モズ♂♀
2017-01-29 | 野鳥
百舌鳥のオス(写真左)とメス(右)に立て続けに会った
モズの語源は色々の説があるが「も」は鳴き声・色々な鳥の声を真似るので「諸々の」又は「ももとり(百鳥)」と言う意味 「す」は鳥を表す接尾語と言うのが有力
漂鳥又は留鳥 九州以北で繁殖し北日本や高原で子育てしたモズの一部は冬は暖地に移動する
秋から冬は一羽一羽が縄張りを持ち 異性をも受け入れない
2月に入るとオスはそのまま縄張りに居たり 新しく縄張りを作ってメスが来るのを待つ
メスは冬の縄張りは捨ててオスの縄張り巡りをして品定めをし気に入れば番になる
一巣のヒナのうち10%は他のオスのものだと言う・油断は出来ない
オスは過眼線が黒く 初列風切りの基部に白斑がある
メスは過眼線が褐色で 初列風切りの白斑は無い
大きさ20cm
百舌の銭勘定・・人に金を出させて自分は出さないように誤魔化すこと 奈良県に伝わる民話に由来する言い方
公園のトイレの壁にウスバフユシャク♂が止まっていた
大きさは25mm位あった
12月~2月に現れる 全国的に居る普通種
フユシャクガはチョウ目シャクガ科フユシャク亜科の蛾
漢字では冬尺蛾で冬の尺蛾 冬に発生する尺取り虫の蛾と言う意味
幼虫は春にサクラなどの葉を食べて成長し 夏に蛹となり 冬に成虫となる
成虫は何も食べない 幼虫の時に蓄えたエネルギーを使って活動する
メスは寒さ対策か 翅が退化していて飛べない
腹部の先からフェロモンを出してオスを呼び交尾する
多くの虫たちは10度以下では動きが鈍り 5度以下では動けない
フユシャクガは氷点下近い体温で動ける特別の仕組みを持ち 筋肉を低い温度で活発に動かす事が出来る
天敵の少ない冬に活動するようになったのかも知れない と言われているが失ったものも多いのか随分と変わった生態をしている
陽だまりの空き地にナズナが咲いた
名前の由来には諸説あるが 撫でて愛でたくなる菜っ葉・・撫で菜が転じてナズナになったと言う説が ピッタリかと思う
別名ペンペングサは実の形を三味線の撥に見立てたもの
アブラナ科のどこにでも生えると言いたいほどの越年草
有史以前に大陸から渡来したと言われ昔から食用になっていた
春の七種の一つで 始まりは平安時代とも室町時代とも言われる頃から 七草がゆに入れて食べた
七草の囃し・・七草の祝いにまな板にナズナなどを載せ恵方に向かい「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先に なずなななくさななくさなずな」などと唱え囃しながら叩いた
春の七種と言うが秋に発芽し冬に若葉を茂らせる
花期は3~6月だが 見ていると関東では一年中開花している
花は白色で3mm程と小さいが 黄色い雄しべが飾りになって可愛い
秋から春にかけての若菜を採り おひたし サラダ 汁の実 生でテンプラも美味しく その上ビタミン ミネラル豊富な優れもの
開花期に採り日干しした全草を煎じて飲めば高血圧 解熱 利尿 便秘に良い
24節気の大寒 暦に合わせたか都心では雪が舞い寒い一日だった
黄色が綺麗なキセキレイがいた
黄色のセキレイでキセキレイ
セキレイ(鶺鴒)のセキ(鶺)は背筋 レイ(鴒)は冷たく澄んでいる意味の漢語で 背筋がピンと伸びた姿を形容した名前
奈良時代には「にわたたき」「いしたたき」など異名が多い
九州以北に留鳥として分布しており 北方や高山のものは冬には暖地に移動する
平地から標高3000m近くの山地の水辺近くに住む
体長は20cmでセグロセキレイ(21㎝)やハクセキレイ(21㎝)とあまり変わらないが 体重は半分ほどしかない 尾羽が長く体形がほっそりしているのだ
雌雄ほぼ同色 繁殖時にはオスの喉は黒い
普通小鳥は雛の糞を咥え取って飲み込んだり捨てに行ったりするが キセキレイは雛の糞を近くの水溜りや流れに捨て ついでに自分の嘴も洗う清潔好きな鳥なのだ
女郎花おほかる野辺の庭たたき さがなき事な人にをしへそ(寂蓮)
カケス
2017-01-19 | 野鳥
(^^♪山ノカケースーが・・🎵と歌にも出てくるカケスが目の前の木にとまった
樫の実を食べるので平安の頃には「かしとり(樫鳥)」と呼ばれ 標準和名としてカケスになったのは大正時代
名前は鳴き声語源説が有力だが 巣を懸けるように作るからとも言われている
留鳥又は漂鳥 平地から山地の林に居る森林性のカラス科の鳥
冬には山に残るものも多いが 秋に里へ下るものもいる
果実から小鳥の雛まで何でも食べるが ことのほかドングリが好きで 地中に埋めて蓄える
蓄えてよく忘れるので ドングリにとっては散布してくれる有難い存在
雌雄同色 頭上は白地に黒色縦斑 雨覆いの青と黒の斑模様 風切りは白色部があり綺麗だ
大きさ33cm
暁のほのかに霧のうすれゆく 落葉松山にかし鳥の鳴く(長塚節)