実

2018-06-17 | 樹木 草花


ブナの木に実が付いた
ブナと言えばブナ科の代表種 ブナ科と言えばドングリの生る木々

ブナは日本固有種で広く分布している
山地に生える落葉高木 30mにもなる
花は雌雄同株で5月頃咲く 雄花序は新枝の葉腋から垂れ下がって咲き 雌花序は新枝の上部の葉腋に上向きにつく

果実は堅果 殻斗と呼ばれる固い殻に包まれている 殻斗の外側は棘状の固い突起に覆われている
10月頃熟すと殻斗は4つに割れ 中から堅果が2個出てくる
5~7年周期で大豊作になる

物の本には「種子生産の少ない年を作ることによって 食害者である昆虫や小動物の密度を下げておき 豊年時には動物が食べきれないほど種子を作り子孫を残すと言う戦略をとっている」と書いてあるがホントかしら・・
植物が自分の撒いた種子を動物が食べているかどうか分かるのかしら?

サンショウバラ

2018-06-16 | 樹木 草花


富士の裾野で咲いていたサンショウバラ
葉や棘がサンショウに似ているのでこの名がある

バラ科の落葉小高木 富士 箱根地方特産で分布域は狭い
箱根に多いので別名ハコネバラとも呼ばれる

花は6月 5cm程で淡紅色に咲く
萼筒は扁球形で棘が密生している
葉柄にも強い棘がある

果実は偽果 2cm程の扁球系で針状の棘が多く先端に萼片が残る

果実・都心の公園のもの