カルミアの面白い花が咲いていた
蕾は金平糖のような形だが 開くとお椀型の花が枝にビッシリと付く
あまり花の生りが良いので ほっておくと翌年には少なくなってしまい一年おきに多く咲くようになってしまう 秋から冬の間に蕾を半分位摘蕾すると毎年ほどほどに咲くそうだ
面白いのは花の中 雌しべは中央に1個だが 雄しべが先端の葯を花びらの中にめり込ませている
雄しべを触るとピンと跳ねあがって花粉が飛び散る
ツツジ科の常緑低木 5m程の大きさになる
カルミア属は7種あり そのうちのラティフォリア種を園芸ではカルミアと呼んでいる
名前はアメリカの植物を収集したベール・カルムに因んでいる
北アメリカ原産で1915年に東京市長尾崎行雄がアメリカに贈ったサクラのお返しに 300本のハナミズキと共に贈られてきたのが最初で 戦後になって徐々に普及し始めた 今ではあちこちで良く見かける
キジ
2015-05-26 | 野鳥
言わずと知れた日本の国鳥キジが林の中から出てきた
桃太郎の昔話や詩歌 諺にも多く登場する日本人とはつながりの深い鳥である
肉は美味で鳥料理の逸品 最高のご馳走とされてきた
現代でも狩猟鳥で 国鳥を狩猟鳥に指定している国は日本だけ
狩猟のための無秩序な放鳥が亜種レベルでの交雑の原因になっていて問題は多い
古名は「きぎし」「きぎす」で略されてキジになった
「きぎ」は鳴き声「し・す」は鳥を示す接尾語
留鳥で平地から山地の草原や農耕地林縁などに住み 地上で昆虫や草の種子 実を食べる
大きさは58cm(♀)~81cm(♂)
体色の違いなどで4亜種に分けられているが 人工増殖の個体が放鳥されて亜種の区別が難しい
東北以北の本州と佐渡に 亜種キタキジ
東北南部以南の本州と四国に 亜種キジ
伊豆 伊豆諸島 天草 屋久島 種子島に 亜種シマキジ
九州と瀬戸内側の四国 五島列島に 亜種キュウシュウキジ
フクロウ
2015-05-25 | 野鳥
林の中にフクロウが居た 近くに巣が有って子育てしているらしい
九州以北に留鳥として分布している
平地から山地の林に住み 大木の樹洞の他 地上や廃屋カラスの古巣などで子育てをし巣箱も使う
夫婦の絆はかたく一生に及ぶとされる
春には毎年同じ相手に体を寄せ合い頭の羽毛に触れ合うなど恋をし直すようなしぐさをする
おもに夜間に活動しネズミなどの小動物や小鳥などを捕えてたべる
雌雄同色 全長50cm
フクロウ類の秘密兵器
羽音を立てないしなやかな翼
パラボラ集音機の役目を果たす顔面
音源を正確につかむため左右の位置のずれた耳
両眼視できる目の位置
わずかな光も感知する眼細胞
360度近く回転する首
前後に自由に回転する4番目の指 などなど他の鳥にはない機能を持ち狩りに活用している
赤い虫がチラチラ飛んで葉の上に止まった
見ると立派な櫛状の触角がある
こんなに目立ち変わった虫は少ないだろうと高を括ったがとんでもなく多くの似た虫がいて識別は難しい
カクムネベニボタルは甲虫の仲間でホタル科の近縁のベニボタル科の虫
ホタルと違って発光はしない
ベニボタルの仲間は食べると有毒で 他の動物に食べられないように有毒であることを示すため目立つ色をしている そのベニボタルに擬態して身を守っている昆虫が多い
ニホンベニコメツキ アカハネムシ アカコメツキ その他
カクムネベニボタル:胸部が角ばっているのでカクムネの名がある
里山などに居て 大きさは1cm程 花の蜜を好む
越冬態は幼虫で昆虫を食べる
今日は24節季の小満
陽気が良くなり秋に蒔いた麦などの穂が付くころでホッと一安心(少し満足) 又万物が成長し天地に満ち始めると言う意味
アカボシゴマダラの春型が居た
夏型では後翅亜外縁に沿って赤斑があるが 春型では著しく白化して赤斑は薄くか時に消失する
関東周辺で見られるアカボシゴマダラは中国原産の外来種で 1998年神奈川県藤沢で初めて記録されて以来分布を拡大している 奄美大島周辺の日本産のアカボシゴマダラとは交雑可能であり 今後人為的に侵入しないよう注意が必要と言われている
食草はエノキで市街地の孤立木や幼木も利用することから環境適応性は高いと考えられる
藤沢で見つかってわずか17年 今では都心の公園などでも普通に見られる
夏型のアカボシゴマダラ
シリアゲムシのオスは腹の先に大きなハサミを持ちそれを上に反り返していることからこの名がある
この仲間は交尾の時にオスがメスにプレゼントすることで有名
最も普通なヤマトシリアゲでは オスは果実や虫の死体のそばで待ち やって来たメスに食べ物を譲り メスが食べている間中交尾が続く
交尾の間オスは翅でメスの体を上から押え 背中にある二つの突起でメスの羽の一部をはさんで固定する
更に 腹の先にあるハサミでメスの腹の先を掴み逃げられないようにしている・・とマーかなり完璧
シリアゲムシは雑食性で虫の死体 鳥のフン 果実 花粉などを食べる
尻を上げているのは餌の傍でフェロモンを出してメスを待っているということだ
大きさは2cmほど有った
幼虫はイモムシ型で土中に生息し完全変態 幼虫越冬する