トビ
2012-10-27 | 野鳥
ワシやタカの仲間で一番身近な鳥がトビではなかろうか
海岸や大きな湖沼近くに留鳥として居る
上昇気流に乗り良く帆翔し なじみのあるピーヒョロロなどと鳴いている
大きさはオス59cm メス69cm
尾の先端が真っ直ぐか凹んでいる 日本産のワシタカでこの形の尾をもつものは他にいない
トビ(鳶、鵄)の名前は遠く高く飛ぶと言う意味の「とおくひいる」が略され転訛して「飛び」になったと言う
奈良時代から「トビ」と呼ばれている 俗称トンビ
古く西洋や中国では意地汚い鳥 物忘れの象徴と悪いイメージで考えられていたが 日本では全く違い神の使い 聖鳥とみなされてきた
これは神武天皇の軍勢が金色のトビに助けられたという伝承が起源で 明治時代にこの故事は「金鵄勲章」として復活し多くの武功の軍人に授けられた
鳶が鷹を産む トビに油揚げをさらわれる等身近な鳥だけに言葉も多い
雑食性で生物の死体やごみ捨て場のゴミにも集まる
カラスにモビング(擬攻撃)されているトビ
目黒の自然教育園でトラノオスズカケが咲いていた
小さい花が穂状に付き 全体が虎の尾を 小さい花を鈴懸に見立てた名前
四国 九州が自生地であるが 数が減って絶滅危惧種になっている
花の脇に説明文があり+αをつけてのウンチク
江戸時代平賀源内がこの地の作園を命じられた時に故郷讃岐から取り寄せて植栽した
その後忘れられていたが1932年牧野富太郎が発見した
1949年当園の開園の時には見えず 絶えたと思われていたが2008年開花が確認された
多分埋土種子となっていたものが 古木の倒壊で陽が射すようになったなど周囲の環境の変化で芽吹いたのではないかと思われている
以後毎年花が咲いている
ゴマノハグサ科の花で茎は斜上して約1m前後になる