
フクジュソウが咲き始めた
2月から4月まで咲く スプリング・エフェメラル・・春の短い命と言う意味で早春に現れて2か月ほどで地上から姿を消してしまう
キンポウゲ科の山地のやや明るい林内などに生える多年草
根茎は黒褐色で太く、多数のひげ根を束生する
茎は太く直立する
葉は長柄があり、3~4回羽状複葉に細裂する
枝先に黄色い花を1~数個上向きに開く
花弁は10~20個 萼片より長く黄色で金属光沢がある
花弁を使って日光を花の中心に集めて暖め、虫を吸引している
花は日が当たっている時だけ開く
果実はそう果 倒卵形で5㎜程 アリの好むエライオソームを付けている
最近日本のフクジュソウは4種類に分けられると言われている
本州に生えるものはフクジュソウとミチノクフクジュソウ
フクジュソウは萼片の長さと花弁がほとんど同じかやや短い
ミチノクフクジュソウは萼片の長さが花弁の1/2~2/3
ヒヨドリ
2019-01-25 | 野鳥

ヒヨドリがセンダンの実を食んでいた
ヒヨドリはヒーヨヒーヨと言う鳴き声から付いた名前
日本列島周辺にのみ生息する準日本固有種
今では日本中で見られる身近な鳥だが、このような状況は最近(1970年代以降)の事で、以前は漂鳥もしくは冬鳥だった
食べ物は雑食性で、木の実 花蜜 花芽 花弁 萼片 野菜の葉 動物質では昆虫類 小型の両生類や爬虫類、時には小鳥の雛など色々のものを食べる
雌雄同色で大きさは28cm
センダン:
センダン科の落葉高木 普通10m程だが大きいものは20mにもなる
花は5~6月 本年枝の基部の葉腋から、淡紫色の素敵な色合いで、1cm程の大きさで多数咲く
果実は核果 1.5cm程の楕円形で、秋に黄褐色に熟す 葉が落ちた後にも長く枝先に残っている
黄熟した生の果実の果肉の部分だけをすりつぶして、ひび あかぎれ しもやけに塗ると効果がある
乾燥した幹の皮を煎じて飲むと虫下し 条虫駆除に効果がある

シャクガ科の幼虫のイモムシは尺取り虫と言われている
その中で冬に活動するものの総称がフユシャクで、多くの種がいる
出会ったのはナミスジフユナミシャクのメス
この蛾は、幹上で卵で越冬する
春先に孵化して 若葉などをたべて生長する
幼虫は緑色のイモムシで、食べ物は広食性。バラ科ムクロジ科ブナ科カバノキ科その他多くの植物の葉を食べる
幼虫は5月末から6月にかけて地上に降りて土中の浅い所で蛹になる
蛹は10月頃に成虫となる メスは翅が退化していて飛べないので幹を歩いて登って来る
フユシャクガのメスは翅が無いか有っても短いのだが、その中ではこの蛾は割合長めの羽がある
メスは誘引フェロモンを出しオスを呼んで交尾をする
オスもメスも成虫になってからは採餌しない
採餌しなくても1か月近くは生きられる

今日は24節気の大寒 寒の真っ最中
一年で最も寒くなる頃と言うが、東京では穏やかで温かい日だった
枯木立でオオカマキリの卵嚢(卵鞘)を見つけた
日本のカマキリの仲間は、約10種類ほどいて、蛹の段階が無い不完全変態で肉食性
オオカマキリは、秋に、メスは逆さになって卵を産む。卵は茎や樹皮の上に泡の塊りを付着させてその中に産む
この泡の塊りが固まって卵嚢になる
卵嚢は球形に近い盛り上がった形で、保温効果が高く、この状態で冬を越す
幼虫は6月頃に成虫と同じ姿で生まれてくる
生まれる数はメス親の栄養状態による
生れ出た幼虫はすぐに脱皮して1齢幼虫になる 大きさは1cm程で可愛い
その後脱皮を繰り返して8月頃には成虫になる 成虫は8cm程の大きさ