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多くのキノコは外生菌根性 なので外生菌根を作らないスギや竹の林にはキノコは少ない
でも少ないなりに個性的なキノコもある
キヌガサタケ:レース状のマントを着た姿は何とも優雅 その姿からキノコの女王とも言われる
梅雨時と秋に、竹林に単性~群生する大型菌
幼菌が早朝に顔を出し、伸長速度はキノコの中で最速と言われる速さで、柄が出来てその後ベールを広げ 朝9時頃には育ち上がり、半日ほどで倒れてしまう
先端は傘状で、暗緑色のクレバで覆われる クレバは復菌類の子実体内部の胞子や胞子を作る組織全体の事
クレバは胞子を運ばせるハエなどを呼び寄せる為猛烈に臭い
食べられる 中華料理に使われている
クレバが付かないように頭部を取り除き、汁物 酢の物などが美味しい
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オオアカゲラの幼鳥と思われる個体が木に止まった
アカゲラに似たキツツキ類 キツツキ類はなかなかユニークな鳥だ
留鳥 数はあまり多くはない
亜種が4種おり、北海道には亜種エゾオオアカゲラ 亜種オオアカゲラは本州中部以北 亜種ナミエオオアカゲラは本州中部以南 亜種オーストンオオアカゲラは奄美大島に生息している
縄張りは広く200haと言うからアカゲラの数十倍もある
大きな枯れ木や倒木を長時間かけて徹底的にほじくり、甲虫の幼虫やアリなどを食べる
秋から冬にかけては木の実も食べる
雌雄ほぼ同色
オスは頭頂が赤く メスは頭頂の赤味は無い
大きさ28cm アカゲラより一回り大きい
キツツキの体のつくりは、ほかの鳥とは違うところがある
足指は前2本 後ろ2本に分かれている この両足と尾の3点で木の幹にしっかり摑まれる
又 舌が長く嘴の2~3倍の長さがあり先がブラシ状になっている
この長い舌を伸ばして虫の穴に差し入れ中の虫を絡めて捕る
舌を収納する時は、頭骨の後から頭の上を回って鼻の穴まで至っている
セッカ
2019-07-23 | 野鳥
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今日は24節気の大暑 夏の暑さが一番厳しくなる頃
今年の異常気象は 東京ではまだ梅雨も明けておらず、日照が少なく暑い日は少ない
20日から夏の土用に入っており、この時期夏バテ防止にウナギを食べる習慣がある
痩せ痩せに物申す 夏痩せに良きというものウナギ摂り召せ
とは言うがウナギは今や絶滅危惧種 値段もバカ高くなってしまって・・・
セッカは留鳥又は漂鳥
本州中部以南に生息していて、平地から山地の草原に住み 冬に雪の多い所では暖地に移動する
繁殖期にはオスは縄張りの上空を鳴きながら羽ばたき、飛び回る
上昇する時はヒッヒッヒッ 下降しながらカッカッカッと囀る
草地で昆虫類やクモ類を採食する
雌雄同色
頭からの上面は黄褐色で黒い縦斑が有る
体下面は白っぽく 脇腹は褐色味がある
大きさ13cm
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コムクドリは小型のムクドリ類
ムクドリは木の実 特にムクノキの実を好んで食べることから付いた名前と言われるがその他諸説ある
夏鳥 本州中部以北にやって来て、本州中部では山地 本州北部から北海道では平地から山地の明るい林に住む
ムクドリと違って、樹上生活が多くあまり地上へは下りない
林内を枝移りして、昆虫類 木の実などを採食する
営巣は樹洞やキツツキの古巣、時に人家や巣箱も使う
オスは巣穴へメスを引き入れるが、いくつもの巣穴を欲張るので時には一夫二妻や一夫三妻になることがある
オスは雛が孵ると他へは手が回らず もっぱらその巣の世話しかしなくなる 後から孵った巣のメスは一人で子育てをしなければならない
オスは淡いクリーム色の頭と耳羽後方の茶色、上面の金属光沢のある紫 紺 黒の部分があり白斑がある 中々綺麗
メスは頭からの上面が灰褐色で下面は淡いクリーム色
大きさは19cm
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ヤマグルマの名前は、葉が枝先に車輪状に集まって付くことから名付けられた
樹液からトリモチが取れるので、別名トリモチノキとも言われる
ヤマグルマ科の常緑高木 高さ20mを超えるものもある
ヤマグルマ科はヤマグルマ属の1属1種
普通の被子植物は、導管と仮道管を持っているが、ヤマグルマは導管を持たず仮道管のみで水分を運ぶ、無導管被子植物と言われている
葉は枝先に輪生状に集まって付く
広倒卵形又は長卵形で、先端は尾状に尖り基部はくさび型 革質で表面に光沢がある
花は5~6月 枝先に10cm程の総状花序を出し、1㎝の黄緑色の花を多数つける
花には花弁も萼もなく、車輪状に並んだ5~10個の 側面で合着している雌しべの周りに雄しべが多数付く
果実は袋果が集まった集合果
1cm程の扁球型で、角の様に突き出ているのは花柱の残骸
10月頃熟し 裂開すると5mm程の細長い種子を多数出す
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チダケサシ(乳茸刺)は、信州ではチチダケ(乳茸)をチダケと呼び この草に刺して持ち帰ったことから付いた名前
ユキノシタ科のやや湿った山野に生える多年草
茎や葉柄に褐色の長い毛があり高さ50cm程
葉は2~4回奇数羽状複葉 小葉は1~4cmの卵形又は倒卵形で縁に重鋸歯がある
6~8月 茎上部に円錐花序を出し、4mm程の淡紅色の花を付ける
花弁と萼片は5個 雄しべは10個 花柱は2個
チチダケ(乳茸):
夏から秋にかけて雑木林の地上に発生する
中~大型のキノコ 傘表面は細かいビロード状で 色は黄褐色又は赤褐色
傷をつけるとやや渋みの有る多量の乳液を分泌する
独特の風味がある美味しいキノコ
栃木では人気が高くマツタケ並の高級品と言う チタケうどんは有名