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震災から11日が過ぎてほんの少し落ち着いてきたでしょうか
冷たい雨が降っている中この冬中やって来て楽しませてくれたジョウビタキのメスがやっと蕾になったボケの木に止まっていた
北へ旅立つ挨拶のようにこちらを見て尾をしきりに振っていた
20年ほど前に北海道大雪山で繁殖した記録があるがその後日本での繁殖記録は無いようなのでやはりツグミと共に冬鳥の代表なのだ
ニックネームがヒッヒッヒッカッカッカッと鳴くところから「ヒッカチ」 羽の白紋から「紋付鳥」 あまり人を恐れないことから「バカッチョ」等と言われている
ジョウビタキ:全長14cmスズメ大 ヒタキの名前があり分類上はヒタキ科ツグミ亜科だったのが最近の分類体系ではルリビタキなどと一緒にツグミ科に分けられたらしい
ボケ:バラ科 中国原産 中国名の木瓜(モッカ)の音が変化してボケになった
もう20年くらいは経つだろうか小田原の方へ遊びに行った時に買った20cmほどの小さな苗が 今では枝やヒコバエを切っても切っても増える
実は果実酒に良いというので今年はやってみようかな
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野辺の青い宝石オオイヌノフグリ
妙な名前だが果実が犬のフグリに似ている
関東ではほぼ一年中咲いているが この時期はどっと増え色も鮮やか
花の未だ少ない時期に咲いているので長い冬を越えてやっと出てきた虫たちの格好の食べ物 花粉と蜜で体力回復
ホソヒラタアブ(0.03g)やミツバチが止まると細く華奢な花茎がカックンと下を向いてしまう
慌てた彼はオシベ(花の中央に二本出ている)にしがみついたり花の中で体を動かすので花粉まみれになってしまう
こうして花粉は確実にあちこちに運ばれオオイヌノフグリ一族は繁栄する
更に万一誰も来なかったらおしべの先が内側にカールしてメシベと接触 自家受粉してしまう 益々繁栄の訳だ
今日じっと見ていたら小さなアブがやって来て止まり花がカックンと下を向いた瞬間を見届けた
オオイヌノフグリ:ゴマノハグサ科 花冠が4裂し離弁花のように見えるが基部が合着した合弁花なので触るとポロリと落ちる