トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

八重ドクダミ

2011-06-30 | 樹木 草花


ドクダミは誰でも良く知っている草で 毒や痛みに効く「毒痛み」からドクダミになったと言われている
民間薬に良く使われていて10種の薬効があるので「十薬」とも言われている
全体に独特の臭気があり 白い十字型の花びらがある
この臭気は抗カビ 抗菌の作用のあるもので 十字型の4枚の花びらは総苞片

2年程前かな 水元公園で初めて出会ったのが 八重のドクダミ
今年新宿御苑でも出会った

で思い出したのだがここの所行く東村山の食事処の庭に 鉢植えでかなりの数栽培されていた
八重なのは総苞片が八重状

触った感じ匂いや手触りに普通のドクダミと変わりはなかったが 薬効は同じなのかどうか
あの匂いは高熱や乾燥で消えるとも聞いているので 我が家でもドクダミ茶作ってみようかな

どくだみ純白わが青春に薬の香 (森田正之介)
ドクダミは夏の季語 花言葉は「白い追憶」

ホソヒラタアブとウツギ

2011-06-29 | 虫類


満開のウツギには色々な虫たちが花粉や蜜を食べにやってくる
大衆大食堂ってところかな

ホソヒラタアブももちろん常連さん
次から次へ花の中を動き回っている
小さいアブ(体重0.03g)だがこれだけ活発に動き回れば充分に花粉も運んでくれるだろう

地球の生物のうちで一番繁栄している生物が昆虫と被子植物
動物のうち昆虫が8割 植物のうち被子植物が9割も占めているそうだ

植物のお蔭で食料が十分に手に入る昆虫と 繁殖に協力してくれる昆虫が共生の結果この繁栄をもたらした
ハナバチと被子植物の共生が確認されているのが6500万年前
以来営々今日の大繁栄を築いたわけだ ホソヒラタアブが花に集っている姿に悠久の自然を感じる

クワキジラミ

2011-06-28 | 虫類


クワキジラミと言う虫に初めて出会った
正確に言えば初めてちゃんと見た と言った方がよいかも

幼体の尾端からニョロニョロ出ているのはロウ物質だそうだ
そのロウ物質が気のせいか 風のせいか動くように見える いや確かに動いている 気色悪い

キジラミ科などという聞いたこともない科の仲間
クワの木に付く大害虫で汁を吸ってしまう


赤い前翅と櫛状の触角

2011-06-27 | 虫類


真っ赤な翅 トナカイを思わせるような見事な触角
山道で出会って思わず嬉しくなってしまった昆虫

こんな特徴のある虫の名前は図鑑で調べればすぐ分かると思っていたら大違い
似たようなのが結構いる

アカハネムシの仲間数種 ベニボタルの仲間数種 ベニヒラタムシ ベニコメツキ
捜せばまだ色々いることと思う

似た虫が多いのはどーもベニボタルがその元らしい
ベニボタルはホタルとはいうものの 発光せず昼間活動し ホタルに近い仲間で赤いからベニボタルになった
体に毒を含むので嫌われて鳥などに食べられない 目立つ赤い色は「食べられません」の注意信号

その注意信号を擬態して生き永らえようと他に似た虫が出てくる
と言うことで良さそうだと似た虫たちが増えると言うことらしい

薀蓄はいいが今日の甲虫の名前は? カクムネベニボタル? クシヒゲベニボタル? そのた?自信なし

ゴミグモ

2011-06-26 | 虫類


ゴミグモは見つけやすいが 見つけにくい

見つけやすいのはクモの糸に縦に2~3cmぶら下がっているゴミ
ゴミは食べかす 脱皮がら 枯葉片などの塵芥
見つけにくいのはその中にいるクモ

慣れれば簡単に見つけられるが ゴミは見えてもクモが目に入らないので 通り過ぎてしまう
完璧な擬態である

写真のゴミの列の半分程はクモなのだがわかるかな~~

ミヤマイラクサ

2011-06-25 | 樹木 草花
 

イラクサは誰でも知っているだろう
ヤブマオ(こちらは刺なしで無害)に似ていてうっかり触るとトゲが刺さり痛いのなんのって その痛みが3年も疼くと言われ「三年疼き」の別名もある

元凶は刺の根元に液体の入った袋があり 昔は蟻酸と教わったが ヒスタミンやアセチルコリンと言われる感覚伝達物質が体から抜けるまで痛みを感じる
経験では痛みが無くなるまで五日は掛かった 二度と経験したくない自然との出会いだった

さてミヤマイラクサだが 出会いはなんとお蕎麦屋さん
突き出しのサービスで煮たものを出してくれた
聞けば北の方では アイコと言って新芽を食べるのだそうだ 摘むときはもちろん手袋は必需品だそうだ

イラクサの仲間には二度と出会いたくはなかったが こうなれば運命の出会いだ 目をつぶってご馳走になった
味付けも良く美味しかった 心配した刺はもちろん皆無

ミヤマイラクサとの初めての出会い・・ またご馳走になりたい


シロホシテントウ

2011-06-24 | 虫類


朱塗りの欄干の上をヨチラコチラと歩き回っているてんとう虫がいた

交尾中で厳粛な顔をしているように見えるが 動きがとてもユーモラス ひっくり返らないだけ大したもんだ

シロホシテントウも種類は多い
これはムーアシロホシテントウという仲間のようだ
シロホシテントウと共に良く見かけるが識別が難しい

ケヤキなどにいるアブラムシを食べる
多くのてんとう虫は食肉性でアブラムシなどを食べるので益虫なのだが
中にはジャガイモなどの植物を餌にするニジュウヤホシテントウなどと言うのもいて こちらは害虫として嫌われている

カマキリの子

2011-06-23 | 虫類


大きさ2cmにも成らないような生まれたてのカマキリが それでもイッチョマエに鎌を構えてポーズをとっていた
目の前に獲物が現れるのを待っているようだ

獲物を捕える仕組みがすごい
まず小さな△顔の両端に張り出した大きな2個の複眼は視野が広く正面を両眼視できる
細い首は頭の向きをかなり自由に変えられる
獲物を見つけると顔だけを獲物に向けて両方の複眼で獲物を正面に捉えると 首の感覚毛が顔が向いている方向を胸の神経に伝える 獲物が射程内に入ると複眼のピントが合い胸部神経節を働かせて鎌を瞬時に繰り出す

刺された経験によると鎌も痛いが さらに先端の槍のような尖ったもので刺す 見ているとこれが結構深くまで届き痛いのなんのと思わず放り出してしまう

何カマキリか判別は出来ないが 昨年産み落とされて卵のうからこの時期じゃんじゃん子供が出てくる
今年も頑張ってこの夏を生き抜いて行っておくれ

アカゲラ

2011-06-22 | 野鳥


山地の林の中に普通に見られるアカゲラ 良くキョッキョッと言う声を聞く 時には軽やかにトゥルルルとドラミングも良く耳にする

色 体つき 動作どれをとっても見栄えのする鳥で 結構人気は高い

丸く開いているのが巣穴 先ほど父親が出て行って 代わりに母親がやってきたところ
餌は持って居ないのでまだ抱卵中と思う この後穴の中に入って行った
穴は下に向かって20cm下がりそこに産座がある 産座は10x10cm程

アカゲラは体長24cm 木に止まったところは幹の太さとあまり変わらない大きさだ
よく10cmの産座で事足りると感心やら心配やら

オスは後頭部に赤い斑があり メスにはない 幼鳥は頭のてっぺんがうっすらと赤い

その幼鳥にすぐ近くで出会った まだ木の止まり方もぎこちない 


キビタキ

2011-06-21 | 野鳥
キビタキ♂  キビタキ♂餌を咥えて囀り キビタキ♀
   

キビタキが餌をとって目の前の枝にとまった
見てよ見てよ!僕やったよ! なんて聞こえてきそう
それだけでは不足だったらしく 餌を咥えたまま囀りだした

何と器用なキビタキ君
ずいぶん鳥は見たつもりだが餌を咥えたまま囀るのは初めて見た

鳥はさえずるときは息を吸うときと吐く時の両方で音を出せる
餌が挟まっている分だけ隙間が空いているから鳴けるだろうけど 器用な隠し技を持ったキビタキ君でした

キビタキ:ヒタキ科 体長13.5cm ほぼスズメ大 夏鳥でゴールデンウィークの頃日本にやってきて 結構秋遅くまでいる 英名Narcissus Flycatcher で空中の虫を捕えるのも得意だが 葉に付いた虫も良く捕る

綺麗なオスに比べて前のシーズンに撮った地味なメスの写真もアップ

サラサドウダン

2011-06-20 | 樹木 草花


山道を歩いていたら満開のサラサドウダンがあった
淡い緑濃い緑色々な緑に囲まれているのも素晴らしいが 中にうつむき加減で楚々としたこんな綺麗な可愛い花に出会うと来て良かったよ思う

生育地は深山の林内や林縁 岩場 最近は公園樹としてあちこちで見かける

サラサドウダン(更紗満天星):ツツジ科 花は1cm程 花に更紗のような模様があるのが名の由来
ドウダンをどうして満天星と書くのか以前誰かに聞いた覚えがあるが内容は忘れてしまった

花も素敵だが秋の紅葉も美しい

コスミレのタネ

2011-06-19 | 樹木 草花


昨年春に木の洞から顔を出しているコスミレを見つけて面白がったが どんな様子か今年も顔を出してみたら もう花は終わって種が実っていた

普通スミレのタネは熟すと実は上を向いて3つに裂けて広がる
そのボート型の裂片に種が行儀よく並んで出番を待っている 写真がその状態
その後裂片が乾くに従い幅が狭まり種は順に弾き飛ばされる 2m位は飛ばされるらしい

更に種には仕掛けがあって エライオソームと言われる端の白い部分に 糖や脂肪酸が豊富にあり これを目当てにアリが種ごと巣に運び その部分を取って後は捨ててしまう 種としては弾き飛んだ上に更に運ばれて 広い範囲に子孫を残せる

何とも共存共栄の見本のような不思議な自然の成り立ちだ
種の数を数えたら17個 17個 16個だった なんか意味ある?

オオアカマルミノハムシ

2011-06-18 | 虫類


この時期葉の上を見るとまさに虫だらけ

ハムシの仲間もたくさんいて 日本だけでも600種も知られているそうだ
色や形も色々変化に富んでいて面白い 多くは名前の通り葉を食べる

ハムシだけではないが葉の上で生活する小さい虫たちはかなり敏感で 刺激があるとポロリと地面に落ちてしまう
写真を撮るのに何回残念な思いをしたか
天敵から逃れる忍法姿隠しだ

オオアカマルミノハムシ: 甲虫目ハムシ科 大きさは5mmほど
今は繁殖の真っ盛り卵は葉の裏に数個纏めてゼリー状に産卵する 

オジロアシナガゾウムシ

2011-06-17 | 虫類


野っぱらや川原、山のあまり手入れをされていないような所は虫の宝庫
虫好きな人は何時間居ても いや何日居ても飽きないかもしれない

去年の7月に霧ヶ峰でヒメシロコブゾウムシに出会って ここまで来ないとこういう虫には出会えない と思っていたが近場の東村山で更に面白い姿のゾウムシに出会った

オジロアシナガゾウムシ 甲虫目ゾウムシ科 長い名前だが尾の方が白くて 象のように口吻が長いゾウムシの仲間で このゾウムシは前足も太くて長い 大きさは1cm程

居たのはクズの葉の上 クズなどが食べ物なので葉を見たら捜すと結構見つかるかもしれない

見飽きない愛嬌のある顔をして何回見ても面白い


ウツギ

2011-06-16 | 樹木 草花
ウツギ


ウツギの雄しべの翼


ウツギの花が満開だ
枝には隋があるがすぐに消えて中空になるのでウツギ(空木)
卯月(旧暦4月)の頃に咲くので 卯の花の別名がある

毎年見ていて気が付かなかったが オシベの花糸に翼が付いているのを見つけた
図鑑を見ると翼があると記載はあるが 何のためにあるのか何か役に立っているのか書いて無くて不明

他の雄しべでは気が付かないが 他にもあるのだろうか

花や虫や鳥など自然を見ていると不思議や分からないことが沢山ある
だから勝手な理屈をつけて楽しんでいます

ウツギはユキノシタ科の木本 実は5mmほどで秋10月頃から熟す 花にはハナアブの仲間 ハチ類 その他いろいろな虫たちが食事にやってきて賑やかだ