ムクロジの花にキイロスズメバチが来ていた
ムクロジはムクロジ科の落葉高木 神社や公園に植えられている
花は6月 枝先に20cmほどの円錐花序を出し黄緑色の小さな5mmの花を多数つける
雄花と雌花が同じ株に付き 雄花では雄しべは長く雌花の雄しべは短い
果実は核果で2cmほどの球形 10月頃に熟し 果皮は袋状で半透明なあめ色
花被はサポニンを含みよく泡立ち昔は洗濯や洗髪に使われた
中の核は黒くて硬く羽根つきの玉や数珠に使われた
また油脂を多く含むので軽く炒って食べても美味しい
キイロスズメバチ:25mmもの大きさで攻撃性が強くスズメバチの中でも刺症事故が多い
特に繁殖期の9~10月は要注意
ハエ アブ セミ クモなど数十種もの虫を何でも狩って食べてしまうが樹液や花などにも来る
巣はパルプ性の球型で 直径40~80cmもありスズメバチ類の中では最大
ネムノキはマメ科の川原や原野に多い落葉高木 10m程になる
葉は互生し2回偶数羽状複葉で 10対ほどの羽片がほぼ対生する
羽片には小葉が20対ほど対生する
小葉は長さ1~2㎝程で 夜になると葉は垂れ下がり小葉が閉じて眠っているように見える
就眠運動と言うが 羽片や小葉の付け根部分に膨れた部分があり葉枕と呼ばれる
葉枕の働きで就眠運動が起きる
花は6~7月に 枝先に淡紅色に10~20個頭状に集まって咲く
葉が就眠運動をする夕方に開き 翌日にはしぼむ
花弁は中ほどまで合着し長さ8mmの漏斗状 あまり目立たない
オシベは多数あり 淡紅色で長さ4cmもあり花の外に突き出て良く目立つ
果実は豆果で10~15cm 秋過ぎたころに褐色に熟し 裂開して10数個の種子を出す
春から秋にかけて葉と小枝を取って日干しにして煎じた液で患部を洗うと水虫や手のひらの荒れに効く
昼は咲き 夜は恋ひぬる 合歓木(ねむ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ(万葉集)
地下茎を長く伸ばし 藪をも枯らすほど繁茂するのでヤブガラシと言う
手入れの悪い庭などに生え貧乏臭く見えるので別名ビンボウカズラ
ブドウ科のそこら中に生えるつる性の多年草
花は6~8月に咲き 5mm程の小さな花で花弁も緑色で地味だが雌しべを囲む黄赤色の花盤が良く目立つ
花は午前中に花弁と雄しべを落とし花盤が次第に淡紅色になる
果実は秋にかけて黒く熟すが 虫えいになることが多くあまり見られない
花から出る密が多いらしく 花弁を落とした後でも蜜は出ているようで ミツバツやアシナガバチなどの蜂の仲間や 蝶類もよくやって来る
根茎は突き砕いて出てくる粘液を患部に塗り付けると 腫れものや毒虫に刺されたときに効果がある
若芽とツル先は茹でて油いためや煮びたしに 生でテンプラにすると特有の辛みが有って美味しい
お盆の頃に急に増えて見られるので俗に「盆トンボ」「精霊トンボ」と言われる
平地から丘陵地の池沼 川 プール 水溜りなどどこでも生息する
後翅の幅が広く飛翔力に優れていて移動性が強く海をも渡る
熱帯から亜熱帯に広く分布しており 夏に向かって温帯地域まで広く渡りをする
毎年5月頃沖縄やさらに南方地域から飛んできた成虫が姿を現し 世代交代をしながら北上する
普通のトンボは卵から成虫になるのに1~3年 早いものでも半年はかかるが このウスバキトンボは30~40日で卵から成虫になってしまう
数を増やして北上するが 南方のトンボなので幼虫は寒さに弱く越冬出来ず 成虫も休眠して冬を越すことは出来ず死滅してしまう
春には又新し個体が南からやって来るが 毎年何のための渡りなのか不思議