トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

イイギリ

2024-10-31 | 樹木 草花


木一杯にイイギリの実が生って見事
葉が桐の葉に似ていて、昔ご飯を包んだことから、飯桐の名がある

イイギリ科イイギリ属の落葉高木、高さ15mになる
イイギリ属はイイギリ1種からなる東アジア特産の属

果実は液果で、10mm程の球形
10月頃から赤色に熟し、翌年まで残っていることが多い
冬の間の野鳥たちの貴重な餌となる
ナンテンに似ているので別名ナンテンギリもある
中の種子は果実1個に80個ほども入っている
種子は2mm程の卵状楕円形で、紫褐色をしている

葉は互生し、10~20cmの卵心形
先は鋭く尖り、基部は浅いハート形か切形、縁に粗い鋸歯がある
葉は乾くと黒くなる
葉柄の先端に普通蜜腺が2個有る

花は雌雄別株、時に雌雄雑居性
4~5月、枝先に20~30cmの円錐花序が垂れ下がり芳香のある花が多数つく
雄花は1.5cm、雄しべが目立つ
雌花は約8mm、子房は球形で花柱は3~6個

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クマバチ

2024-10-30 | 虫類


ツワブキの花にクマバチがどっかり、お食事中
この形の花は、上に乗って蜜を吸いやすいので良く見かける
筒状の花では、体が大きくて潜り込めないので、花筒に跨って穴を開けて蜜を吸う,盗蜜をする

ミツバチ科(コシブトハナバチ科とも)の大型でずんぐりしたハチ
胸は黄色の毛に覆われる
大きさは20~24mm
成虫で越冬して4~10月にかけて見られる
食べ物はフジなどの花の蜜や花粉

巣は枯れ枝などに穴を開けて作る
長いものだと30cmにもなる
卵のそばに、幼虫の食べ物となる花粉団子を置く
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ホシホウジャク

2024-10-28 | 虫類


ハチドリのように、ホバリングしながら口吻を伸ばし、蜜を吸うホシホウジャク
花から離れているので送粉の役には立っていない、花にある白い点は花粉

スズメガの仲間(スズメガ科)の蛾で、7月から11月まで活動する
この仲間は一般に大型で体が太く翅は厚くなっている
筋肉は良く発達して飛ぶ力は強く、1秒に35回ものはばたきをして空中の1点に静止できる
全体茶褐色だが、翅を広げると後翅のオレンジ色が良く目立つ
大きさは5cm程

幼虫の食草はヘクソカズラ
イモムシ型で黄緑色の個体と、黄褐色の個体が居る
ほとんど曲がらない長い尾角がある
大きさ5cm程
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ホタルガ

2024-10-27 | 虫類


赤い頭部に黒い体をしていることから、ホタルガの和名がある
前翅には白色帯が有って、全体お洒落な感じの蛾

マダラガ科の蛾で、6~10月に見られる
大きさは3cm程
この科は日本には20種ほど分布している

昼間活動する蛾
幼虫はサカキ、ヒサカキなどを食べ、幼虫で越冬する
幼虫は3cm程で、黄、黒、灰色のコントラストが鮮やかなイモムシ

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シロテンハナムグリ

2024-10-26 | 虫類


地面をノソノソ歩いていたシロテンハナムグリ

ハナムグリの仲間、背面は金属光沢のある緑色で、前翅には白色点がちりばめられている
白色点は集まって大きな白色紋になることは無い
大きさは2cmほどあった
時には赤色味の有る個体も出現する

コガネムシ科の甲虫
広葉樹林で見られ様々な花や樹液に集まる
コナラやクヌギの樹液を好む

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イタドリハムシ

2024-10-25 | 虫類


葉っぱの上に良く目立つ虫が居た
イタドリなどの葉を食べるハムシ(コウチュウ目ハムシ科)で、イタドリハムシと言う

成虫で越冬して、3月から10月まで見られる
背中は黒く、前翅のオレンジ紋が目立つ
オレンジの斑紋は、個体によって赤色、黄色、黒化して8つに独立するなど変異が大きい

草地や林縁に居てイタドリやスイバなどの葉に集まる普通種
春には数が多く、初夏以降は少なくなる
体型は卵型に近く、厚みのある体をしている
捕まえようとすると、葉からころりと落ちてしまう
大きさ8mm程
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オジロアシナガゾウムシ

2024-10-24 | 虫類


コウチュウ目ゾウムシ科の昆虫
ゾウムシの名は象の鼻のように口吻が長いためだが、このゾウムシは前足も太くて長い

あちこちに生えているクズの葉や茎で見ることが多い
クズの茎に螺旋状の傷をつけて産卵する
この部分の茎が成長すると虫こぶになる
孵化した幼虫は、虫こぶ化した茎の中を食べて育ち、蛹になる

成虫で越冬し、4~10月にかけて見られる
背面の白と黒が目立ち、凹凸があり特徴的
脚の脛節先端に2本の刺状突起が有り、葉や茎にしっかり止まれる
大きさは1cm程
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アオクサカメムシ

2024-10-23 | 虫類


アオクサカメムシの幼虫が居た、多分4齢幼虫のようだ
沖縄を除く日本各地で最も良く見られるカメムシ
名前の通りで触ったりすると、青臭い匂いの体液を出す

成虫で越冬して、4~11月にかけて見られる
草原、農地、果樹園などに居る
イネ科、マメ科、キク科など様々な種類の植物から汁を吸う
カキ、ミカン類、モモなどの果実や、野菜などの害虫

体色は遺伝的な変異から、緑から黄色、その他色々な体色のものが居る
体長は15mm
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ツツドリ

2024-10-22 | 野鳥


郊外の林では、ポポ ポポと言う遠くで鳴く声を良く聞く
筒を叩いているような声で、ツツドリと言う

夏鳥
4~10月に渡来して山地の森林にすむ
カッコウのように開けた場所にはあまり出てこない
渡りの時期には市街地の公園などでも見かけることが多い

托卵習性があり、主にウグイス科のセンダイムシクイだが、アオジ、ビンズイ、メジロなどにも托卵する
採食には朝夕林縁に出て、ガ類の幼虫を好んで捕る

雌雄ほぼ同色
胸から腹に太くて粗い黒色横斑がある
上面は暗青灰色で風切りは黒褐色、喉から胸は灰褐色
メスには上面全体が赤茶色の赤色型の個体が居る
大きさ33cm

これも又さすがにものぞあはれなる かた山かげのツツドリの声(寂蓮)
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キビタキ

2024-10-21 | 野鳥


オスの黄色い部分が目立つヒタキ類
囀り、姿、色模様とも美しいので、江戸期には飼い鳥として大人気だった

夏鳥
4月の終わりころから10月まで、全国に渡来する
平地から山地の広葉樹林に住む
渡りのこの時期には、市街地の公園などでもよく見られる
林内の枝に垂直に止まり、葉や枝に居る昆虫類クモ類などを採食し、時には空中採食もする

オスは上面が黒く、眉斑は橙黄色で腰は黄色
喉は黄橙色で、胸から腹にかけて黄色く下腹部は汚白色
メスは全体にオリーブ褐色で、体下面は淡褐色
大きさ14cm
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オシドリ

2024-10-20 | 野鳥


オシドリ「鴛鴦(えんおう)」がペアーで仲良くしていた
雌雄の仲睦まじい様子や、オスの銀杏羽ののある美しさが古くから親しまれている淡水ガモ
「をし(愛)」が語源で、「をし」は「いとをし」と同義

「鴛鴦の契り」は仲の良い夫婦の例えだが、実際は繁殖後卵やヒナの世話はメスが行う
繁殖後ペアーは解消で、次の年は新しい番が形成されるのは、他のカモと同じ

留鳥又は漂鳥
北海道、本州、九州、沖縄で繁殖している
繁殖には樹洞を利用する

主に山間部の渓流や林に囲まれた湖沼に住む
北方のものは冬には暖地に移動する
市街地の公園の池では、冬に多く見られる
団栗などの木の実を好んで食べる

オスの色彩は美しく特徴的
後頭にある冠羽状の羽毛、帆状の三列風切り
メスは目の後ろに白線がある
大きさ45cm
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シマアジ

2024-10-19 | 野鳥


「あぢ」はトモエガモの古名で、肉が美味なので「味」の意味でそう呼ばれたらしい
「しま」は、似ているが違う種類に付ける接頭語

旅鳥
春秋に少数が飛来する
秋の渡りは、8月終わりころから10月
湖沼や河川に居て、コガモの群れに混ざっていることも多い
日中は水面に嘴を付けて、浮いている植物質のものを食べる
夕方には活発に動き、イネ科やタデ科植物の種子を食べる
干潟で貝類なども捕る

オスの明瞭な白い眉斑、肩羽は白と黒で長く、雨覆いは青灰色
メスとオスのエクリプスは褐色で黒褐色の斑紋がある
いずれもコガモのメスに似ている
大きさ38cmでコガモほどの大きさ
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ノビタキ

2024-10-18 | 野鳥


本州中部以北の高原や北海道の草原で繁殖する草原性の小型ヒタキ類
「野のヒタキ」の意味の名前
出会ったのはメス

夏鳥
4月から10月まで見られる
本州での繁殖は、高原の背丈の低い草原に限られる
秋の渡りの時期には本州以南の平地の畑や草原で普通に見られる
草の穂先や灌木などに止まっては移動し、昆虫類やクモ類などを採食する

オスは黒色の頭部と上面、胸は橙色、肩に白斑がある
冬羽ではメスに似ている
メスは上面が黄褐色で縦斑、翼に小白斑がある
大きさは13cm
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アリスイ

2024-10-17 | 野鳥


キツツキの仲間のアリスイが居た
横枝に止まり、木の幹を叩くこともせず、渡りをする、キツツキの中では異色の存在

キツツキ科の鳥で、北海道と東北地方北部では繁殖する夏鳥、冬は暖地へ移動する旅鳥か冬鳥
平地から低山の林、草地、農耕地などと公園でも見られる
地上や朽ち木などで長い舌を使ってアリ類を好んで食べ、アリの出現に合わせて移動するらしい
キツツキ類だが自分で木に巣穴は掘らず、他のキツツキの古巣や枯れ木の穴に営巣する

雌雄同色
頭上から背の中央を黒線が走る
喉から胸は褐色の横斑がある
大きさ18cm

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タンキリマメ

2024-10-16 | 樹木 草花


タンキリマメの赤い実が裂開した
種子を食べると痰を止める、と言う俗説に由来して名が付いた

マメ科のつる性の多年草
茎は左巻きで下向きの毛がある
葉は3小葉からなり、やや厚く、裏面は黄褐色の腺点と毛が多い
小葉は3~5cmの倒卵形

花は夏に咲く
総状につき、淡黄色で9mmほど
果実は豆果
長さ1.5cm程で、熟すと赤くなって裂開する
中には黒い種子が2個入っている


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