ミノムシがミノから体を乗り出してガマの穂(ガマの雌花)をカジカジしていた
穂の表面を天辺から3㎝程も食べ進んでいる
ミノの大きさが5cm近くあって大きいのでオオミノガと思う
オオミノガは日本のミノムシでは最大で4~5cmの大きさがある
ガの幼虫であるイモムシは鳥が大好き そこでミノムシは枯葉などで巣を作り枝にぶら下がりその中に籠って暮らしている この巣が蓑に似ているのでミノムシという
ミノムシは何種類かあるが一般的には大きくてよく目立つオオミノガやチャノミガの幼虫である
ガの幼虫なので時々顔を出して周りの葉を食べて暮らしている
オオミノガの場合の食草はソメイヨシノ ウメ オニグルミ イチジクなど多食性だが ガマの穂を食べるとは新発見
ガマの穂は水の中に生えているのでここまでどうやって来たか不思議
ミノムシのオスは時期が来ると成虫の蛾となって飛び出す
一方メスのミノムシはミノの外には出てこないで一生をミノの中で過ごす
翅もなくウジ虫型でミノから顔を出してフェロモンでオスを呼び寄せる
蓑の中で卵を産み静かに生涯を閉じる
卵から孵った幼虫は蓑から出て風に乗って飛ばされてゆく
そして新たな場所で新しい蓑を作って蓑の中で過ごす
飛んできた幼虫がたまたまガマにたどり着いてしまったのかも・・
モズ
2015-09-26 | 野鳥
モズ(百舌)の高鳴きが始まった メスが木の天辺で盛んに囀っていた
秋に入り始めに時期にはオスもメスも縄張り宣言で盛んに鳴く
名前の由来は諸説あるが 「も」は(もろもろの)鳴き声 「す」は鳥を表す接尾語と言われている
春先や小春日和に つぶやくようにメジロ ウグイス コジュケイなど他の鳥の声をまねて鳴く
漢字で百舌は色々な鳥を真似て鳴くことから来ている
漂鳥又は留鳥 平地から山地の開けた所にいる
非繁殖期の今の時期には強い縄張りをもって生活する
縄張りを持つために秋にはよく鳴いたり争ったりする
主に昆虫類 カエル ミミズ 魚類などを食べ 小さい木の実を食べることもある
大きさは20㎝
秋の野の尾花が末に鳴く百舌の 声聞くらむか片聞く吾妹(万葉集)
ガガイモ(蘿摩)の小さな花が咲いていた
あまり研究されていないのか見る本や図鑑によって違うことが書いてあり素人は戸惑う
ガガイモ科のつる性の多年草
葉がガガ(スッポンのこと)に似ている 又は実の内壁が鏡のような光沢があるので鏡から転嫁してガガになったとも言われる
地下茎を長く伸ばして増え 根には細い芋が出来る イモの名はここから来ていると思ったが実を指しているという話もある
花は8~9月葉のわきの花序をだし 淡紫色の花で1㎝ほどの大きさ 内側に長い毛が密生する
中心にずい柱があり柱頭が突き出していると書いてある図鑑もあるが 柱頭は外からは見えない花の内部 雌しべの横腹にあり 中央に伸びているのは単なる飾りと言っている本もある
実は10㎝程で一見ゴーヤ風 熟すと縦に避ける 中の種が飛び去ると皮の部分がカヌーのような形で残る
古事記にスクナヒコナノミコトが「天の蘿摩船」つまりガガイモの船で海を渡ってきたと書かれている
種は8㎜ほどで平たく 2.5㎝の白い毛(種髪という)が付いていて広がり径5㎝のふわふわしたボールになり風で飛ぶ
若い葉は美味しく 種子の絹毛は綿の代用のほか止血効果 強壮強精作用もある
早暁窓を開けるとひんやり心地よい風が入ってきた 秋ですねー
今日は秋分の日 昼夜の長さがほぼ同じでこれからは日に日に夜が長くなる
秋の夜長 秋の7草が咲き揃う頃でもある
マヤランが咲いていた
神戸の摩耶山で最初に見つかったのでマヤラン
ラン科シュンラン属で 常緑広葉樹林に生える多年草腐生ラン
腐生ランは葉も葉緑素もないものが多く 葉は有ってもほとんど目立たなく 地中の腐ったものから栄養分を取って育つ
茎は直立し高さ10~30㎝ 下部に膜質鞘状の鱗片葉を数枚つける
茎頂に数個の花をまばらに咲かせる
花はやや上向き 白色で花被片の中脈付近と唇弁の先端は紫色を帯びる
花期は7~8月だが9月に入って見られてラッキー
関東南部以西 四国 九州 沖縄に分布
マユミの葉にお腹の黄色いカラフルなカメムシ キバラヘリカメムシだ
背中は地味色だが 腹部周辺からはみ出た部分は黄色と黒の縞模様
足は付け根が赤くその先が先が真っ白で関節近くから黒い
触角の先は赤っぽく中々の配色だ
成虫幼虫共にニシキギ マユミ ツルウメモドキなどの実を好みほかの植物にはあまりいない
成虫で越冬し卵を産む
カメムシの多くの卵は円筒形で上端に丸い蓋があり 片側に蝶番が付いていて孵化した幼虫は押し開けるようにして出てくる
幼虫は親とは形が同じだが色模様が違っている
蛹にはならず羽化する不完全変態をする
最大の特徴の一つは捕食者に襲われ時に出す臭い
後胸の腹面にある臭腺から悪臭を分泌する
TVでみたがカメムシを瓶に入れ臭いを出さて蓋をすると死んでしまうこともあると言う強烈さだ
キンミズヒキ(映像右)には良く出会うが ヒメキンミズヒキ(映像左)も近くにあった
キンミズヒキの名は細長い花序をタデ科のミズヒキにたとえたもの
ヒメキンミズヒキは山地の谷沿いなどに生える高さ40~80㎝程のバラ科の多年草
茎は細く 葉は3~5小葉の羽状複葉で小葉は楕円形 鈍鋸歯がある 葉裏の腺点は少ない
花は5㎜ほどで 花弁は細い 夏期は7~9月
果時の萼筒も小さく 倒円錐形で萼裂片は反り返る
キンミズヒキは山野に普通に生える40~90㎝のバラ科の多年草
全体に多毛で 葉は大きく鋭鋸歯があり 裏面の腺点が多い
花は6~10㎜ほどで花弁は幅が広く ふっくらして見える 夏期は7~10月
果時の萼筒は大きく5個の縦脈があり カギ状の棘が萼筒のふちを取り巻き この棘が動物に付着して種子散布を行う