不思議な形と言うか変わった形の実を見た
ツノゴマはツノゴマ科の80cm程になる草本
花がゴマに似ていて実に角があるので付けられた名前
原産地は北米南部~メキシコ
葉には長い柄があり葉身は円心形 縁は波打って腺毛が多くべたつく
花は7~9月に開花 淡いピンクで釣鐘型
花冠の先端は5裂し、裂片は反り返る
下部の裂片は唇形で黄色のストライブが入っている
果実は長い突起が角の様に伸び、成熟すると内果皮が木質化して硬くなり、最後は先端が2裂して釣り針状の湾曲した突起になる
突起の先端部分は鋭く、動物に刺さったり毛に絡みついたりして運ばれ種が散布される
刺されば痛いだろうし、絡みついても大きくて邪魔だし、devils claw(悪魔の爪)と言われる
復菌類と言われているキノコ
胞子を作る基本体(クレバ)を袋(腹)に入れているキノコ
胞子が成熟すると外皮が剥がれ、胞子を吹きだす
出会ったキノコは頂孔に穴が開いていて、胞子を出した後らしい
夏から秋にかけて各種の林縁部の斜面などに発生する中型菌
幼時は扁球型で、やがて外皮が星形に裂開し、内皮に包まれた基本体が現れる
外皮の内面は白銀色で亀甲状にひび割れ特徴的
裂開した外皮は雨が当たると膨張し反り返り、雨滴が内皮に当たると胞子を出す
外皮は湿度に応じて開いたり閉じたりするので「キノコの晴雨計」と言われる
内皮は灰褐色、薄紙上で頂孔が開き胞子を放出する
幼菌を炊き込んでツチグリご飯にして食べる
但し 幼菌は地下性で見つけにくい
熱帯植物園でオヒルギの花が咲いていた
ヒルギ(漂木)の名は親木から落ちた胎生種子が、海を漂流して分布を広げることに由来すると言う説がある
オヒルギはヒルギ科の奄美大島や沖縄に自生する常緑高木 8~25mになる
泥地や湿地に生育するので、幹の下部から支柱根を出し支え、地中の根からは湾曲した膝のような形の呼吸根を出す
葉は対生で、葉身は6~12cmの長楕円形先は尖り縁は全縁
花は5~6月 葉腋に3cmで下向きに1個咲く 萼の色が赤く目立つ
萼筒はcmで萼片は8~12個あり長さ3cm 花弁は8~12個あり淡黄白色で萼片より短い
果実は長さ3cmの卵形
種子はそのまま果実の中で発芽して、長さ20cm程の棍棒状の長い胚軸を出す・・胎生種子と呼ばれる
林の中をヒラヒラと蛾が飛んでいた
捕まえたが翅の鱗粉が手に付いてしまって、翅の模様が分からなくなってしまった
多分ウスバフユシャクかもしれない
フユシャクは冬に活動するシャクガ科の総称
シャクガは幼虫が尺取り虫と呼ばれる蛾で、中にフユシャク亜科 エダシャク亜科 ナミシャク亜科などの蛾が冬に活動する
1年1化で 11月~3月頃まで活動 産卵し、3~4月に孵化 多くの幼虫は緑色の尺取り虫で食草を食べて成長し、6月頃土中に潜り蛹化する
羽化した成虫は、メスは翅が退化して飛べない 尾部よりフェロモンを出してオスを呼ぶ・コーリングと言う
オスもメスも成虫はエサを摂らない 飲まず食わずで1か月は生きられるそうだ
黄葉した銀杏の葉が地面を覆って黄色の絨毯になっていた
イチョウが黄葉するのは、秋になって気温が下がり日差しが弱くなると、光合成が不活発になり緑色のクロロフィルが少なくなって、元々あった黄色の色素が見えてくるからという
イチョウは裸子植物でイチョウ科の落葉高木 大きいものは高さ30mにもなる
青森県深沢町の「北金ヶ沢のイチョウ」は幹周りが22mもある
寿命の長い木であちこちに老木や大木がある
中生代ジュラ紀に最も栄えたグループで、今ではイチョウ1種が残っている
枝は長枝と短枝がある
葉は長枝では互生し、短枝では輪生する
葉脈が二股分枝を繰り返して伸びている
花は雌雄別株 4~5月葉の展開と同時に開花する
雄花も雌花も短枝に束生する
風で運ばれた花粉は胚珠内に入り、花粉室で発芽して精子が出来る
種子は銀杏と呼ばれる
10~11月に熟すと外種皮は黄色くなり悪臭がする
昔 ジュラ紀は恐竜の時代だったので、種子を食べて中の固い殻を糞と一緒にまき散らした動物が多数いたと思うが 今では、特に市街地ではほとんど食べる動物は居なくて、親木の周りに実生が出ては枯れる状態を繰り返している
イチョウが廃れないのは人が植栽しているかららしい
メジロ
2019-12-22 | 野鳥
庭のビワに花が咲いたらメジロが毎日やって来るようになった
やって来るのは大概2羽一緒でとても仲が良い
留鳥性の強い個体は一年中つがいで一定の区域内で生活し、季節移動する個体は越冬中は小群れで区域を定めず動き回って生活する
目の周囲のアイリングが白いのでメジロの名前になった
留鳥 山地や北方のものは10~11月には暖地に移動する 寒い所は嫌いらしい
小鳥類は夜に渡るものが多いが、メジロは日中に渡る
樹林が比較的多い公園や庭園 住宅地から山地の林などに居る
番か小群れで生活するものが多い
主に樹上で昆虫類 クモ類 木の実 花の蜜などを採食する
花の蜜は大好きで「はなすい」の方言名もある
舌は蜜を絡め取り易いように先端がブラシ状になっている
大きさ12cmと小さい
川原や農耕地に住むヒワ類
江戸時代からマヒワと区別してカワラヒワと呼ばれるようになった
留鳥として分布し、北方のものは冬には暖地に移動する
平地から山地の農耕地 河原 樹木の多い公園や住宅地にもやって来る
繁殖期以外の冬などは群れを作り生活する
群れで地上を跳ね歩いたり、樹上や草に止まって種子を食べる
結婚のための儀式が面白い
繁殖期には枯れ木など目立つ高い所に留まり、囀りながらオス同士が戦う
弱いオスは追い出され、残った勝者がメスに求愛し番となった出て行く
カワラヒワ独自のこの行動は「集団誇示行動」と呼ばれている
雌雄はほぼ同色
オスの頭部は黄緑色味が強く目先が黒っぽい
メスはオスと比べ全体に灰色味がある
大きさは15cm
シメ
2019-12-18 | 野鳥
奈良時代には「ひめ」の名で知られ、平安時代は「ひめ」「しめ」併用で江戸期から「しめ」と呼ばれるようになった
イカルに似るがイカルより小さいので区別の為「ひめ」と呼んだ という説もあるが 「し」は地鳴きのシッで「め」は
小鳥を表す接尾語と言う説が有力
冬鳥又は留鳥(漂鳥) 中部以北の本州と北海道で少数が繁殖している
本州中部以南では冬鳥として多く渡来し、平地や丘陵地の林や市街地の公園でも見られる
年によって渡来する個体数は変化がある
越冬地では1羽で暮らすものが多いが、春の渡りに時期には集まって群れで渡って行く
樹上や地上で草木の種子を採食する
オスは嘴の周りと喉 目先は黒く面相が悪く見える 頭と頬は淡褐色
メスの目先は黒褐色で全体の色が淡い
大きさ18cmで尾羽が短く、ずんぐりした体形をしている
マヒワ
2019-12-17 | 野鳥
名前は真のヒワと言う意味
平安の頃から「ひわ」の名で知れていて、江戸時代から「べにひわ」「かわらひわ」と区別されて「まひわ」になった
冬鳥又は漂鳥 北海道と本州中部の山地で少数が繁殖している
10月中旬頃に日本に渡って来て、平地を素通りして亜高山に到着する
ダケカンバやコメツガなどの実を食べてから、晩秋に低山へ下りて来て山麓の雑木林を飛び回る
ハンノキ類やヒノキ類などの小粒の種子を好んで食べる
時には草地に降りて、マツヨイグサやナギナタコウジュなどの穂に居て種を啄んでいる
オスは頭と喉が黒く、顔から胸 脇腹 腰は黄色い 背は黄緑色で翼は黄色と黒色
メスは上面が緑黄色、体下面に黒褐色の縦斑がある
大きさは12cm
こえせずと色こくなるとおもはまし やなぎの芽はむひわの村鳥(西行)