クマバチ
2015-07-28 | 虫類
♪ブンブンブン ハチが飛ぶ♪
大きなクマバチの羽音は凄い 顔の近くでは怖さを感じる
性格は大人しく攻撃されたことは無い
クマバチはミツバチの仲間だが 大家族では無く単独で暮らす
枯れた木に口で細長い穴を開け 仕切りのあるハーモニカのような小部屋を作り その部屋ごとにタマゴを産み 幼虫のエサとして花粉団子を用意しておく 小部屋は大きいものでは30cmにもなる
成虫の食べ物は花の蜜や花粉など
色々な花に寄るのだが 頭が大きすぎて花によっては中に入れず 外から花の付け根に口を刺して蜜を吸ってしまう 盗蜜と言う 体に花粉が付かないので受粉は出来ず花にとっては迷惑
大きさは23mmほど 幼虫はうじ虫型で完全変態をし成虫で越冬する
金網にジャコウアゲハのメスが止まっていた
オスは翅色が艶のない黒色でメスとは色合いが違う
体部には赤色の模様が目立つ
10cm近い大型の蝶で日中低い場所を穏やかに飛び ツツジ類ウツギ類アザミ類クサギなど各種の花を訪れる
都市部でも時折見られるが全体的には減っている
食草はウマノスズクサ等ウマノスズクサ科の植物の葉
ウマノスズクサは毒草で良く嗅ぐと花は腐った肉のような匂いがする
幼虫の間に食べて貯めた毒を見せつけるためか 全身肉質の突起に覆われ目立つ配色をしている
成虫は麝香の香りもして 鳥は色だけでなくこの香りも嫌がり襲わない
似た黒い色のアゲハはこのジャコウアゲハに擬態して居るとも言う
ジャコウアゲハ幼虫
ウマノスズクサの花は変わった形をしている
よくサキソフォン状の花と言われる
花には花弁が無く3個の萼片が合着して筒状になり 先端が広がっている
先端の内側には下に向いた毛が密集しており虫が入り易く出難くなっている
筒部は細くその先の花柱(雌しべの先端)を囲む部分が膨らんでいる
膨らんだ中には花柱が6個 雄しべは花糸が無く 葯が花柱に合着している
更に下の柄のように見えるのが子房
子房に果実が出来るが 熟すと基部から6裂し 果柄も糸状に6裂してぶら下がる
この形が馬の首に付ける鈴に似ているのでウマノスズクサの名がある
ウマノスズクサ科のつる性の多年草 有毒植物 関東以西に分布している
ジャコウアゲハの食草(幼虫の食べる植物)