
ガガイモの花があり、すぐ下にまだ小さな実が生っていた
ガガイモ科の日当たりの良いやや乾いた山野に生えるつる性の多年草
地下茎を長く伸ばして増え、根に細い芋が出来る
茎葉を切ると白い乳液が出る
葉は対生し長卵状心形で、長さ5~10cm先は尖る
8~9月 葉腋から花序を出し、淡紫色の花を付ける 11月でも咲いていた
花は1cm程で5裂し、内側に長い毛が密生する
図鑑には、花の中央に長く伸びているのが柱頭と有るが、実はこれは単なる飾りで、柱頭は花の内部の雌しべの横腹にある ということらしい
実は袋果 紡錘型で10cm程 中の種子には種髪と言う絹毛が頭に付いて風を受けて飛んで散布される
6月頃までの若芽や若い果実を摘む つる先はやや成長しても食べられる
生で漬物、テンプラ 茹でて和え物など美味しく食べられる

リュウノウギク(竜脳菊)の名は、葉や茎に竜脳のような香りの揮発性の油が含まれていることによる
竜脳の香りと言われても分からないが、樟脳の香りに似ていると言う
キク科の日当たりの良い丘陵や山地に生える多年草
茎は細く40~80cm程で毛が密生する
葉は6cm程の卵形~広卵形で、普通3中裂し縁には大きな鋸歯がある
10~11月 茎頂に3~5cmの頭花を付ける
舌状花は白色 時に淡紅色を帯びる 中心の筒状花は黄色
総苞は7mmの半球形で、総苞片は3列に並び全てほぼ同じ長さ
乾燥させた茎葉を風呂に入れて使用すると、腰痛 冷え性 リュウマチ 神経痛に効果がある
葉をすりつぶし、ショウガを混ぜたものは肩こりや腰痛に良い
5~6月の若芽、7~10月の葉はおひたしや胡麻和えで美味しい
花は甘酢や天ぷらにしても美味しい

ノガリヤスは、染料植物として知られるススキ属のカリヤスに似ていて、野に生えることから付いた名前
カリヤス(苅安)は刈りやすいの意味
ノガリヤスはイネ科の山野の草地や藪などに生える1m程の多年草
イネ科は世界に10000種以上ある大きな科で、人とも関わりの深いものが多い
イネ科の花は、普通雌しべ1個雄しべ3個があり、花被片はごく小さく退化していて、鱗被と呼ばれる
花は1個づつ外花頴、内花頴と呼ばれる2個の鱗片に抱かれている
これを小花と言い、小花の集団を小穂と呼ぶ
ノガリヤスの茎は細くて硬い
葉は40cm程有る線形で、途中から表裏が反転する
花期は9~12月 花序は30cm程の円錐状で 淡緑色を帯びた小穂を付ける
小穂は長さ5mmほど 外花頴の基部から途中で捩じれた長い芒が突き出る