ウドンゲ
2012-09-27 | 虫類
木の枝にクサカゲロウの卵塊がブラブラぶら下がっていたけう
ウドンゲとか優曇華(うどんげ)の華と言う
カゲロウと聞くと儚い命の虫・・朝に生まれ夕には死す・・と聞くがそれはカゲロウ目の虫のこと
こちらウドンゲの親はクサカゲロウでアミメカゲロウ目クサカゲロウ科で別物
幼虫からしてアブラムシ カイガラムシなどをバリバリ食べる 実際は体液を吸ってしまう
ウドンゲの話
ウドンゲと言うと3つある
1)実際の植物・・南アジア原産のクワ科イチジク属のフサナリイチジクやバショウの花
2)伝説上の花・・仏教の経典に3000年に一度花が咲きその時に金輪王が現世に出現する 「金光明経」に・稀有稀有 仏出於世 如優曇華時一現有・とあるそうだ
3)昆虫の卵塊・・クサカゲロウの卵塊
優曇華と言うと「めったにありえないこと」の例えに使われたり これに吉凶を見たりする
クサカゲロウ
レストランで食事時にノコノコと虫が歩いていた
テントウムシの幼虫だ
テントウムシの模様は不思議だ
ナミテントウと呼ばれている一種類のテントウムシに 大まかに4種類の斑紋がある
黒地に赤い斑紋が二つのもの四つのもの
沢山の斑紋があるタイプ
赤地に黒い斑紋が沢山あるタイプ
斑紋の大小や形にもバリエーションがあり これらの模様はメンデルの法則で遺伝する
テントウムシを掴むと天敵から身を守る嫌な匂いのする黄色い液を出す
嫌な目にあった天敵は2度と襲わない
それを分かって貰うために派手な色模様をしているらしい
それにしても多彩な色模様だ
お出ましなった幼虫は脇の植木鉢に退散してもらった
自然観察など趣味にしていなければ何の虫か分からずに叩き潰していただろうに・・
都心の公園でキボシカミキリが居た
都心でもこんな昆虫が居るのだ
カミキリムシ(黄星髪切、黄星天牛)は一体に触角が長いのだが これは体の2倍以上ある
体にある黄色の斑紋が名前の由来
大きさは20~30mmほど
クワ科(クワやイチジクなど)の生木の樹皮や葉が食樹なため最近の造園ブームで分布を広げている
幼虫も成虫と同様にクワ科の生木を食べる
生きた健康な木は傷をつけられると樹液を流して傷口をふさごうとする
そのため木に産卵しても卵や幼虫が樹液にのまれて死んでしまう
そこで弱って抵抗力が低くなった木や枝に集中的に産卵したりする
弱った木は特有の匂いを発するそうだ
弱った木に産み付けられた卵の孵化率は 健康な木に植えつけられたそれの何倍にもなると言う
都心の公園もなかなか捨てたもんではない
ハチクマ
2012-09-20 | 野鳥
シギやチドリの渡りがそろそろ終わるこの時期 9月中旬から1か月ほどの間 鷹の渡りの季節になる
サシバやハチクマが集団で渡ってゆく姿は中々見ごたえがある
晴れて上昇気流がある時に その気流に乗って100羽200羽の沢山の鷹たちがグルグル回りながら高度を上げて 一気に西~南の方向に流れるように飛んでゆく
沢山の鷹がグルグル回りながら高度を上げる姿を「鷹柱」と言う
ハチクマ:ハチ類を好んで食べるクマタカ類の意味でハチクマ
昆虫類カエルやヘビなどの両生類爬虫類を食べ 7月頃になるとクロスズメバチが多くなる
そのために頭部は硬い羽毛に覆われている
大きさは55cm
鷹ひとつ見つけてうれし伊良湖岬(芭蕉)
伊良湖岬や白樺峠は鷹の渡りの探鳥地